常緑樹は広い葉に積もった雪の重みを、長く張り出した枝でしなやかに耐えている。
暫く歩き、緩い下りに入ると、「宝満山」山頂の「稚児落とし」の巌肌がそそり立つように眼前に迫る。
座主坊・キャンプ場との分岐点を右に折れ、最後の岩登りに挑んで行く。
一昨年、竃門神社から登った時にキャンプ場に向った右の迂回路は取らず、屹立する大岩のアルミ梯子と鎖場の方へ妻を促す。
鎖を頼りに最後の石段を慎重に登りつめると、見慣れた山頂と真っ青な空である。
登山者は想ったより少なく、10数人が寛いでいる。
一頻り写真を撮り、2回目の写メイルを娘達へ送る。
感動の返事を待っていたが、無しのつぶてで少し残念である。
(福岡市街地方面)
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