<   2013年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧

「来年も素晴らしい山登りができますように」(4)

f0201348_21511833.jpg 久住分れの避難小屋に戻ると地元の女性5人組が華々しくお昼を開いている。流石に女性群、タッパーに盛られた“おかず”は色とりどりで賑やかで美味しそうである。ここでお昼にしようと思っていたが、時間的に少し早いし、気の弱い老境は彼女等に占有された狭い場所から気圧されるようにコーヒーだけ飲んで小屋を後にする。



(星生崎と西千里浜)
f0201348_21521488.jpg
f0201348_21553743.jpg


f0201348_2159412.jpg 相変わらず濃いガスの中、今日は全く盟主を目にすることなく西千里浜のウォーキングコースへと入って行く。
そして、扇ヶ鼻への分岐点に差し掛かる頃からにび色の雲の流れが少しずつ怪しくなってくる。そして青空の広がりが短時間で級数的に増え、陽に映える山群の陰翳が一段と美しく、立ち止まる頻度が多くなる度に中岳の石室の彼を尊敬したくなってくる。
老成にして泰然自若として物事を待つことができない性格と後戻りできない体力に若干の苛立ちを覚えながら下って行く。


f0201348_220533.jpg

f0201348_220582.jpg 沓掛山の山頂に二つの人影、山群全他にカメラを向け残念がっている姿が想像できる。直下まで来ると彼の方から声が掛ってくる。久住分れの避難小屋にいたご夫婦である。「参りましたね!」との問いかけに「何とも残念でしようがありませんね!」と応える。


f0201348_2212596.jpg
 4時間余りの山登りを今年の登り納めとし、来年に向け運の悪さを溶雪に託して下山する。


f0201348_2223315.jpg

f0201348_2235785.jpg

f0201348_2245987.jpg
f0201348_8293743.jpg

f0201348_2281078.jpg

f0201348_228221.jpg

[PR]
by 1944tourist2004jp | 2013-12-25 22:09 | 山登り | Comments(4)

「来年も素晴らしい山登りができますように」(3)

f0201348_18352313.jpg 視界は一段と悪く2・30mほどに、ガキッガキッと蒼氷に刻むアイゼンの音を残しながら石室へと向かう。辺縁のゴロ石に比べると直線的で平坦な氷結の上は非常に歩き易い。
吹き曝らしの積雪に残った二筋の足跡に沿って歩くと、10数m先にやっと雪に塗れた石室を薄ぼんやりと見る。

f0201348_18331658.jpg
 
 陽の光は無いが雪の白さに慣れた目は、小屋に入った瞬間真っ暗となりピントが合わず人の気配に目が追いついていかない。しかし、2・3秒もすると薄暗闇に離れ離れに座った若い男性の姿を見る。
挨拶がてら中岳の状況を聞くと、一人が「今からです」と言う。

f0201348_18361267.jpg 下着に冬用の登山ズボンと上はタートルネックのTシャツとネルの上着でここまで寒さを感じること無く来たが、上は風が強いだろうと上下レインウェアーを重ね着して、「じゃお先に行きます」とそそくさと小屋を出る。





 
今年の1月9日に“37thWA”でSDと一緒に来た時は好天に恵まれ積雪も少なかったが、今日は6・70cmを下らないだろう。
f0201348_1837910.jpg


 靴底に感じる踏み跡と感を頼りに天狗との鞍部に来る。風は頬に刺さるが思ったほどの強風ではない。
気温は娘がいる江別と同じくらいだろう。

f0201348_18384384.jpg 視界はますます狭くなり中岳直下でも山頂を確認することができない。アイゼンを利かしながら一気に山頂へと登りつめるが、想像通り無機質な景色に収穫は何も無い。長居する必要も無く山頂標識だけ写真に収めて下って行く。






f0201348_1840815.jpg

 再度石室に入って行くと先ほどの男性が一人。「青空を期待できそうにもないので下りますよ」と話しかけると、既に1時間待っている彼は「もう1時間ほど粘ってみます」と泰然としている。
この冷静な男性の言葉を噛みしめる必要があった。

f0201348_23132233.jpg 御池の中ほどまで来ると、単色の風景にカラフルな登山服の姿がぼんやりと浮かぶ。嬉々とした若い3人連れの男性の声がガスの中に伝わって来る。
そして、空池の傍まで下りて来ると鶯色のレインウェアーの男性が道標の前に一人。白と薄墨色の世界に暖色が浮かぶと何故かほっとする。


f0201348_20184996.jpg
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2013-12-25 19:17 | 山登り | Comments(2)

