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「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)

「シャクナゲの鷹ノ巣山」(1)から見る時はこちら

「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)_f0201348_120295.jpg 結構厳しい尾根筋とアップダウン。
その間に和むようなシャクナゲが咲いている。そして、想像していたより少ない黄砂に青空も見える。
空や樹幹、そして岩肌をキャンバスに彩られる淡いピンクから濃いいピンクまで、そして蕾から満開までと色々である。

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「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)_f0201348_1225278.jpg 最後の岩峰を下り細尾根に出ると三ノ岳を見上げる。
右に10m程度の岩肌を突き出した小石に掴まりながら下りると、今度は南に迂回するように急坂を登って行く。

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 そこに岩壁が行く道を遮る。ロープに頼る以外にない。
大岩の隘路にザックが閊える。ザックは岩壁の前に置いてカメラだけぶら下げてくれば良かったと後悔するが遅い。

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「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)_f0201348_139690.jpg 大岩を登りきると東から西へと視界が広がる。西側の絶壁の方に迂回した山頂への道は英彦山の山群を一望させてくれる。
しかし、ここから灌木の中に展望はままならない。

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「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)_f0201348_12111242.jpg 尾根から見上げる山頂と打って変わって眺望は乏しく、はたまた岩峰にもあらず取り得の無い山頂である。
丁度2時間の行程であった。
 もう一度山群の大パノラマを確かめながら取って返すと、見逃したシャクナゲ1本満開を迎えている。

 登りでは気付かなかったが、岩間の太い補助ロープのカバーが10cmほど剥げ中の撚り紐が剥き出しになっている。今直ぐに切れることは無いだろうが岩角に当たり危険である。
九州自然歩道で知り合った英彦山観光協会(山守の人達)にでも電話しよう。

「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)_f0201348_12145738.jpg 下りは三ノ岳直下から南斜面の巻き道に下って行く。
斜面は落葉と苔生した岩と喬木だが樹間は広く見通しは良い。しかし、日当りが悪いせいかシャクナゲは全く無い。
 時々テープを見逃すが単純に西を目指せば直ぐにテープを発見する。
取り立てて魅かれるような写真スポットも無く淡々と斜面を西進すると、一の岳との最初の分岐点に出る。

 砂利林道に出ると男性が一人、そしてもう一人、シャクナゲの状況を挨拶替わりに駐車場へ来ると、三ノ岳から1時間。
もう一度望雲台を写真に収め高住神社の方へ向かう。直ぐの油木ダムからの道路を見ると、一ノ岳を後ろに薄紫の藤が盛りを迎えている。

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 車を三叉路の路肩に停め歩いて行く。今年は大藤も見てなかったが、幸いにもこんな素晴らしい所で観賞できるとは。



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「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)_f0201348_12191965.jpg 銅の鳥居を通り暫く下って行くと、民家も無くバス停も無い路傍にお婆さんが座っている。
声を掛けると「農協まで殺虫剤を買いに行く途中です」とい言う。
多分知り合いに拾って貰う積りであったろうが、英彦山駅まで乗せて上げる。一日一善である。






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by 1944tourist2004jp | 2011-05-14 12:19 | 山登り


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