<   2011年 11月 ( 9 )   > この月の画像一覧

「久し振りに牧ノ戸峠から」(4)

f0201348_13401959.jpg 稲星山と坊ガツル分岐点に来ると、男性が一人中岳の急崖へ踏み入れかかっている。
逆周りの時にその急坂はさほどの距離で無いことは分かっている。

f0201348_13413086.jpg 途中、「いやー、きついですね」と、一休みしている男性に言葉をかけ焦らず登って行くと、懸崖に架かる鉄梯子と屏風の様な岩を迂回するロープ場、ここを乗り切ると山頂は程近い。

f0201348_13415394.jpg

 最後の緩斜面を上がって行くと、山頂標識を間に記念写真を撮ったり、休憩したりと先客が寛いでいる。

f0201348_13455871.jpg山座同定する様な展望も無く、姿なき大船山をバックにして山頂標識を撮って直ぐに岩場を下って行く。

f0201348_13471794.jpg 次々に上がって来る10数人の団体さん。声も服も賑やかであり、また華やかな男女混合パーティーである。待ち合いが無いよう登りを避けて岩場を下って行く。














 鞍部から御池越しに久住の山容を見ながら天狗ヶ城へと4・5人の男性と相前後しながら登って行く。
f0201348_1421996.jpg











中岳同様に数人の先客達に私の居場所も無く、また下界に焦点を合わせる眺望も無いので素通りのように下って行く。

f0201348_144290.jpg


f0201348_146834.jpg 意識はしてないが肢に疲労が蓄積しているだろうと、浮き石には存分に注意しながらガレ場の斜面を下りて行く。

f0201348_1474244.jpg 久住分かれの人混みを避けて星生崎の直下で一本立て、食べ残しのお握りを小腹に、そして渇きをミカンで潤し5分間の強制休息とする。
変幻自在の環境はあっという間に辺りをホワイトアウトし、身近な人の気配は声のみとなる。

f0201348_141053100.jpg 見通せない急坂を星生崎の突端まで進み、久住山の雄大な全容をカメラにと思うが中々雲の切れ間が現れない。
f0201348_14121211.jpg 星生山へと瘦せ岩尾根を右や左しながら偽ピークのガレ場にやって来ると一人の女性がカメラを手に下りて来る。
f0201348_14124026.jpg 挨拶の後、お互い単独登山の気安さから山談義に入る。
熊本の方で、グループの方達と脊梁を中心に方々の峰々へと足を延ばしてるらしい。
脊梁でお世話になった“Mishan”さんもご存じだった。
年金生活に入っている「旦那はとんと山に興味が無く、九重も沓掛山の舗装道路を登りきった所で腰を下ろしました」と、すっかり諦観の様子であった。
適当な休憩時間となった、これまた一期一会であった。

f0201348_1415199.jpg 時間的にも下りが多くなってるのか山頂の先客は少ない。
変幻自在な蝶々雲に期待も空しく扇ヶ鼻へと向かわざるを得ない。




f0201348_14154392.jpg


f0201348_14171860.jpg 大曲への「ご遠慮願います」の立て札と、西千里浜の池塘を見やりながら先を急ぐ。
 灌木の隘路を過ぎると左への下りと直進の道筋に分かれる。
いつも左の道を選ぶので今日は直進しようと潜って行くと、短いが断崖の様な岩場に当り、カメラをケースに収納して下りざるを得ない。

f0201348_14182286.jpg 牧ノ戸峠へ下って行く人達を見送りながら今日最後の峰、扇ヶ鼻への山路へ入って行く。
山裾に湧き立つ霧は山肌を舐めて行くように山頂を隠している。
阿蘇五岳の眺望に最後の望みを託して一気に登って行くが、直近の久住山さえ油断すると姿を隠す。


