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「雪の英彦山」(2)

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 SDも運動靴にアイゼンを付けるわけにもいかず、少し窮屈そうにしながら履き替える。そして、“けち”の付き初め、その第2弾が直ぐにやって来る。

「雪の英彦山」(2)_f0201348_16115451.jpg 雪に覆われた参道の石段を前にして、角のお店のベンチに座ってアイゼンを装着していると、突然私のアイゼンの硬質ゴムが千切れる。山登りの時に常備している靴紐で応急処置してどうにか“けちの2弾目”も切り抜ける。



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 奉幣殿にお参りしただろう若いカップルが長い石段を下りてくる。
運動靴のお2人は腰を引き、参道の中央を走っている鉄パイプをしっかりと両手で握って戦々恐々の態で下りてくる。「用心してな!」と、すれ違ってウォーミングアップがてらにゆっくりと登って行く。
途中、下りの男性に「氷瀑どうでしたか」と声を掛けると、「早朝から登って見て来ましたが、本当に美しかったですね。しかし、正面から陽を受けるので溶け始めるのも早いかも知れませんね」との返事。

「雪の英彦山」(2)_f0201348_16212456.jpg 奉幣殿に上がると、巨木杉に囲まれた境内には雪かきの後を数ヵ所残し、社務所横の休息所で登山者が数人休んでいる。
先ずは拝殿に行き、今日の雪と好天に感謝し無事の登山を祈る。社殿の屋根に分厚く積もった雪が陽に照り返し眩しい。
そして、氷瀑へのルートへ入って奉幣殿を見晴らす場所に来る直前、前を歩く私に「ニット帽を落したかも?」と、突然に独り言のように話し掛けてくる。そして「奉幣殿で手を合わせる時に脇に挟んでその時落したに違いない」と言う。



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 展望所に待たせて奉幣殿に取って返す。拝殿前には落ちていない。社務所等に落し物を訊ねるが、「届いていません」との返事。下山時にもう一度伺うことで15分程度の足慣らしで戻る。
帰宅後PCに写真を落して整理していると、夫婦杉前での写真では確かにニット帽をかぶっていたので礼拝した時に落したのは間違いなさそうだ。
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by 1944tourist2004jp | 2014-02-17 16:17 | 山登り


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