「来年も素晴らしい山登りができますように」(2)

f0201348_12233789.jpg 昨晩の暴飲暴食が少し祟ったのか、朝焼けの今朝は少し胃が重い。
いつもなら、バナナ1本と我が家の旬の野菜をミキサーにかけた豆乳ジュース、ホームベーカリーのパン一切れ、それに日替わりスープ、そしてコーヒーが定番であるが、SD共々昨夜のカボチャスープを温めたもので済ます。
過労気味の胃にとって最良の薬は減食かプチ断食である。風邪薬然り、どのような胃薬でも副作用が多かれ少なかれあるので服用しないに越したことは無い。休んで自然治癒を待つのが一番である。昼前に案の定すっきりとして違和感は消失している。


f0201348_12243287.jpg


f0201348_12271366.jpg いつもなら冴え冴えとした冬山に由布岳や阿蘇五岳の端麗な姿を遠望するが、今朝は指呼の三股山さえ視界にない。
眺望無き山群では只々足を運ぶだけである。
尾根道に差し掛かる頃、突然下りのご夫婦と出会う。「朝早かったんですね!」と声を掛けると、ガスで視界が無いので早々に戻ってきました」と、首からぶら下げたカメラを手にして如何にも残念そうな言葉が返ってくる。

f0201348_1231222.jpg

 扇ヶ鼻の分岐点に差し掛かる頃には視界が50mほどに落ち、踏み跡の陰翳も消され道筋が判りずらくなってくるが、山路は春夏秋冬の逍遥で頭に入っているので問題ない。もし吹雪いてきたら逡巡するかも知れないが、風は無く午前中は降水確率「0%」の晴れ予報に期待は萎んでいない。
偶にはこのような山登りもあるだろうと予定通り西千里浜を抜け星生崎直下のゴロ石の道に入る。いつもなら結構気を遣いながらゴロ石のアップダウンに苦労するが深雪のゴロ石はアイゼンがあれば本当に楽である。

f0201348_12335010.jpg トップまで来ても久住分れの避難小屋を目にすることができないし、眼前に聳立する山群の盟主「久住山」も視界にない。岩に付けられた黄色のペンキに従い下りて行くとやっと小屋が目に入る。
温かいコーヒーでも飲もうと入って行くと、身動きする様子も無く腰を落ち着けた冬山装備の5人の老若男女。カップラーメンを準備している同年代風の男性に声を掛けると、「御池まで行って戻って来ようかと思っています」と、諦めた様子である。
5分ほど皆さん方と会話して、「お先に」と小屋を出る。斜面の感覚と黄色のペンキを頼りに下草を踏み分けた中岳への道筋に入って行く。寂寞とした観望無き山群に運ぶ足はいつしか速くなり疲労を感じることも無く御池に登り着く。
f0201348_12353722.jpg



f0201348_22415279.jpg

f0201348_22434424.jpg







f0201348_22462543.jpg

f0201348_22423356.jpg
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2013-12-25 12:39 | 山登り | Comments(0)

「来年も素晴らしい山登りができますように」(1)

f0201348_9433459.jpg
 ブログを書く時、表題はいつも第一感で悩むことは全く無い。しかし、昨日の雪山逍遥は今年の流行語大賞ではないが大いに悩まされた。雪山で登り納め、連休明けの山登り、冬至明けの山登り、はたまたX’masイブの山登り、今シーズン初めての雪山、そして悪運の総決算etc.
そして、最終的には“来年も素晴らしい山登りができますように”と、願いも込めて平凡な表題となった。

f0201348_9501290.jpg 九重に関するブログで雪が相当に積もっていることは承知していたので、正月の準備と天気の頃合いを見計らって昨日とした。
季節の花にしても、紅葉にしても青空に映えてこそ相乗的に感動の振幅が大きく振れるものでる。雪山然りである。
 “牧ノ戸峠”到着を9時前にして、6時起床の予定で床に就き目覚ましを掛けていたが、久し振りの雪山のせいか4時に目が覚めてしまう。

