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「屋久島紀行 No.6」(民宿と登山ガイドさん)

「屋久島紀行 No.6」(民宿と登山ガイドさん)_f0201348_8263566.jpg 安房港に一番近い民宿「志保」さんの玄関を入ると、幾組か予約があるかのように客用のスリッパが並んでいる。
 そして、先ずのお迎えは大きな「屋久杉」の飾り一枚板。屋久島らしく違和感なく置かれ、1間ほどのピカピカに磨かれた廊下を挟むように数部屋があるこじんまりとした民宿である。奥さんは私の髭面に一瞬驚いたらしく、奥へ戻り予約確認に少しばかり手間取る。
「屋久島紀行 No.6」(民宿と登山ガイドさん)_f0201348_8285020.jpg 私達が「志保」さんを選んだ理由は、朝食のみで夕食は自由に外食が出来るからである。
 早速一風呂浴びて、一番近いレストラン「屋久どん」へ向かう。連休中はかなりの混雑だったらしいが、海を見る広いフロアーに今晩は私達二人。
 贅沢な屋久杉作りの窓際のテーブルに着くと、暮れなずむ「種子島海峡」があり、飛魚をメインにした魚料理に、生ビールと焼酎「三岳」で明日の晴天を祈願する。「三岳」は芋の香りと味が僅かに舌に残り、焼酎にしては東北のお酒のようにのど越しがすっきりとして非常に飲み易い。
 酔漢として杯を重ねたいが明日が待っている。小1時間ほどの食事を楽しむと、いつしか「種子島海峡」に闇が下りていた。

 勘定をしている時、「福岡の方では?ここの奥さんが福岡出身なので”~たい”との言葉で判りました!」と云われ、細やかながらデザートを頂いた雰囲気でレストランを後にする。

「屋久島紀行 No.6」(民宿と登山ガイドさん)_f0201348_14403713.jpg
 民宿までの100mの中程にあるスーパーに立寄るが、既に店仕舞いの準備をしている。安房港を左手に見ながら、久し振りに見るキラキラと輝く星空の下にほろ酔いで民宿へ、振り返ると街の灯はなく漆黒の夜道である。

 明朝5時には 登山ガイドさんが民宿まで迎えに来てくれるので、遅くとも9時までには床に入りたい。ザックの整理中、「山と高原地図」が微かに膨らんでいるので何気なく開いて見ると、末娘の仕業「大己貴神社」のお守り袋が忍ばせてあった。本当に嬉しく優しい末娘である。
 私達の登山ガイドさんは体験教育社「ヤクシマーズ」の島津康一郎さんである。
屋久島に100人程度いらっしゃる登山ガイドさんの中から島津さんを選んだのはほんの偶然である。ネットの一覧表から、印象的なガイドさんを2・3方選んで、最初に繋がったのが島津康一郎さんであった。
「宮之浦岳」と「縄文杉」の縦走コースをメインに相談していると、彼の方から色々な体験コースをソフトな声で詳細に紹介しくれた。その好印象に彼の日程が合えば是非お願いしたいと申し出る。
「屋久島紀行 No.6」(民宿と登山ガイドさん)_f0201348_14412243.jpg その日のうちに、メイルで約束したが、二日ほど音信が途絶える。「日程が無理だったのかな!」と思い、他のガイドさんとの交渉をし始めたところで突然メイルが入る。10月に入ると修学旅行等の案内で時間を割けないが、9月なら24日か27日で「淀川登山口」から「宮之浦岳」に登り、「新高塚小屋」で1泊、「縄文杉・ウィルソン株」等を見て、「荒川登山口」に下りてくるコースが可能との返事であった。即、「27日からの縦走をお願いしますと!」とメイルを入れる。
 最終的に24日からの3泊4日になったが、その理由は(No.1)で紹介済みである。
結果的には最高の天気で、最高の登山ガイドさんで、最高の縦走を体験することができた。



『屋久島紀行 No.7(宮之浦岳:淀川登山口)に続く・・・』
※「屋久島紀行 No.1」から読む時はこちら
by 1944tourist2004jp | 2009-09-30 21:43 | 山登り


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