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「孫と九重山群へ」(4)

f0201348_13145999.jpg 6月上旬のミヤマキリシマの喧騒は無く、テントも数張り、空が高く晴れ上がり陽の降り注ぐ大船山を背に蒼茫の坊ガツルは爽涼とした冷気を含み寂寥としている。

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f0201348_13184295.jpg 7時40分に登山口を後にして長い道程に入っていく。景観の無い単調な登りながら、孫はへこたれることなく私達のスピードに合わせて登って来る。
最初に開ける展望場所に来ると鹿児島のご夫婦がザックを下し景趣を楽しんでいる。私達を見て場所を譲ろうとするが、私は休息時間にはまだ早いし間もなくすると二つ目の見晴らせる場所があるので、「どうぞごゆっくり」と言って歩を進める。昨日から30分前後で休息を取るようにしている。


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f0201348_85559.jpg 想定通りの見晴らしの場所で1回目の休息タイムとする。砂防堤工事の終わった三俣山の裾から法華院温泉へと流れ込む沢と温泉の黒い屋根を見ながら、孫も昨日のルート思い出しているようであった。
色んな方角から眺望する星生山から連なる硫黄山や天狗ヶ城と中岳の幽谷の山容を堪能する。
 休憩は座らずに5分程度ど済ませているが、今日は3人とも疲れは無いとみて「次の休憩は段原!」と言って出発する。SDは「ふっ!」と独り言を吐いたが、孫はその距離を知らない。

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f0201348_13372843.jpg カエデに秋の走りを見ながらの9時半、段原で数分休息し私達二人のザックをデポすべく孫の小さなナップサックにペットボトル3人分入れ、疲労の少ない孫とSDの状態からして精々20分程度だろうと勇んで出発。
 山頂に孫を一番乗りさせると登山口から2時間ジャストの大船山であった。

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f0201348_13363681.jpg 登攀時に下り二組、山頂には鹿児島のご夫婦と男性が一人。猛々しい今夏、登山客も本当に少ない。
記念写真と壮大な山容に魅入られながら15分ほど過ごす。苦労もせず山頂を極めたような孫にとって、大船山の存在はどのように感じたのであろうか。

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f0201348_1340505.jpg 昨日から、登りより下りが肝心と口を酸っぱく言い含めていたので、山頂直下の距離は短いが急峻な下りに私が先頭になりルートを教え、後ろからSDが手の使い方等に気を配りながら下りてくる。登りと同じ20分で段原に到着。
 悠揚とした山頂を振り返りながら法華院温泉で貰った弁当を開く。

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 下りは私、孫、SDの順番を崩さず、1時間15分で坊ガツルに下りてくる。昨日と打って変わって、休憩の要求も不満の独り言も無く淡々と下りて来た孫。

f0201348_13564116.jpg 予定通り雨ヶ池越ルートの周回コースに入って長者原まで相当長い距離になるが、雨ヶ池越での1回の休憩で花を楽しみながら2時間強、丁度15時にヒゴタイのお迎えで駐車場に着く。今日は7時間20分の強行軍であったが、孫は弱音を吐くことが無かった。


 老若を問わず、暑気と肉体疲労を癒してくれるに持って来いのソフトクリーム。その柔らかな冷たさに、孫は思い出を、そして私達は健康を感謝する。

 そう言えば、数日前から玄関先にツバメの糞が落ち始めた。今シーズン3度目の抱卵と巣立ちかも知れない。

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by 1944tourist2004jp | 2015-08-13 13:12 | 山登り | Comments(0)

「孫と九重山群へ」(3)

f0201348_8321253.jpg 西峰で束の間の休息を取り、直ぐに本峰へと緩斜面を下り、灌木の中を登りに就く。孫の脚は軽やかに息が上がることもない。そして、30分弱で1744mの山頂に登り着く。

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f0201348_8363671.jpg山頂から四方に広がる深山の峰々、山の喜びを少しでも感じて欲しいと思い、彼が過去に登った久住山や中岳、そして明日登る大船山を指さし、乾いた喉に一口二口と冷水を流し込む。
 四方に広がる壮大な眺望を5分ほど楽しみ諏蛾守越の石室へ。浮石に気を配りながら”ぶつぶつ”との独り言も無く、山の地図に紹介されている所要時間とほぼ同じスピードで、白く眩い北千里浜を囲む山群の佳景を楽しみながら下りて行く。


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f0201348_8435220.jpg 40分ほどで石室に下って来ると、私とほぼ同年代の男性が孫と思われる女の子を連れて並んで座っていた。お互いに今回の山登りルートを語り合いながら一期一会を楽しむ。
 SD渾身の冷えた赤紫蘇ジュースを飲んだ後、残していたお握りを食べ14時40分に法華院温泉へと向かう。
ガレ場を下り、砂礫の千里浜から蒼穹の山群に圧倒されながら、灌木の湿った下りを丁度1時間で温泉に到着。