f0201348_14212898.jpg

f0201348_14194090.jpg「朝日が赤いのは雨」の俚諺通り、終日雲に閉ざされた九重山群であった。お蔭で6時間弱の鍛錬登山となった。

f0201348_1422897.jpg


f0201348_14234332.jpg いつものように瀬の本高原で伏流水を汲んで、“パックマン”のタイトルマッチを楽しみに帰路に就く。
風呂上がり、ビールを片手に見入るビデオ。素晴らしい試合の結果はパックマンの辛勝であった。
カウンターパンチャー“マルケス”のパンチもヒットはしていたが、やはり防御とカウンターでは印象が悪過ぎる。
来年の5月にはメイフェザーとの世紀の一戦があるかも知れない。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-15 14:24 | 山登り | Comments(8)

「久し振りに牧ノ戸峠から」(3)

 山群の中では異質な稲星山の山頂へと砂礫に軋む音を心地良く感じながら歩いて行くと、壮年の男性が岩の上に仁王立ちになり泰然と中岳を眺めている。

f0201348_23511521.jpg 昼食の為にザックを下ろし岩に腰を落ち着けると、すらっとした彼も岩上から下りて私のそばに座りどちらからともなく話しが弾んで行く。

f0201348_23514699.jpg

 「疲れた身体に甘酸っぱいミカン美味しいですよ」と勧めると大いに喜んでくれた。
自衛官上がりで55歳の彼は、最後に出身地の熊本県で退官するまで北海道から沖縄まで全国に赴任し、奥さんは函館出身とのことであった。フルマラソンを趣味としているとのことで、脊振の山頂でお会いした65歳で頑張っている方の話しから札幌の話まで敷衍して、暫し砂礫の山頂に一期一会の花を咲かせる。

f0201348_23552786.jpg 30分ほどすると汗ばんだ身体が冷え切り、先に失礼して本山登山道の分岐点経由で中岳へと向かう。山頂から見える中岳へルートを下りてもよいが逆コースで歩いたことがあるので、若干遠回りになるが未踏の本山登山道との分岐点までは行くことにする。


f0201348_01192.jpg 緩い山稜で風雨に曝され岩に張り付くように矮小化している灌木を写真に収め、下りにかけると小型犬を連れた男性が立ち止まって夢中で何かをしている。目もくれずに男性と子犬に挨拶だけ残して先へと下って行く。
 下り半ばにして、本山登山道から歩いた鳴子山と白口岳を撮ろうとすると心地良いシャッター音のバシャが出ない。オウト設定でのピント合わせの不備なのかと思いマニュアルにして試すがうんともすんとも言わない。
何のことは無い2GBのメモリーが限度オーバーして、撮影可能枚数が0になっている。
横浜での結婚式と八景島シーパラダイスの写真を消し忘れ、おまけに露出3連写設定を続けていたため3百数十枚を撮り終わっていた。
出かける時はメモリーと電池の予備を常にカメラバッグに入れているので問題は無い。

f0201348_2358874.jpg 私がメモリーの入れ替えをしている時に先ほどの犬連れの男性が目礼して過ぎて行く。
鳴子山と白口岳をカメラに収めて分岐点まで下って行く。
白口岳へと気持ちが迷う。
が、今日の予定に無いので無理する必要も無いとそのまま中岳へと歩を進める。

f0201348_00523.jpg 四方に展望の開けた山稜の道も良いが、灌木に閉ざされた小道も好きである。結果は別として、何とな自分を感動へと誘ってくれる道のように感じるから不思議である。


f0201348_003586.jpg














 坊ガツルへの分岐点手前で、挨拶と言葉使いがしっかりとした好青年に中岳への急崖を上がるに気分良い出会いを貰った
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-15 00:02 | 山登り | Comments(2)

「久し振りに牧ノ戸峠から」(2)

