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「誕生日の狭間で」(1)

f0201348_16135835.jpg 娘に「花見に行こう!」と誘われて東区の神社へ行くと、一夜で満開を迎えた如く、色合いは清楚にして淡く優しい。

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 平日の午後、境内に咲く桜の下には娘と孫二人に私達2人。子供連れの若い夫婦が偶に通るが、レジャーシートを敷く人達はいない。5時過ぎには陽も翳り、酒も無い花見に私も少なからず食傷気味となり一時間半ほどで「もうそろそろどうかな?」と促す。その後、春休みを利用して孫達を我が家に連れて帰る。
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 2日違いの孫と私の誕生日。彼は平成19年生まれの7歳、そして私は昭和19年生まれの70歳である。誕生日の狭間に、3月16日の雪解けの中岳に続いての山登りを計画する。中岳の経験から余りの低山では物足りないだろうと、体力度・危険度共に☆☆の宝満山とする。

f0201348_16283017.jpg いつもなら竈門神社で低頭して登るが、孫の為に少しでも山路を省略しようと思い林道を上がって、10分程度倹約する。
山肌を抉ったような山路は二日間の雨でジュクジュクとしているが、「中岳の様な粘土質じゃないね」と言いながら、安心したかのように歩幅が広がって行く。
“一の鳥居”直前の林道終点には数台の駐車スペースがあるが1台しか止まっていない・・・・・。ここから自然石を利用した石段が延々と続く。



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f0201348_1633302.jpg 歩幅の狭さに数人の登山者に追い抜かれるが、“百段がんぎ”を前にしても孫のペースは全く落ちず、疲れた様子も見せない。私が手伝おうとすると、「子供扱いするな!」と言うが如く嫌がる。中岳に登って一人前と思っているのかも知れない。7歳になったばかりとはいえ彼にとっては大きな自尊心なのだろう。もちろん、お爺ちゃんとしては汚すようなことはしない。先導させながら奔放に登らせて後ろから付いて行く。

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f0201348_16363547.jpg 「疲れたんなら休むぞ」と後ろから言っても、「ぜんぜん!」と言いながら“百段がんぎ”をものともせず一気に登って行く。
ここまで水場で一息、そして2個の飴で二息、“百段がんぎ”を登り切って一休みしようと思うが先客が数人、孫とおじいちゃんは仕方なく中宮跡へと一気に登って行く。
彼の歩調は決して緩まず、息遣いも普段通りである。子供は強い、「このまま山頂まで行ってしまえ」とばかりに黙って付いて行く。


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by 1944tourist2004jp | 2014-03-31 16:37 | 山登り | Comments(2)

「孫と春先の山へ」(3)

続き続きと思いながら、何かと気忙しくPCの前に座ることが無かった8日間。しかし、今朝は雨模様、外に出ることもないだろうとPCの前に座るが、書き出すきっかけを掴めず、囲碁の3局から始まる。

f0201348_15402130.jpg 冬野菜も最終段階にあり、コマツナとチンゲンサイは無く、残すホーレンソウ、シュンギク、カブとダイコンも収穫完了となる。そして細々とレタスやカツオ菜、ワサビ菜、そしてブロッコリーが食卓を飾る春先。
 畑から帰って来ると、我が家は鉢植えのボケが花盛り。管理が良いのだろう、毎年の様に存分と淡い橙色の花を見せてくれている。

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そして、その間に自治会の総会準備なども慌ただしく、総会の日は“お疲れさん会”で、数年ぶりの三日酔い。


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(登頂前後)


f0201348_1548340.jpg “久住分れ”からの途中、「冒険だ!」だの「迷路のようだ!」だのと、嬉々としながら吹き溜まりの雪に腰まで嵌りこんで想像以上に元気である。そして、やっと登り着いたという雰囲気も無く御池の淵に立った孫。
辺縁を残して凍てついた湖面の白さと、陽春の空に聳然とした天狗と中岳の二峰、私は孫に何か感動の言葉を期待したが、6歳の子にとって長い道程も観望も遊びの延長線とい言う感じで、満足気で豊かな表情に比べ言葉数は少ない。

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f0201348_155126.jpg 己の小1考えても分かるが、感動しながらもそれを表現するボキャブラリーが育っていないので表情に出す以外ないのかも知れない。
感動の波長は、色んな波長が交わり重なることによって、増幅するかも知れない。もし、遠足等で子供同士で登っていたら、又違った表情や表現が迸り出たかも知れない。

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 コンパスの短い子供にとって、危険極まりない御池の湖岸のゴロ石。浮石に転ばぬように手をきつく握っていたせいか、「手が痛い!」と孫が数度。対岸へ着いても休みたいとの気配が無いので、そのまま中岳へと雪の中に踏み入って行く。


