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「雪の英彦山」(3)

「雪の英彦山」(3)_f0201348_19121273.jpg ニット帽で耳を隠すほどの冷え込みでも無い。
普段使っている冬用の帽子を被り、気を取り直して「2度あることが3度あったので、後は順調だね!」と出発する。
しかし、重なる時は重なるものである。

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 慣れとは怖いもので“梵字ヶ岩”への分岐点を通り過ぎ玉屋神社方面へと進んでいく。勿論前後を歩く人は居ない。
障子ヶ岳方面へ広がる山並みに深呼吸して、玉屋神社で拝礼する。

「雪の英彦山」(3)_f0201348_19212959.jpg4・50cmほど積もった山路ながら数回通った路を“鬼杉”方面へ踏み入って行く。一筋の踏み跡を辿りながら沢沿いに進み、途中から一段と雪深い “梵字ヶ岩”のルートへと舵を切る。






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「雪の英彦山」(3)_f0201348_19233513.jpg不安は全く無いが少し遅れ気味のSDが少し気になる。

 30分もすると複数の声が重なり合う様に大きくなってくる。“梵字ヶ岩”のルートを歩いている複数の若者たちに、ラッセルしながら登り着いたかのような私達に、「こんな所から」と若干驚嘆したような表情を見る。
 渡渉後直ぐに“四王寺滝”への分岐点に出る。ここから氷瀑まで結構な距離と登りがある。一昨年の2月は積雪がなく歩き辛かったが、適度な積雪とアイゼンのお蔭で楽な足取りである。が、迂回した分SDに疲労があり数組の人達に抜かれながら氷瀑の直下まで来る。

「雪の英彦山」(3)_f0201348_19554238.jpg 一昨年に比べ規模は大きく、蒼穹に透明感のある氷柱群とその表面を流れる融水が陽の光に照り輝き、また周りの樹々を撓ませるほどに積もった雪が相乗してことほどに美しい。
氷瀑をバックにして撮った直後、突然に直径20cm以上の氷柱の一部が落下しSDの足元近くを転がって来る。
 雪景色と氷瀑を10分ほど楽しみ、2年前と同じように氷瀑の横の急崖を南岳へと向かう。


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by 1944tourist2004jp | 2014-02-17 19:33 | 山登り


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