 いつも山友さんのブログを開き、身近な所に手頃な山は無いだろうか、また興味をそそられる山は無いだろうかと楽しみにしている。

f0201348_18302330.jpgそして、今回の山群6座へのモチベーションは英彦山でお会いした“さすらい人”さんのブログである。
古希にして、赤水登山口―久住山―稲星山―中岳―天狗ガ城―星生山―扇ガ鼻―赤水登山口を6時間半で歩いた健脚の持ち主だ。

f0201348_18311727.jpg

    
 木段を登り着くと山群への展望と阿蘇五岳が広がるはずである。しかし、今日は何も無く、尾根沿いの山路に連なる登山者の色合いが際立っているだけである。
沓掛山の岩溝をすり抜ける途中、長身の男性に追いつく。大分からの彼は「久し振りの登山で、最初の急坂で息が上がってしまいました。今日は行ける所までにします」と、尾根筋に入る頃には遠ざかってしまった。

f0201348_18351419.jpg ご来光や黎明の茜色に染まる山肌に感嘆しただろう人達に時折出会い、「お疲れさん」と声を掛けると、朝なのに「今日は」と、笑顔で軽快に下って行く。
f0201348_1836696.jpg 平坦な道でも慌てずゆっくりを心掛けると、いつしか歩調が滑らかになって、扇ケ鼻分岐点に来ても肢の疲れは全く感じないし、息つきも乱れていない。指導本の如く、やはり最初の30分は歩調が大切である。

f0201348_18372266.jpg 扇ケ鼻は帰りにして、先ずは盟峰久住山である。
f0201348_18374419.jpg
 西千里浜筋を進むに連れ、立ち上って来る様に峭立する久住山が見える筈であるが、岩峰は勿論のこと山肌すら濃い雲に押し隠されている。
その中で星生山だけは雲がかからず、山稜は今日の賑わいを象徴するかのように登山者が並んでいる。

f0201348_183922100.jpg
 久住山の玄関口に当たるようなゴロ岩に来て、やっと山肌が現れる。
分かれのトイレには列ができ、広場には三々五々とパーティーが休んでいる。私が下りて行く間もなくガスが張り出し辺りの景色が消し去られる。
f0201348_18413899.jpg 心がけて来たスローペースが功を奏して、休む暇も無く広場を横切りガレ場へと歩を進める。ここまで来ると下りの人は全く居ない。

f0201348_1847136.jpg 人の流れから少し外れ最短距離で山頂へと上がって行くと、ぽっかり穴が空いたように青空が覗く。しかし、下界にいつもの大パノラマは無い。
f0201348_18482466.jpg 10時過ぎとの時間もあるが、山頂標識を撮る余裕も無いほどの人出に予定の昼食を稲星山へと繰り越し、水を一口して肩の方へと歩き出す。昨年に登った赤川口ルートからの岩場に、懸崖を登り詰めた数人が休んでいる。

f0201348_18505753.jpg 稲星山への道筋に人は居ず、やっと一人旅に山群の静謐を取り戻すが、雨裂の下り坂に60前後のご夫婦が突然現れる。
汗を拭いながら「山頂は未だ未だでしょうか」と息を付く。
「もう、直に肩ですよ」と返事すると。
私の予定コースと逆に「牧ノ戸から星生山、中岳、稲星山と周ってきました」と仰る。

f0201348_18512623.jpg














f0201348_1853587.jpg










 南登山口からの分岐点まで来ると、流石に山頂への道筋を遠く感じる。

f0201348_18565074.jpg疲れを感じた時には、拍子を取るように呼吸を大きく各3回ずつすると、自然に歩幅が短縮して呼吸も楽に感じ出す。するといつしか砂礫の広頂に辿り着いているから嬉しい。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-14 18:58 | 山登り | Comments(0)

「久し振りに牧ノ戸峠から」(1)

