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「英彦山」(4)

「英彦山」(4)_f0201348_2158769.jpg 中岳の東壁は岩の鎖場もあり、相当急坂であるが高低差にして100mは無いだろう。
コルに来るとブナ林は立ち直れないほどに荒れている。
シカ避けに網囲いで植樹されているが殆ど枯れている。

 北岳の最高地点は磐座なのか進入禁止になっている。「英彦山」(4)_f0201348_21584724.jpg











 特に休むことも無く、立ち枯れの大木群に言い知れぬ寂しさを感じながら急坂をロープや鎖に助けられながら鞍部へと下りて行く。「英彦山」(4)_f0201348_21593464.jpg




















 60段以上の木段を下りて行くと溶岩岩の陰に残雪があるから驚きである。スキー場があるほどだから北壁の積雪は想像以上かも知れない。「英彦山」(4)_f0201348_2201562.jpg











 ここから望雲台分岐点までが凄い。自然石の石段がシオジ林の中に延々と続くに続く。銅鳥居と豊前坊からの登りはどちらが大変なのだろう。
「九重のソババッケから風穴までの足場の不安定な岩場寄りはましだろう」と意見が一致する。「英彦山」(4)_f0201348_221067.jpg




















 “サンダル”おじさんが薦めてくれた望雲台へと寄り道をする。

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「英彦山」(4)_f0201348_2225259.jpg 突然声が聞こえて来たと思ったら“サンダル”おじさんが老境の男性を連れていた。
お互いに笑顔で挨拶して別れる。
 10m超の直立に近い岩の隙間に固定された鎖を頼りに登って行く。
足場は滑らないし、適当に掘ってあるので妻も意外と楽に登って来る。「英彦山」(4)_f0201348_2234549.jpg

「英彦山」(4)_f0201348_037178.jpg 登り詰めると直ぐに行き先の無い断崖である。
ここから鎖を頼りに切り立った岩壁を迂回して行くことになるが、同年代風の御夫婦が中間地点で私に気付くこと無く休んでいる。
聞くところによるとタムシバの花を撮りたくて来たらしいが、400mmの望遠でも木が邪魔して上手く撮れなかったとのことであった。
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    (画面左下の白い花がタムシバ)

4人がどうにか入れ替わって、私達は先へお二人さんは下って行く。 同じような岩壁を鎖頼りに登って行くが、間隔良く足場が掘られているので非常に登り易い。




 正に屏風岩である。屏風の上部に鉄柵があり、私達は手摺に掴まって展望を楽しみ写真を撮る。妻も足が竦むどころか意外と絶景を楽しんでいる。「英彦山」(4)_f0201348_22754.jpg

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下った所の壁沿いにタムシバ咲いている。
か細いが先の方まで道筋が続いている。折角なら上から撮ってみようとそばまで行ってみるが、280mmでは前の木々が邪魔して中々難しい。



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優に100mはあるだろう絶壁の先には樹林を縫うように車が走っている。シャクナゲを見に行くだろう鷹ノ巣山へ続く500号線だろう。
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by 1944tourist2004jp | 2011-04-15 21:54 | 山登り


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