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「晩節は難しい!」

 ラグビー南ア戦のBS再放送に性懲りもなく目頭を熱して、畑へと向かう。
80分過ぎ攻撃が継続される中での左隅への逆転トライ、5回対戦して0:5かも知れない相手にWC初戦での勝利。何度見てもその感動は初々しく涙が涸れることはない。


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スケジュールを先取りするように、数回に渡り返事の無い5戸に国勢調査の督促状をポストに入れ、翌日担当調査区の書類を市役所の指導員に見て貰い調査完了。と、言うのも恒例の錦秋の山登りをしたいがためである。

f0201348_2165211.jpg しかし、鼻炎持ちのここ数日の鼻詰りと鼻汁に副鼻腔炎の併発まで考え、23日に予定していた山登りも出鼻にジャブを打ち込まれるように意気消沈しての農作業である。
PM2.5が基準値以上のここ数日、田園越しの山並みも汚い空に翳み、福岡空港に着陸するだろう数千メートルの高さを飛行する機影もすりガラス越しのように見える。

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 数日おきに収穫をしていたオクラ、ナス、ピーマンもこの日照りに辟易とするかのように実は小さく正に菜生の終焉を迎えている。また、冬野菜の苗も余りの乾きに表土のクラックで根が浮き出している。
今後は、水遣りを欠かさず11月に待っているタマネギの畝お越しであるが、少し手を掛けて三ない農業(肥料、農薬、除草剤)の方に習った畦造りをしている。
 晩節と言えば、思い出の美人女優の面立ちが脳裏に浮かぶ。概ね、その余りのギャップに困惑するものであるが、上品な内面が補って余りあるほどに美しい晩節を生きている人もいる。
「ローマの休日」他のオードリー・ヘップバーンや、女優ではないが駐日大使のキャロライン・ケネディーさんもそうかも知れない。
寄る年波に勝てず刻み込まれた皺に何の手も加えずメディアのアップに曝されている。しかし、彼女達は隠そうともせずに素で通す。私が尚その美しさに見惚れるのは、その言葉や行動から醸し出される上品さであり美しさである。
野菜も然り、万物自然に逆らわず種を残し終えた暁には、実りは小さく朽ち果てて行く。
 庶民は・・・?
老夫婦が残り少ない人生で、地位や金銭に勝るものはお互いに健康であり歩調を一にした安らぎが、他人から見て晩節を汚して無い面立ちに見えるのかも知れない。
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by 1944tourist2004jp | 2015-10-23 21:08 | 雑感 | Comments(4)

「孫達の運動会とラグビーWC」

 朝靄が濃く立つ早暁、2週連続の孫の運動会(10/10)の準備にSDは昨晩準備した料理の延長戦で台所に立っている。娘と分担して煮物と孫達からたっての希望である“大学芋”まで拵えている。息子の両親はデザート係と三者での昼ご飯である。
私は、いつものように朝ご飯の準備で、豆乳にゴーヤ(因みに冬はコマツナ)、リンゴ、バナナをミキサーに入れ混んで回し、昨晩仕込んであったパンを二切れ皿に準備するだけである。忙しくSDにスープ作る暇もくれない慌ただしい朝食を済ます。

f0201348_13143326.jpg 高速で凡そ1時間弱を突っ走り娘宅へ。
息子は場所取りで先に出かけ、私達祖父母四人で孫達を会場の小学校まで連れて行く。共に月1以上で顔を合わせているので孫達も親同様に「おばあちゃん、おじいちゃん」と和んでくれている。
 毎度のことであるが、笑いあり泣き声ありの保育園の運動会。教師達の待遇に数段劣る保育士の皆さん方の心労は言葉に尽くせない。
運動会終了後は、孫達と一緒に帰りDKで孫3人、両親、そして両祖父母と9人、運動会のビデオを観ながら楽しい団欒の一時。