 フライ級からウェルター級まで6階級制覇チャンピョンで、世界ボクシング界のヒーローとなっているフィリッピンのマニ―・パッキャオ。
これまた3階級制覇のファン・マヌエル・マルケスとの注目のタイトルマッチが今日ある。過去の2度の対戦は、壮絶な打ち合いの末にパックマンの1勝1分けとなっている。
実況中継を観たいが、久し振りの晴天予想の山日和を逃すわけにはいかない。早朝にビデオ予約して九重山群へと出かける。

f0201348_11511732.jpg 朝靄の立つ山間に真っ赤な太陽が昇る大分自動車道。
ここ2回の山登りで、最初の急坂に息が上がってしまいSDにペースを委ねたこともあり、「最初の30分は人を追わず、人に抜かれるペースを貫き7座を目標に」と、今日の山登りの意思を確認しながらハンドルを握る。
 私にとって長崎自動車道は大村SA、大分自動車道では玖珠SAが休憩の定番である。近づいて来ると条件反射的に寄りたくなって来るから不思議である。
面白いことに生理現象も伴うから至って便利である。

f0201348_11551477.jpg 登山口に立つ頃には青空が広がり、紅葉シーズンも終わった駐車場は閑寂として、これまた寂寞とした山路を気持ち良く歩けることだろうと九重ICを下り、九十九折りの九酔渓へ向かって行く。8時前ながら車が数珠つなぎとなり、余りにゆったりとした走行に気を鎮める。
 長者原へと上がって行くと三俣山に厚く雲がかかり全貌は無いが、綺麗な稜線を引いている独立峰の涌蓋山に雲はない。
予報通り抜けるような青空を拝めるだろうと安穏な気持ちで“やまなみハイウェー”に来ると、国民宿舎側の駐車場は所狭しと車が入っているし、山側の駐車場は傍目に満車である。
f0201348_11582527.jpg 想定外の混みように楽々コースの牧ノ戸峠駐車場への不安が募って来る。広くなった路側帯にも乗用車、大曲駐車場に至っては寸分の余地も無い。
 8時半前、峠駐車場に着くと見事なほどに車が並んでいる。最悪のケースを考えながら車の流れに沿って行くと、車側に老若男女が山への準備で忙しげに侍っている。
日曜日とあって子供連れも多い。
 最奥のスペースへ3台目で入って行くと、前の2台が入った後に残りは2台の余地しかない。
何度となく牧ノ戸峠に来ているがこれ程の混雑は二度目である。雪の1月には、駐車場に入れず長者原まで戻って、やっと山群へ足を踏み入れた。





                    (下山時の写真)


f0201348_1231148.jpg 入山届のボックスを開くと記入済みばかりで用紙が無い。
簡易舗装と木段はとにかくスローペースと、前を追わず後ろを振り返らずに息を整えながら登って行く。気忙しい性格には結構な辛抱が要る。案の定、前のパーティーとは差が開き、花を撮っている間に後ろの長身の男性から追い越される。
阿舎から撮る三俣山は相変わらず雲に姿を隠している。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-14 12:27 | 山登り | Comments(0)

「結婚式から水族館へ」

f0201348_21584685.jpg 横浜での結婚式に出席した後、限られた時間に八景島シーパラダイスへと遊ぶ。

f0201348_2116882.jpg


f0201348_2117341.jpg 降りそうで降らない鉛色の空に、孫二人は嬉々として島への橋を駆けて行く。
数多い水族館へ何度か訪れたことはあるのだろうが、時も場所も忘れ模糊としている。しかし、直近の”沖縄美ら海水族館”だけは流石に記憶がある。

f0201348_21181487.jpg

 さほど残ってはいない昨晩の酒であるが、気付かないうちに齢を重ねているのか、休日の人混みに流されるように歩くのは結構疲れる。
4歳と2歳になる二人の孫はSDと娘達に手を引かれたり抱っこされたり。手綱を少し緩めると興味あるものへと自由奔放に走りだすので、混雑と暗さに私も目を離すことができない。