 鞍部に二つのザックをデポして、カメラだけ抱え冷風の中を頂上へ。記念にと上から下から、また付かず離れずと孫にピントを合わせながら、頂へと足は止まらない。普段は相当な風に曝されるが、今日は思ったより弱く上の方ではSDと前後して登って行く。
 透明感のない眺望ではあるが九重山群を360度見晴らせる中岳山頂。二人組の男性とお互いに集合写真を撮り合って下りて行く。汗は掻いていないが風は冷たく寒い。

f0201348_1692862.jpg 石室に寄って簡単なお昼を済まし、同じ道をピストンで下りて行く。途中、私は雪や泥濘に足を取られお尻とザックに勲章を付ける。最初に滑った西千里浜の所で、お尻の泥を雪で拭っていると、京都の女性が通りかかる。

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f0201348_16474646.jpg  SDが「中岳にも行きましたか?」と声を掛けると、後は牧ノ戸峠へ一直線の尾根伝いの山路に安堵感一杯の笑みを浮かべ、立ち止って「お蔭様で久住山と中岳に登って来ました」と。
地図は持っていたと思うが、やはり女性一人の山登り、少なからず不安があったのかも知れない。
 泥濘の山路で、時には孫を抱っこしながら下って行くが、三つ目の勲章は右膝にべっとり、彼を抱っこして歩いている時に前後開脚状態で膝をつく。
 ソフトクリームを頬張る孫を横にして牧ノ戸峠のベンチに腰を下ろしていると、結構な人達のお尻にも勲章が付いていた。



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by 1944tourist2004jp | 2014-03-25 16:13 | 山登り | Comments(4)

「孫と春先の山へ」(2)

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 ザラメとなった残り雪が路傍に散在する簡易舗装を少し上がった所で、フル装備の男性が下って来る。
挨拶がてらアイゼンの必要性について訊ねると、“中岳”ピストンの彼は「少し上にアイスバーンになった所があったけど、下りは全くアイゼン着けませんでしたよ」、そして「逢った人達誰も付けていませんでした」と、肩から吊るした簡易アイゼンを横目にする。

f0201348_9233191.jpg 転びはしないかと心配するほどに活発な孫は先頭を行きたがる。
いつもなら最初の展望台で見る“由布岳”は全く無い。青空は広がっているが眺望は期待できそうにない。


f0201348_14133696.jpg 数組の人達と相前後しながら沓掛山の瘤を越えて行くと直ぐに泥濘が始まる。
登りで転ぶと後が大変と彼にしつこい程に注意を促しながら、また全面泥濘の所は私が抱っこしたり、嫌がる手をつないで嵌らない様に尾根伝いの山路を登って行く。




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 扇ヶ鼻への分岐点を前にして、粘土質の泥によって重く嵩高になった孫の靴を岩に叩きつけていると、売店前であった彼女が寄って来て「久住への道どのように行くんでしょうか」と訊ねられる。
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“久住山と中岳”の2峰を登るとのことで、私が山路や標識を紹介し後、「どちらからですか?」とSDが問いかけると、「京都です」と優しい関西風のイントネーションで返ってきた。
久住分れで再々会した時、「靄の立つ季節になったので透明感の無い風光だけど、冬は雲海に浮かぶ阿蘇五岳とか、三股山と平治岳の間に由布岳を見るんですよ」と紹介すると、「昨日由布岳に登ったんですよ」と嬉しそうに語る。

f0201348_917773.jpg彼女は久住山へのなだらかな丘陵の登りに就き、私達は中岳のゴロ石の道に入って行く。孫は路傍に残雪があればニコニコしながら中へと入り、正に元気一杯である。





f0201348_14253967.jpg 蒼穹に団体さんの長い列が御池の辺縁につながる中、孫の足取りは私達と同じで、「休みたい」とは一回も言わず登りきった。身軽な分、肢への負担も少なく疲れは無さそうである。
奥深い山容の中の小さい珍客に、出会う人達から「良く頑張っているね、いくつかな?」との声が掛る。


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by 1944tourist2004jp | 2014-03-17 14:34 | 山登り | Comments(2)

「孫と春先の山へ」(1)

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 スギ花粉にPM2.5、また老生ならではの野暮用も点々と重ねり、今月に入って山への機会を持てず鬱々とした日々であったが、昨日卒業式の関係で3連休となった孫が遊びに来ていたので山へ連れて行くことにした。
年少時に福岡市を一望する大楠と歴史豊かな立花山へ、年長時の一昨年は久住山群の盟主久住山、年々肢力も力強く登ってくれるようになってきたが、「山登りしたいな!」との言葉が何よりも嬉しい。

f0201348_9375598.jpg そして、昨日は山群最高峰の中岳に登る。毎年この時期は霜柱や雪解けで尾根伝いの山路は泥濘になることは経験済みであったが、今回は酷い目にあってしまった。


f0201348_10373157.jpg 泥濘を気にせず、残雪の中を殊更に入りたがる孫のサッカー靴はぐじゅぐじゅとなり、ズボンの内側も股下まで泥だらけとなる。私も下りで尻もちつくこと3度、左右のお尻と膝にべっとり勲章をつけて下りる羽目となった。滑ることも無く靴の汚れだけで済んだのは、常に用心深いSDだけであった。