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 そして、自然とラグビーWCの話題へと移って行く。息子は高校3年間ラグビーに励み、高校・大学とラグビーに明け暮れた兄貴の影響で、私も一時期背番号9(SH)をつけていたことがあるので、少なからず専門的な評価を交えながらお互いに破顔が絶えない。
 予想外の大活躍にロンドンでの反響は、反則の少なさも相乗してくすぐったいほどである。3勝1敗ながら決勝トーナメントに進むことは出来なかったが、退会終了時に一番感動を与えた功労チームとして評価が待っていることだろう。


f0201348_7195931.jpg 高校野球やサッカーはNHK初め地方の予選からTV中継されるが、高校ラグビーは毎年神戸製鋼がスポンサーとなりTBS系列で、全国大会が深夜にダイジェストで放映され、やっと決勝戦がフルタイムでTVの電波に乗る。余りにも貧弱で枠外の扱いである。
 日本中を興奮させたこの大躍進を引っ提げて、年度末から新年に向け高校、大学、社会人の大会があるが、付和雷同的スポンサーと放送局がどのように扱ってくれるのか楽しみである。
もう一つ、日本ラグビー協会名誉会長の森元総理の口角に泡が噴き出してこないか心配である。
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by 1944tourist2004jp | 2015-10-14 13:04 | 孫達 | Comments(2)

「孫の運動会で暇な時間に考えたこと」

 昨日は、小学校3年の孫の運動会へ、そして今週の土曜日は保育園の孫達の運動会。
豊になるにつれ、婚期は遅れ子供も多くて3人、そして昭和の人達の健康寿命は7・80代と延び、生徒や園児一人に5・6人の応援は当たり前である。
 私達もその例に漏れず、小学校3年の孫1人に、妹達2人、それに両親とそれぞれの祖父母と計8人の取り巻きで賑わう。
昼食時、運動場に所狭しと並んだレジャーテントに目を遣ると、両親の他にどちらかの祖父母が必ず侍っている。

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 中国の学校に運動会があるかどうか知らないが、一人っ子政策のお蔭でもっと過酷な現状かも知れない。
我儘放題の子供達が成長して、札束を手にして海外旅行で爆買い。“パックスチニーカ”(?)の終焉も間もないだろう。
 ポール・ケネディーの“大国の興亡”が書棚に埃をかぶっているが、古くはローマ帝国からベネチア、大航海時代のスペインやポルトガル、産業革命のパックスブリタニカ、第二次大戦後のパックスアメリカーナ、バブル全盛期のパックスジャポニカ、そしてここ数年の中国もそうだろう。
 エズラ・ヴォーゲル著の“JAPAN AS NO1”に持て囃され日本は米国資産を爆買いし、欧米諸国から相当顰蹙を浴び最終的には大損した歴史がある。
AIIB非加盟の日米を中心としたTPP交渉が妥結しそうな勢いにあるが、安全保障上、また法に基づく経済取引にとって不可欠な条約と私は思っている。

f0201348_7572761.jpg 今日から医学生理学賞に始まる2015年のノーベル賞受賞者が発表されるが日本人学者の受賞が待たれる。
今年は玄関の軒にツバメが2回巣作りして飛び立ったし、2階のベランダ物干しの横に西日除けの積りで蔓様の植物をネットに這わせているが、私達の目の届かない高さのこんもりとした蔓の中でハトがヒナを養っている。
カメラを持っている私を今にも射抜くような親鳥の鋭い眼差しと、本能とは言え自分を犠牲にしても子供を守ろうとする凝然としたその姿に立ち退かざるを得ない。この様な接点に居ることにほくそ笑む自分である。

f0201348_8275676.jpg 過去数年候補に上り、今年も三候補の一人に挙げられているので、ひょっとしたら私の願いが叶うかも知れないと思っていると・・・。
 残念!・・・ネット囲碁をしながらTVの臨時ニュースのテロップを見ると、受賞者は三人、その内のお一人は日本人の大村智教授だった。おめでとうございます。
日本では犬や産業動物にとって福音となった”イベルメクチン”の発見者。