f0201348_21192038.jpg

f0201348_2119524.jpg



f0201348_21202996.jpg 一巡してイルカとアザラシのショーを見た後、飛行機の時間もあるので糠雨に濡れながら少し早めに駅まで20分ほど歩く。

f0201348_21234040.jpg


f0201348_21264541.jpg 孫は駅への道沿いにある遊具から目が離れない。「これで終わりだよ!」と言って乗せる娘。
日曜日の羽田5時発、ジャンボは息が詰まりそうなほどに満席であった。


f0201348_21272671.jpg


f0201348_21305897.jpg そして、昨日は待っている畑へ3日振りに出かける。
筋蒔きに密植された冬野菜の間引き作業が遅れている。助け合うように、また犇き合うように成長している若芽は根が浅く、茎は瑞々しく、少し手荒くすると直ぐに“ポキッ”と折れる。
f0201348_21312865.jpg














神経を使う細やか作業である。半座りの姿勢に腰が痛く、下肢が悲鳴を上げる。
辛抱の利かない私は「男の仕事では無い」と、中途半端に腰を上げ力仕事へと逃げて行く。

 週間天気予報によるとこの週に山登りの機会は無い。
間引きしたスプラウト野菜は二人で食べきれないので、それを手土産に年老いた”お袋”の相手をするために実家へと向かう。

f0201348_2131591.jpg
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-09 22:13 | その他 | Comments(3)

「立冬の菜園」

f0201348_16151913.jpg “立冬”について見ると、「この日から立春の前日までが冬。日は短くなり時雨が降る季節。北国や高山からは初雪の知らせも届き、関東では空っ風が吹く頃」と紹介している。

f0201348_16165482.jpg






























 暦を捲る毎に寒さが増してくる筈であるが、今年の日本列島は数十年振りの25℃超えで話題になっている。

f0201348_16265071.jpg ガレージの上に這っているキウイは、季節を忘れずにきちんと大葉を落とし、熟す一歩手前の実を撓に付けている。
今月末から12月にかけて、毎朝のヨーグルトの上に透き通ったグリーンの実が3切れ4切れと添えられてくるだろう。

               (ニンニクの発芽は早い、1週間もかかっていない)
f0201348_16323567.jpg








しかし、玄関先には暖かさに呼び戻されたかのように、10月末に淡いピンクと真紅のハイビスカスが咲いていた。

f0201348_1647424.jpgまた、夏の名残りが他にも残る我が家。
部屋にはコードが折り畳まれ片付けを待っている扇風機。そして、半袖で出かける私。
本の返却日となっている図書館からSSに寄って灯油を二缶入れて帰る。勿論ストーブ用いでなく給湯器用である。7月上旬に満タンにして、4カ月間一度も補給していない。
今年の夏は湯船に浸かることもあるが、シャワー利用も多かったし、今でも畑仕事の後はシャワーで間に合っている。


 この暖かさはどうしたことかと、昨年の今頃は、そして一昨年の今頃はとブログを開いてみる。
 紅葉狩りの山登りや景勝地巡りの合間に、昨年は“九響の「音楽日和」の後、少々飲み過ぎて山登りの計画が中止となり、キバナコスモスとイソギクの咲く畑で小春日和に汗を掻く”と書いてある。

                        (昨年同時期の畑)
f0201348_16364964.jpg














f0201348_16375423.jpg


 そして一昨年は“タマネギについて“ 間隔を開け過ぎると玉が大きくなり過ぎて保存が効かないと云われていたのでやや狭く10cm間隔で定植する。
ジャガイモ同様、管理が簡単で重宝な野菜であるが、我が家では保存が難しいので子供達や親戚にお裾分けをする。
 黒豆はそろそろ葉が色づき、殻越しに黒が浮き出して見える。収穫はもう直である。
一方他の野菜は?冬野菜も順調に育って、玉にならないレタス類は二人分の食事に添えるほどになっているし、時期遅れで播種した野菜類も間もなく間引きの時期に入ってくる”

                                         (一昨年11月上旬の畑)


 いずれにして年々歳々相似たりで、福岡に立冬の気配は感じなかったようだ。
そして、「炬燵でもどうだろうか」と口の端に上がる気配も無い。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-04 17:11 | 家庭菜園 | Comments(2)

