人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「登り納めの雷山周回コース」(1)

「登り納めの雷山周回コース」(1)_f0201348_11424264.jpg
 風呂に入るとゆずが入っている。
時代は過ぎて真冬に冷やっこい水を使わない今、ゆず湯は時代にそぐわない寂れつつある習慣かも知れない。
明日は登り納めの雷山が待っているので、本来の効能とは全く方向違いの加齢臭予防にとゆったりと足を伸ばす。
「登り納めの雷山周回コース」(1)_f0201348_11441896.jpg
 8時15分待ち合わせに、7時少し前に家を出ると空は未だ薄暗く霧が掛かり車はライトを点け走っている。
南西の方角に満月を二日過ぎた朧な月が明るく浮かんでいる。
残念ながら風流に縁遠いガサツな私には一句も浮かんでこない。

 風来坊さんの案内で、登山口を少し登った所の程良い路肩に車をとめる。
彼の計画通り、8時半到着の40分出発である。
 案内板も無く、ここが登り口かと少し見紛うような真新しい橋の袂から入って行く。


「登り納めの雷山周回コース」(1)_f0201348_11461774.jpg
















「登り納めの雷山周回コース」(1)_f0201348_11472168.jpg






 幾つかの堰堤を左に見ながら軽い登りが続く。
冬至の翌日、佐賀県側と違い急峻な福岡県側の北斜面に陽が射すことは無く、未だ未だ仄暗い登山道である。

「登り納めの雷山周回コース」(1)_f0201348_11482045.jpg 素晴らしい山登りを暗示するかのように、雨後の渓流は全ての物音を搔き消し、苔生したごろ岩と樹木を縫って滾々と流れている。
 山友さんに釣られて山野草にも少しずつ興味をお覚えている私だが、八百万の神が存在しそうな渓流や岩の自然美は好きである。
「登り納めの雷山周回コース」(1)_f0201348_12364765.jpg 雑談の中に、次々と現れる焦点スポットに「写真をどうぞ」と、風来坊さんが立ち止ってくれる。
 後について行く山登りは本当に楽である。しかし、カーナビと一緒で道を覚えることはなさそうである。

「登り納めの雷山周回コース」(2)を見る時はこちら
by 1944tourist2004jp | 2010-12-24 11:30 | 山登り


<< 「登り納めの雷山周回コース」(2) 「物忘れと赤ワイン」  >>