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「ミヤマキリシマの群生や如何に?」(3)

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「ミヤマキリシマの群生や如何に?」(3)_f0201348_12162012.jpg 大眺望が広がり出す。背後には薄いピンクに染まる平治岳の山頂、そして秀麗な由布岳。そして、目を転じると紅色のミヤマキリシマの先には大船山の尖がり。西には坊ガツルを囲むように山群の高峰が聳立し、阿蘇五岳も遥か遠くにくっきりとした稜線を見せる。

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「ミヤマキリシマの群生や如何に?」(3)_f0201348_121852.jpg 北大船山への山稜から段原への稜線には坊ガツル経由の方々も合流し、登山者も数段多くなってくる。女性グループの喜びの嬌声、黙然としてカメラを構える男性群、山路のミヤマキリシマは人の手によって剪定されたように整然と道を開け、譲り合い人達も満足気の面持ちである。

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「ミヤマキリシマの群生や如何に?」(3)_f0201348_12303063.jpg 私は、北大船の稜線の美しさは平治岳の群生に勝ると思っているので、虫害がないことを祈っていたが、全くやられていない。
段原から平治岳へ取って返しても良いが、ここまで来て往復40分程度の大船山々頂から米窪を見晴らさずに帰れない。
少し腰痛が心配であるが、十分な水分補給とチョコレートの甘みに発奮して歩き出す。距離は短く最後は息が少し上がったが、山頂からの眺望は別格である。









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 登山客は増える一方で、邪魔にならないようにそそくさと大戸越へと急ぐ。
尾根筋から平治岳を見ると上り下りに専用道は数珠つなぎとまではいかないがそれなりに並んでいる。
10時40分の大戸越には数十人がそれぞれに休息している。私は聞かずとも耳に入って来る登山者たちの話題に飽きることなく、おやつのパンを頬張りながら10分程度斜面を眺める。列をなさない程度を見計らったところで斜面に取就く。

「ミヤマキリシマの群生や如何に?」(3)_f0201348_1233534.jpg 急ぎ過ぎ、中腹に至り流石に息が上がる。高塚山と天狗岩を眺望する所で一時腰を下ろし息を整える。
斜面のミヤマキリシマは星生山で見たのと同じ状況にあり、一木に数輪花芽を持っているがやはりダメージは大きい。


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「ミヤマキリシマの群生や如何に?」(3)_f0201348_1234306.jpg 南峰から坊ガツルを見下ろし本峰へと向かうが、路傍には白骨樹化したミヤマキリシマが点々として無残である。2年前の写真を見なければ何とも言えないがこんな酷くは無かったはずである。本峰の西斜面は一面のピンクの絨毯であったが、緑が相当にまだら模様で浸食し始めているようである。


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                                     (平成24年写真)
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 斜面散策を簡単に済まし、混雑を避けるようにして下りて行く。12時ジャスト大戸越で最後の休息を15分程度取り一気に男池へと下って行く。
先の星生山・中岳山行で色鮮やかなミヤマキリシマを見逃したSDには申し訳ないことした、7時間の山歩きだった。

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by 1944tourist2004jp | 2015-06-05 12:44 | 山登り


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