「裏英彦山道を歩く」(3)

f0201348_9195683.jpg
 先ほどの男性がここで合流し、相前後しながら紅葉や山登りについてお互い経験を交えながら登って行く。

f0201348_9141511.jpg私は南岳へ行く積りで上がって行くが、彼は途中から“裏英彦山道”へ入って行くと言う。

f0201348_913108.jpg














f0201348_9114896.jpg

「紅葉はこちらの方が綺麗ですよ」と仰る。
“みどる山の会”に在籍しており、豊富な登山歴をお持ちのようである。今夏もご夫婦で車中泊等をしながら、アルプス登山や観光で1ヶ月間超を楽しんだらしい。
存在すら知らなかった初心者の私は当然のように“裏英彦山道”へと彼の後姿を追うことにする。
落葉と岩場の道筋は判り辛いが、歩いたことのある彼は勿論迷うようなことは無い。

f0201348_917634.jpg
 後ろで、私は写真スポットを探しながらついて行く。盛期には確かに少し早いが、全く気にならない。

f0201348_9264415.jpg常緑の樹々に紅葉や黄葉が恥らうように覗く初期の景観、また逍遥する中に揺落の楓を見る少し時期遅れの風趣が好きである。
写真タイムの頻度が多くなり、鬼杉で合流したお二人さんが追いついて、いつしか4人のパーティーの如く登りを縦に連なる。

f0201348_938968.jpg

f0201348_934959.jpg “籠水峠”で一気に空が広がり、北には“鹿の角”の峭壁が立ちあがり、その谷底には落葉樹の大木が色付き始めている。

f0201348_9313181.jpg















f0201348_9403938.jpg

そして、南西には豁然と連山の眺望が広がり、今日一番の展望である。
“みどる山の会”の彼は、「“猫ノ丸尾”へ行く」と言うお二人さんに同行することになり、私は一人山肌の紅葉を楽しみながら巻き道の“裏英彦山道”を薬師峠へと歩きだす。

f0201348_944180.jpg 落葉に踏み跡は時々消されるが、山腹の方向は分かっているので赤テープを見逃しても直ぐ取り戻す。


f0201348_9443346.jpg
 目に飛び込んでくる真っ赤に染まった楓や黄色の大葉が目に入ると、分厚い落葉を踏みしめながらルートを外れ下からのアングルを探る。落葉の斜面、苔生した岩場、そして渓流と変化に富んだこのコースは面白い。

f0201348_9463432.jpg 時々目にする山頂の程良い紅葉に、駐車場でお会いしたご夫婦も堪能していることだろう。
“垂水の壺”を過ぎ“ケルンの谷”に入ると、苔むした岩の隙間に人影が現れる。 中年の女性が白髪交じりの婦人を労わるように先導する、この二人連れは親子だろう。

f0201348_9502463.jpg「1週間早そうですね」と奇しくも、先の彼と同じ言葉を耳にする。彼女も英彦山をこよなく愛して山歴を重ねているのかも知れない。

f0201348_9505895.jpg


f0201348_9552888.jpg 渡渉後岩場に道を失う。概ね水平移動との思い込みである。
巻き道の地図を持っていないが、山岳地図上では薬師峠は北東方向になっている。30mほど後戻りして丹念に踏み跡を探すと確かに登り方向に付いている。
 中岳を見ながら岩上での3回目の休息は昼ご飯である。“お握り”の後のミカン、乾いた身体に甘く水分たっぷりでこの上えなく美味である。持って来た2個では少し物足りない。