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f0201348_8453411.jpg 諏蛾守越を後にすると、私の少し辛辣な激励もあり不平を垂らすこと無く大人のペースで歩調が流れる。少なからず心配していた明日の強行軍も杞憂であったとの思いを反省する。
 温泉の18号室に落ち着き、先ずは3人ともかけ流しに抱かれながら汗を流す。
孫が「逆上せるから上がろう!」と言うのを数回引止め、数人の男性と山談義をしながら適温の湯を精一杯に満喫する。


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 6時の夕食まで、涼しい部屋に早々と敷布団を敷き、その上でゆったりと身体を伸ばし孫から今日の山登りについての感想を聞く。

 空腹の夕食に出てきたヤマメの”から揚げ”を齧り付いた瞬間、門歯の1本が抜け落ち、“バカボンの親爺”風面相に孫の笑いが止まらない。
因みに、見た目にさほど頓着しない私であるが、余りの老相が気になって帰宅の翌日に行きつけの歯科医院にて門歯を元通りにして貰った。
 部屋に戻った後、孫は宿題のプリント3枚片付け、私達は明日の準備をすると、疲労と言う健康的な睡眠薬で直ぐにご就寝となる。

 6時45分からの朝食に6時起床。
夕食と同じ席に着くと、お隣さんご夫婦は薩摩弁独特のイントネーションに話が弾み、話しかける暇を見つけえず。お二人さんとは部屋も真向いで、大船山の登りと山頂で数回顔を合わせることになった。
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by 1944tourist2004jp | 2015-08-13 08:50 | 山登り | Comments(0)

「孫と九重山群へ」(2)

f0201348_20422548.jpg 兄弟とそれを許した親に甚く感心しながら、私の歩幅も伸びて行く。しかし、ここに来て孫の歩調が何かしら怪しくなってくる。
汚いモスグリーンと白と硫黄色が入り混じった毒々しい硫黄山の山肌を正面にして、右側は落石防護壁の林道、おまけに路面は簡易舗装と彼にとっては退屈至極な山路である。

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f0201348_20465671.jpg振り返って、「平坦な所だから、もう少しシャキシャキと歩け!」と発破をかけると、「これが普通の歩き」と思わぬ反発の言葉が返ってくる。




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f0201348_20501753.jpg 陽は真上に差し掛かり一段と暑さが厳しくなってくる時間帯、そのような中で彼の歩調に疲労の気配はない。単に気分的な問題だと推量し、「男なら愚駄々々言わずに早く来い!」と、有無を言わせず命令口調で突き放す。私は彼が2年生の時に、宝満山を楽々と登ったことでその脚力は分かっている。

 硫黄山からの涸沢を渡り、ガレ場の登りに「もう直ぐ昼飯だ!」と、若干甘い言葉を差し向けると、案の定意気軒昂とまではいかないが歩調に力が漲ってくる。
 両手を使いながら上がって来るガレ場は、身の軽い孫にとって危険性は無い。気になるのはポイントの少しすり減ったサッカーシューズを履いていることである。濡れたクレイは問題ないが岩の上は滑り易いかも知れない。




f0201348_20513683.jpg 彼の登山歴は私達と重なる。
3歳になって直ぐ、福岡市近郊の大楠で有名な“立花山”へ連れて行ったのが始まりである。途中で愚図りだし路程の1/5ほどは抱っこして登った。
その後、5歳の時には“久住山”。「まだね!」、「まだね!」の連続には閉口したが、結局は自力で山頂に立った。
そして、1年生の春には残雪が深い中岳へ挑戦し、雪と戯れながら寒風の厳しい山頂に立った。そして、今回の一泊二日の九重山群である。




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 諏蛾守越” に着くと、老人会らしき10人超のグループに日蔭を占領され、仕方なく肩身を狭くしながら腹の足しに各自お握りを1個頬張り、私のザックを表示板の下にデポし、SDのザックに貴重品と水を入れ早々に“三俣山”の斜面に取り就く。

f0201348_2192776.jpg 孫の足の運びは淀みなく、息つきに何の変化もない。問題は抑揚しがちな気分のみと、SDと挟みうちにしてぐいぐいと引っ張って行く。
そして、あっという間の25分で”三俣山”西峯に立ち、山頂標識に取りつけられていた温度計を見ながら「23度だ!」と大きく叫び私達を見る。座り込むこともなく得意満面で被写体に納まる孫を見て、私の厳しい口調も間違ってなかったと確信する。

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by 1944tourist2004jp | 2015-08-12 20:40 | 山登り | Comments(0)

「孫と九重山群へ」(1)

