所々に木の根が地表にむき出しとなり、水に削り取られたクレイの下りは滑り易いし、油断すると前に転びそうである。用心深いSDであるが花は決して見逃さない。
木々の新芽、ゼンマイの綿帽子を脱ぐ姿、登りに見つけたランのような葉の花を見つけながら30分ほどで舗装された道へと下って行く。
水門跡の登山口まで来ると、アケビの花を教えてくれたご夫婦が「飲食用には全てここの水を使っているんですよ」と言いながら、伏流水を汲んでいる。
双眼の望遠鏡を首にぶら下げている奥さんは鳥の鳴き声に敏感に反応して、「あれはキビタキですよ」と樹冠を見上げる。
「今日はキビタキの他センダイムシクイとオールリも見ました」とバードウォッチングを趣味にしている方らしく鳴き声や姿に詳しく色々とを教えて貰う。今日も楽しい出会いが二つ。
車の点検や車検を前払いパスポート契約をしているので、金は要らないだろうと財布も持たずに6ヵ月点検に昨日出かけたが、テールランプが切れていて230円の請求にお金が払えずつけにしていたディーラーに寄って帰る。
そして、夕方には昨日植え付けた苗への水遣り、SDが残りの畝にナタマメやゴーヤの種を植えペットボトルの半きれを被せている間、私は隣の畑に迷惑をかけないよう草刈りに励む1日であった。