 9時過ぎの長者原の混み合う雰囲気に、牧ノ戸峠もそれ以上と想像できたが、好天の日曜日ともなれば広い駐車場も流石に数台分の余裕しか残っていなかった。
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 沢山いる登山者の中に売店前のベンチに腰を下ろしていると、正体不明の風貌をしている私に30歳前後と思しき長身の女性が一人、「今日はアイゼンが必要でしょうか」と、気恥ずかしそうに話し掛けてきた。
山男然とした髭面を見ての事だろうと納得しながら、「一応大丈夫の積りで来たんですが、準備だけはしてますよ」と話すと、「有難うございました」と登山口の方へ長い脚を運んで行った。
彼女とはピストン登山の中で数回に渡って挨拶を交わすことになる。

f0201348_10431973.jpg 昨晩、ここまで書いて疲れの後の心地良い焼酎の酔いに面倒くさくなって、炬燵の上にある読みかけの本を開く。

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f0201348_10465571.jpg 「永遠の零」や「海賊と呼ばれた男」の百田直樹の自叙伝ではなかろうかと思われる「錨を上げよ」である。分厚い本2巻であるが、話が次から次へと展開していくのでTVもPCゲームもそっち除けのここ2・3日、残り300ページ程度となっているので尚更のことである。読了できなかったが、就寝は午前1時になってしまった。
 そして今朝、昨晩にざっと洗い流した登山靴を見ると、足首の方まで泥だらけで靴紐も相当汚れていた。改めて山路の泥濘を知る思いでブラシで流し陰干しをしていると、”大崩山”に同行した組内の方が「総会」の委任状を持って来た。
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by 1944tourist2004jp | 2014-03-17 10:48 | 山登り | Comments(2)

「手作り味噌」

 一昨日の3月8日は忠犬ハチ公の日らしい。その日の午後“味噌づくり”のお呼びがかかる。
日長手持無沙汰にTVの前に座ったり、ネット囲碁をしたりしていると、案の定「お昼を食べて味噌作りするよ!」と労働のお誘い。

f0201348_19545278.jpg 私は全く分からないので、数年前から挑戦しているSDの指示に、唯々諾々と作業をする。

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f0201348_2001734.jpg 昨日から浸水してほど良く膨らんだ大豆を蒸し、それをフードプロセッサーで粉砕し、それに合わせ麹を混ぜ込み、蒸し汁を少々淹れて揉みほぐしていく。その後は空気が入らないように団子状に固め、甕に打ち付けるように押し込んでいく。

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作業の2割方を手伝って、1.7kgに合わせ麹5kgで小さめの甕に二つ。「まだ去年の味噌が残っているので熟成して食卓にあがってくるのは半年後だろうね」と言う。


f0201348_19474325.jpg そして、昨日は多忙な1日であった。2週間ほど見て見ぬ振りをしていた、スナックエンドウとキヌサヤの畦。
ここ2・3日の寒の戻りに畑仕事も億劫になり、またまた延ばし昨日となってしまったネット張り。我が家の4・5月の朝食スープの貴重な食材である豆の苗は頼る先も無く蔓を天に伸ばせず、遣る瀬無い姿でこんもりとしている。
 TVに釘付けになる日曜日、午前中に早々と畑へと出かけ、昨夏にキューリとニガウリに利用した8mほどのネットを張って行くと、嬉しいことに豆畦の長さにぴったりときて、僅か30分ほどで完了。
作業後に冬野菜を見ると、チンゲンサイもコマツナもダイコンも下葉の方から順に変色し、芯の先には蕾ができ始めている。もう数日もすると美しい菜の花が菜園に咲きだす筈である。

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f0201348_1911195.jpg 昼食後、囲碁のNHK杯の準決勝河野臨九段×高尾伸司九段戦、河野臨の3目半勝ち、来週の結城聡十段×首藤瞬七段の勝者と再来週決勝戦である。
その後はラグビー日本選手権、トップリーグ優勝のパナソニックと東芝である。実力通りパナソニックに軍配が上がったが、東芝も大健闘であった。お互いに3T3Gで、優勝を分けたのは3PGであった。
紅茶を飲んだ後は録画していた「やしきたかじんのそこまで言って委員会」楽しんで、夕方6時からは町内会へと慌ただしく出かけ、最後の役員会で“お疲れさん”会もあり、帰宅は夜10時半頃となってしまった。


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by 1944tourist2004jp | 2014-03-10 20:05 | その他 | Comments(2)