                                                      (長者原下からの望む涌蓋山)

f0201348_9532142.jpgf0201348_953401.jpg
 二度寝の気も無く階下に降りて、軽く朝食をとりながら新聞に目を通す。最近はコンビニおにぎりにしているので、SDを早朝から煩わせることは無い。家を出る時に送ってくれるだけである。


f0201348_1044745.jpg 朝焼けの空を見ながら大分自動車道を九重ICに向けて走らせる。いつものことであるが早朝の日田から玖珠にかけての盆地は朝靄が厚く一面に張り出し空模様が分からない。



f0201348_9594865.jpg
 インターを降り九酔渓への鄙地入ると路傍に雪が溶けずに残っている。昨年も無装備のまま雪道を走ってきたが、11月の半年点検では「そろそろタイヤの替え時ですね!」と念を押されているので、やまなみハイウェー次第では長者原を起点にしなければならないと思っていると、ここ数日の天気でザラメ状の雪が僅かばかり残っている状態で予定通り牧ノ戸峠まで上がってくる。

f0201348_1014066.jpg 峠の駐車場は連休の混雑で雪が踏み固められているのか全く解けていない。連休明けの今日は7・8台と寂しい。

f0201348_1021140.jpg 重そうな雲が山群に張り出し視界は精々100mほどだが、予報も午前中は晴れだし、過去の例に習い山頂にいる頃は蒼穹の下、雪山を満喫しているだろうことを確信しながら、予定通り9時前に簡易舗装にアイゼンの軋む音を残しながらゆっくり深山へ踏み入れて行く。




f0201348_2301673.jpg


f0201348_22594529.jpg








f0201348_230263.jpg
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2013-12-25 10:02 | 山登り | Comments(0)

「師走に入りました」

f0201348_18341550.jpg “二十四節気”によると、間もなく“大雪”。
「朝夕には池や川に氷を見るようになる。大地の霜柱を踏むのもこの頃から。山々は雪の衣を纏って冬の姿となる頃」と記されている。 私の好きな雪山も間近である。



f0201348_18343255.jpg







f0201348_23345371.jpg

f0201348_2334324.jpg

f0201348_1113996.jpg




(12月初めの北海道:農場三景)



f0201348_18413584.jpg 我が家では11月下旬の急の寒さに、「今でしょう!」と暖房器具を取り出す。
偶に孫の訪問があると、エアコンをオンにして部屋全体を暖かくしているが、普段は電気カーペットを下に敷いた炬燵に老境が二人並んでTVを見たり、新聞読んだり、だらしなく寝そべったりと和んでいる。


f0201348_18422933.jpg

 11月に入ると年齢相応に次々と喪中の挨拶状が舞い込み、それに背中を押されるように年賀状の準備をする。
f0201348_18482864.jpg


f0201348_2359622.jpg 過去数年は山の写真等を載せていたが今年は手書きにしようと思い通常の年賀葉書を購入する。
しかし、いざとなると正月早々に下手な字で新年の挨拶をするのも気が曳け、添える言葉のみを手書きとする。

f0201348_18454366.jpg

退職後、年毎にお付き合いを整理してきたので今は現役時代の半分程度、今年は賀状受付当日に間に合いそうだ。


f0201348_195364.jpg すっかり冬景色となった野菜畑。我が菜園も緑は秋ジャガとブロッコリーの大葉のみ、少し遅れて定植・播種した冬野菜は暖かい陽を溜めた防虫ネットやマルチの中で順調に生育している。
そして、料理に重宝するタマネギは11月末に早生と赤、そして昨日は晩生をそれぞれ100株ずつ定植する。若干のおまけがあるので350株程度だろう。


f0201348_1850858.jpg


 近隣国は国内事情なのだろう、東アジアの秩序に挑戦するような言動により緊張が一段と増している。一度抜いた刀を鞘に収めるほど成熟した国々ではないので、不測の事態が起こらないように願うばかりである。

 
f0201348_18514861.jpg 例年、紅葉狩りの締めは“秋月”の散策としていたが、今年は近場の寺社巡りで師走を迎える。
出来れば年内に雪の九重で、阿蘇五岳を遠望しながら岩峰に並んでカップラーメンでも啜り正月の準備に入りたいものである。


f0201348_18543936.jpg




f0201348_1856459.jpg

f0201348_18595515.jpg

f0201348_1992634.jpg

[PR]
by 1944tourist2004jp | 2013-12-04 19:01 | その他 | Comments(4)