ペースは変わらず、樹間に山桜が覗き斜面に点在する花に時を忘れ、数人の登山者に先を譲りながら自然林の中に歩を進める。
上宮に着いたのは10時過ぎである。
先客の男性2人と女性1人は、「洗谷登山口」から迂回して2時間かけてここまで登って来たとのことである。
石の祠が3器並んでいるが、案内板が無いので全く見当もつかない。
「イザナミノミコト」の子神「雷の神」が祀られているのだろうか、そして歪んだ石積みは玄海灘沖地震のせいだろうかと勝手気ままに想像しながら、私にとって謎多き石の祠を眺める。間違っていたらすみません!
ここからは山頂まで登りが続く。
植樹林の道筋は人気度を示すようにしっかりとついている。
根っこの階段あり、木段あり、ごろ石ありの飽きない登りである。
途中、突然の祠と大石のある平坦地を抜け、また登りが続く。
心配した妻も今のところは距離を開けずに付いて行く。
「コヨーテ」さんによると、今年もぼた雪のせいで倒木や折れ枝等で道筋が荒れているらしい。
山野草の花が少なくなると伴にペースも上がって行き、妻のペースが落ちてきて最後尾の私の前になる。
しかし、周囲が明るく開けて行き山頂の気配を感じる。
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