f0201348_9585427.jpg














f0201348_9591836.jpg

















 後は赤テープに寄り添いながらスズタケの道を進み植樹林を下って行くと薬師峠である。奉幣殿を出て約5時間弱の山行であった

f0201348_1021724.jpg
 “薬師峠”登山口から数分で、シャクナゲ登山をした“鷹ノ巣山”登山口である。

f0201348_1041430.jpg500号線に出て、路端で運動靴に履き替え高住神社へと向かう。
 石段を上がって行くと、観光客の中から「駐車場で会った方ですよね!」と突然話し掛けられる。
私の方から「頂上直下の急坂を忘れていました」と言い訳をすると、「前もって聞いていましたから助かりました。山肌の紅葉は今が一番のようでした」とお礼を言われる。
面映ゆい気持ちで二言三言歓談して、私は拝殿へと上がって行く。

f0201348_1045294.jpgf0201348_1014592.jpg


 f0201348_106382.jpg2km強の自然歩道を別所駐車場へ歩くと、桜の季節に観光協会の方達が「春は桜、秋はカエデ」と禿げた山肌に植樹されていたが、今は若木だが綺麗に色付いている。


f0201348_1013955.jpg
f0201348_1074337.jpg

[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-02 10:08 | 山登り | Comments(8)

「裏英彦山道を歩く」(2)

f0201348_1830960.jpg
 道筋のしっかりとした玉屋神社へと足を踏み入れて行く。

f0201348_18314568.jpg 間もなくすると西へ展望が開け、樹間に厳かに佇む奉幣殿と社務所が見える。

f0201348_18344398.jpg

 杉林の木漏れ日が伸びて行く中、盛期に一歩手前の色付きであるが紅葉や黄葉の抱えた水玉が陽光に照耀して期待を膨らませてくれる。

f0201348_18364626.jpg 甚だ面倒くさがり屋で、汚れは山の勲章(?)と思っている私も雨後の道にスパッツを準備していたが、路辺は広く下草も無いのでズボンが濡れることは無い。

f0201348_18371593.jpg

f0201348_1842444.jpg 冴え冴えとした中、起伏を楽しみながら三呼峠への分岐点を過ぎ、学問神社からの合流点から苔むした石段を上り、短く下ると突然に南への展望が開ける。

f0201348_1846866.jpg
















杉の皮に挟まれた指導板、山同様歴史を感じてパチリ。

f0201348_18482562.jpg 鳥居もどきの巨杉を仰ぎ見ながら広場に出ると、そそり立つ般若岩に嵌め込まれたような質素な社、玉屋神社である。

f0201348_18485479.jpg

 地図を取り出して峰々を確かめる前に先ずは拝礼である。
f0201348_18555398.jpg

 観望を楽しみながら初めての休息、空きっ腹にバナナ1本と汗した身体に補水して、見上げるような巨杉に送られるように、そして渓流音に導かれるように下って行く。

f0201348_18592524.jpg 渓流沿いに杉林を上がって行くと、「ギギッー」と開き戸の軋むような音が2度3度と何処からともなく聞こえて来る。このような所で仙人か妖神にでも会えば最高だが、恰も仙郷の地にあらず。
想像するにへし折られた杉が風に軋む音であろう。

f0201348_191213.jpg 青空を背景に焦点を合わせたくなるような紅葉が次々と現れ、カメラを構えていると、予期せず年金夫婦が下りて来る。

f0201348_1961471.jpg

f0201348_1995828.jpg「もう下りですか」と声を掛けると、「奉幣殿から中岳に登って下りて来るところです。早過ぎて靄に視界を閉ざされた展望はありませんでした」と残念そうであった。

f0201348_19105272.jpg

 暫く緩い登路にペースを落とすと今日初めての急坂出現である。2本のロープの助けを借りながら下り、平坦な狭道を用心しながら歩いて行くと、右に急坂が突然に現れる。ロープは無く木の根に助けを借りなければならない。剥き出しにしていたカメラをケースに収め四つん這い風に下りて行く。