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f0201348_1322426.jpg 庇を叩く雨音と昔懐かしい伯父の夢に起こされると、同時にSDが「外に出していた登山靴、雨が降り出したので中に入れて置いたよ」と、孫を挟んで寝ている向こうから語りかけてきた。
 女性は子育てで訓練されているのか、細やかな物音に目が覚めるし、また直に寝息を立てる才能を持ち合わせているようだ。敵から身を守るための動物本来の潜在本能がDNAの中で目覚めているのかも知れない。

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 2日も空けた菜園に収穫のお裾分けすべく小雨を縫って出かけると、予想以上にアップルゴーヤ、ナス、ピーマン、オクラと山盛りである。嬉しいことに大粒のトマトも数個熟し真っ赤になっていた。よくぞカラスに横取りされなかったものである。

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野菜の価格が高騰しているらしいが、自産自消で旬を食卓にのせる喜びは、リタイアーした人間の理想かも知れない。と、ほくそ笑む”ぐうたら菜園人”。

 
f0201348_14181779.jpg 11日、法華院温泉での黎明にふと目が覚め、腕時計を気温設定にすると何と18℃である。孫と二人で毛布を2枚重ねにして包まる。
「老人は二度寝が難しい・・・」。6時起床予定まで電気を点けるわけにもいかず、外に出ても満天の星空は暁闇の彼方に消えているだろうし、仕方なく漫然と今日の予定を考える。

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 昨日の8月10日、九重インターを経由して長者原から午前10時半に“三俣山”への“諏蛾守越”林道口に就く。
高齢者の登山事故の多い昨今、熱射病の危険性もあるのできちんと入山届を認め、一人当たり2Lの水をザックに入れ込んでの山群初日である。

f0201348_13283414.jpg 小学校3年の孫を連れているので、“諏蛾守越”まで2時間弱と踏んで、孫の打ち鳴らす石室の鐘を合図に昼食の予定とする。
林道から灌木と熊笹の見晴らしの利く山路に、孫も退屈すること無く順調な滑り出しであった。“硫黄山”直下への林道に出て2回目の休息を取っていると、二人の男の子が下りて来る。溌剌とした足取りである。
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 中学生と小学生の兄弟だろう、当然親が後ろから付いて来るのだろうと思っていると、二人で「昨日は“大船山”に、そして法華院温泉泊で今朝は”三俣山”に登って来ました」と、今日の青空のように快活で丁寧な受け答え。数回の経験を踏まえて親も不安無く送り出したのだろう。
広場でのキャッチボールやサッカーの禁止、親達も可能な限り危険を伴う遊びを敬遠する気風があり、また訳も分からないような子育て評論家が跋扈する世の中で、親も子も偉い!。

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by 1944tourist2004jp | 2015-08-12 12:49 | 山登り | Comments(0)

『夏野菜と花火』

f0201348_12351232.jpg 老体を鞭打つには少々危険が伴う炎暑。僅か60坪程度の菜園ながら作業は遅々として進まない。
根の浅いピーマンやナスには水遣りが欠かせない。二苗ずつのベーナス、カラーピーマン、こどもピーマンは短期間の実りの後に枯れてしまった。





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f0201348_12371238.jpg 今年は自宅の日除けにしているゴーヤの収穫は間近であるが、畑のゴーヤは収穫皆無に等しい。
但し、初めて栽培した青磁色と白のアップルゴーヤは大収穫で、SDは嬉々として友達やご近所にお裾分けしている。


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また、例年ミニトマトのみを収穫しているトマトだが、今年は大粒の桃太郎も曲りなりに収穫できたし、枝豆はマルチとネットのお蔭でカメムシも寄り付かずビールの傍に体裁良く添えられている。
 そして、肝心要の雑草刈りであるが、炎天下に精々15分程度しかできず隣近所に恥じ入るほど繁茂している。炎天下で1時間半も作業すると、頭痛こそないが疑似熱射病様症状でソファーにぐったりとして食欲も減退する。


f0201348_12431342.jpg 昨晩は泊まり込んでいる孫と一緒に、川沿いにある運動公園に数千発打ち上がる花火見物。
19時45分開始に、1時間前ほどから周辺数kmに大渋滞が始まり、協力大店舗のイオンの駐車場でもと軽く考えていたが大間違いである。


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f0201348_818761.jpg 2km超の距離に、私はTシャツにノネナールを沁みこませながら三脚にセットしたカメラとミラーレスをウエストバッグ入れ、SDと娘は孫達3人の手を取り運動公園へと向かう。


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途中、私は川沿いで写真を撮るために一人となり、他は会場へと闇夜にに分かれる。
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by 1944tourist2004jp | 2015-08-09 12:50 | 家庭菜園 | Comments(0)