大分の2歳女児然り、北海道の7歳男児然り、常識では考えの及ばない幼児の生命力である。
2歳の幼児に、暗闇の中で幽霊や妖怪、また事件を想像することは無いのだろう。事後の「飴を“がりがり”と食べていましたよ」との談話、山中で日焼けしたおじちゃんを怖がる事も無く、尾畠春夫さんを目が光るほど見つめたとの初対面の様子を聞くと、恐怖や不安より本能的なものに支えられていたのかも知れない。
さて、発見者の尾畠春夫さんであるが、
2012.3月に「野焼き後の由布岳」で偶然に知り合い、5月の傾山“山開き”に、登山口に行く途中で、これまた偶然にお会いし同行した方である。
(詳細は2012.3月の“野焼き後の由布岳”と5月の“傾山とアケボノツツジ”のブログに載せている)
発見時の彼の屈託のない涙の顔貌と飾りっ気のない素朴な談話の通り、またメディアに紹介されている通り、正に無償の愛と自己完結型ボランティアの塊である。
このような方と山で知り合えたことは、代えがたい“二期二会”の喜びである。