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by 1944tourist2004jp | 2015-10-05 13:45 | 雑感 | Comments(2)

「昔懐かしい田園風景」

 “中秋の名月”。
盛況裏に終わった校区の「お月見会」。800人超の参加者に 、“協働のまちづくり”の青少年育成部会事務局の皆さん方も準備を含め3時間の奮闘でお疲れになったことだろう。
翌日、我が家でも寂しく翳んだ満月を見ながら、甘さたっぷりの小豆餡が乗った団子が5個、白い皿に盛られた。
 電機やガス灯の無い闇夜の時代、紫式部や清少納言の観た満天の星空と月明かりは、言葉を失うほどに見惚れるばかりであったろう。しかし、彼女達は多次元的な感性で表現している。
今、満天の観月は奥深い山にしかない。
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                      (平成22年9月の黒米収穫写真)                 f0201348_8141893.jpg

 そして、正に太陰暦を偲ばせる仲秋名月とコメの収穫。

 菜園仲間から2週ほど遅れて、冬野菜栽培の畦を仕上げるために9時半から農作業に出かける。
近傍の稲刈りを待って、12mほどの二畦に積んでいた枯草を燃やし、初志を忘れず全て手作業で土を起し、土壌を砕く。


f0201348_14183781.jpg 二人で一畦を完了した頃、稲刈りの済んだ1反ほどの圃場を挟んだ向こうで、曇り空を見上げながら6・7人の男女が稲刈りの作業に入る。
遠目に見ていると、稲刈機が動き出す中、数人で3mほどの丸太を三角錐に組んで、その上に孟宗竹を渡していく。そして、残った人達は刈り取った稲を二股にして手際よく掛けていく。
その昔懐かしい田園の原風景を写真に収めようと、「最近では珍しい稲刈りの風景なので撮らせて貰っても宜しいでしょうか」とお願いすると、「いいですよ!」との笑顔が返ってくる。
 傍でお昼の準備をしていた奥さんに聞くと、「大人7人で昼過ぎまでに1反8畝ほどの作業をします」とのことであった。
この圃場は3年前に黒米を栽培していたので、「特別栽培米なんでしょうか」と訊ねると、「特別と言うことではなく、無肥料・無農薬、無除草剤で天日です」と、驚きの返答であった。反収を聞くと6・7俵程度とのことであった。
“三無い栽培”でお金を掛けないので採算はどうにか取れますとのことであった。

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 一仕事終えて帰る途中でご主人に栽培方法等を色々と聞く機会があったが、品種は食味があっさりとして、糖分の少ない“ササニシキ”で、病院やレストランに卸しているとのことであった。
同じ方法で8反ほど野菜を栽培していると知って、課題の自然農法について聞くと、要点は「天地返しはせず精々30cmほど掘り返し、土壌に栄養と空気を存分に入れ混むため雑草や稲藁を漉き込んで、過剰な浸水による土壌の腐敗させないこと」と、決して自信過剰や押しつけの無い返事に、彼の数多の経験を感じる。
採算はいざ知らず、自然農法でコメや野菜を栽培し自家消化と病院や特別な所に売っていますとのことであった。

f0201348_14242084.jpg 彼等の農作業を見ながら、未だコミュニティーに浸透し得ていない“協働のまちづくり”について思いを馳せる。
 科学技術の進歩により生産性は格段に上がったが、その便利さと豊かさを享受することによって生まれた集落意識の希薄化、事象の表裏に世の常を感じる。

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農耕民族の根幹である協働作業が消滅するに従い互助の精神も薄れ、他人に無関心でぎすぎすとした社会が滲み寄る。
彼等の農作業に、協働のまちづくりの原点であるコミュニティーが共有できる活動の場を創出すべきヒントが隠されているのかも知れない。
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by 1944tourist2004jp | 2015-10-01 13:55 | 雑感 | Comments(0)