f0201348_1913235.jpg 間もなくすると岩窟の前に峭立する“鬼杉”である。同年輩の男性が、写真を撮るでもなく端然と眺めている。
3年前に来た時には保護ロープが張られておらず、真下から撮った記憶がある。公民館主催のグループ登山で中岳から南岳に来て大権現様へと下りて行ったが、断片的な印象しか残っていない。
窟の前に巍巍堂々として樹冠を見せない巨大杉は神を感じさせるに十分な雰囲気を持っている。すっくと立つ姿はいたわりの“縄文杉”とは違った威圧感を漂わせている。
このような大木は遙拝するに限ると、遠くからじっくりと見せて貰う。

f0201348_1914198.jpg

























 数分後に二人の男性が合流して来たので、挨拶だけを残して先に出発する。
南岳へと歩を進めて、2度目の補水と味付けパンを頬張る。
前期高齢者は乾いた身体に、血液量を補うとともに粘性を避けるために定期的な水分補給と疲労回復のために即効性エネルギー補給として糖分を取りたい。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-01 19:16 | 山登り | Comments(0)

「裏英彦山道を歩く」(1)

f0201348_15215469.jpg 四季の織りなす自然美、中でも桜と紅葉は究極かも知れない。
一人で愛でるもよし、二人で賞美するもよし、また大勢で賛美するもよし。また、盛期を外し逍遥に花弁や葉の揺落に酔いしれるもよし。
古今より親しまれた桜と紅葉、何とも素晴らしい日本である。


f0201348_1541549.jpg

 菜園に汗を流し、冬野菜にとって慈雨となったこの2日、思いもよらず孫達が遊びに来て終日嬉しくもあり繁忙な日々となる。年長の4歳の子は「僕は泊る」と言って、私達は孫を主役に時間を占領される。
そして、昨日孫を送り、清秋の今日は心おきなく観楓登山。

f0201348_15253597.jpg 今春、“守静坊の枝垂れ桜”に余韻を残して中岳から北岳へと周回した折、座主坊跡を利用した創作旬菜膳の“睦心庵”のご夫婦や英彦山の山守をしている観光協会の方に薦められた“錦秋の英彦山”である。

f0201348_15265796.jpg

 今回で5回目の英彦山であるが、山と高原地図に載っているルートで踏み入れてないのは奉幣殿から玉屋神社の道程だけである。

f0201348_15324637.jpg 8時過ぎに別所駐車場に入って行くと、4・5台の乗用車が既に留っている。
車側で準備していると、後から入って来たご夫婦が「中岳から北岳へ行って高住神社に下りたいんですが、ルートは大丈夫ですか」と訊ねられる。「迷うようなことは決してありません」。
「昨年は中岳から南岳へと回ったんですが、鎖場等は無いんでしょうか」と、髭を生やした汚らしい風貌がベテランの山男に見えたのか矢継ぎ早の質問である。
中岳と北岳直下の短い急坂を忘れて「大丈夫ですよ、ただ望雲台前の岩場は雨の後ですから滑らないように注意された方がいいかも知れません」と精一杯の返事を返すと、丁重なお礼と笑顔を残して車の方へ行かれた。
朝霧の立つ遠望の峰を見ながら、8時20分に参道の階段まで足慣らしに持ってこいの距離に運動靴で歩き出す。


f0201348_15365481.jpg  早朝の薄陽に、序曲のように色付き始めた山肌が見え隠れする。
春の桜で知りあいになった“睦心庵”に顔を出したいと思うが、週末に限っての営業を思い出し、立ち止まること無く閑寂な冴え冴えとした石段を登って行く。
 奉幣殿に上がって来ても登山者の姿は全く無く、社務所の明かりがポツン見えるだけである。
その傍らの楓のグラデーションが素晴らしくカメラに収め、拝殿で頭を垂れて茶店の椅子に腰かけ登山靴に履き替える。



f0201348_15373720.jpg















 濡れた石段を登りつめると、玉屋神社への分岐点である。
今日は鬼杉経由で南岳に上がり、中岳・北岳から豊前坊に下りる予定にしている。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2011-11-01 16:08 | 山登り | Comments(0)