五合目に登り着くと、そこは開けた展望場になっている。
私達を追い抜いて行った登山客も休んでいる。
眼下に広がる眺望は素晴らしい。
原生林の向こうにある「えびの高原」、対面の山には噴火後の三様の色を持つ池を眺めることができる。
3人とも2回目の水分補給をし、これから登る灌木の道を仰ぎ見る。
ここからもゴロ石の道は続くが急坂は無く、「クマザサ」や「ミヤマキリシマ」の群生の中、話しながら登る余裕もある。
途中、眺望は広がり振返ると三様の池、えびの高原、小林市そして「大浪池」も姿を見せ始める。
植生帯が切れると火山礫のゆるい勾配となり、左手の木柵の向こうは恐怖を感じるような爆裂火口がぽっかりと口を開けている。
『「韓国岳」その3に続く・・・』
※「生駒高原」から読む時はこちら