<   2011年 06月 ( 11 )   > この月の画像一覧

「二転三転してオオヤマレンゲ」(2)

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 f0201348_21225816.jpg眺望を楽しむ以外に休憩を取ることもなく山頂に立つ。
熊本県からの3人さんと、三脚を立てた男性が1人。
先月末に登って感激の少ない私であるが、SDは白い噴気の立ち昇る硫黄山や展望の利く峰々に山行の記憶を呼び起こしながら楽しんでいる風である。

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 そして、去年のミヤマキリシマの平治岳に思いを重ねながら昼ご飯である。
自家菜園の冷えたミニトマトが美味しい。乾いた喉と火照った身体を癒してくれる。

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食後、三脚の男性へ話しかけると、お互いに山の写真に関心があるので山群の写真スポットについて話しが弾む。

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常々ご来光や黎明の山肌を一度撮りたいと思っているので色々と質問させて頂く。

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次の猟師山があるので、久住別れへの岩稜を諦め西千里浜へと急坂を下りていく。
 扇ケ鼻の分岐点を過ぎた所で、大石にゆったりとリラックスしてお握りを頬張っている男性に「今日は!」と声を掛けると、私達が星生山から急坂を用心深く下っているのを西千里浜から見かけていたのだろう、「星生山のミヤマキリシマどうでしたか?」と唐突に尋ねられる。
例年に比べ少し貧弱で一斉に咲かなかった花に「来年期待しましょう」とお互いに可笑しな納得である。
 そして、聞かずとも猟師山の天女の花“オオヤマレンゲ”の情報について詳しく教えてくれる。嬉しい情報である。

f0201348_21431463.jpgMishanさんの情報が24日である、時期を失したかなと思っていたが、「私が見たときには蕾もあったから大丈夫ですよ!」と勧めてくれる。

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そこにもう一人老境の男性が加わり「私は横断道から入らずにスキー場から見に来ますよ」と仰る。
 峠に下りていくと、SDは「この時期しか見ることができないし、見たことが無いので横断道から国頭山と猟師山は次の機会にして是非見に行きたい」と言う。

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勿論私も見たことが無いし、猟師山からスキー場方面へ下って山頂へ取って返すのは相当シンドイ。カーナビのメモリーに入っている一目山の路肩駐車場へと下って行く。
昨夏、一目山からミソコブシ、涌蓋山、そして肥前湯へと周回して、照り返しの激しい舗装道路を数km昇って熱射病寸前までへばった思い出の道である。

 晩酌も終わり、面白TVに満足した後は寝るまでブログか本しかない。
最近図書館から借りて来た本は、師匠である石井邦夫九段の書いた「わが天才棋士井山祐太」と平家物語である。
読了した瀬戸内寂聴さん以外の源氏物語の予定であったが、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。・・・・・・・盛者必衰の理をあらわす」との有名な書き出しの平家物語につい手が出てしまった。
棋譜掲載がある「天才棋士井山祐太」は棋譜を飛ばし一気に読み終え、今は平家物語を楽しんでいる。
木曽の義仲が京を統治出来ず、平家に再興の兆しが現れる所で止まっている。
イギリス人の書いた「大国の興亡」を思い出しながら、大国のスパーンが級数的に短縮していく中、現在の中国の奢りも過去の理からすると近い将来解決するのかも知れない。
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-30 21:21 | 山登り | Comments(0)

「二転三転してオオヤマレンゲ」(1)

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 カーテンを引くと一面に白っぽい雲が張り出している。
3週間振りの山行に年甲斐もなく高揚した気持ちの機先を梅雨の名残が制する。

f0201348_17343063.jpg 山友Mishanさんのブログから、未踏の猟師山とミヤマキリシマの九重山群をセットにして牧ノ戸からに入るか、dojyou38さんブログから“西椎屋の滝”を見て、奇岩の鹿嵐山に登るかと前夜まで決めかねていた。
最終的には鹿嵐山は紅葉の時期までお預けとして、やはり九重山群へと向かう。

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 気温30度超の予報に今シーズン初めてペットボトルを3本準備する。1本は凍らせて保温袋に冷やした1本とセットにして持っていく。
牧ノ戸峠から、SDが登っていない白口岳と鳴子山の積りで、2・3組の方々と前後しながら登山口就く。

f0201348_180230.jpg ミヤマキリシマとその眺望を堪能した泉水と黒岩の稜線を背にしながら沓掛山へと登って行く。
青空ながら雲も多く、展望所から山頂がやっと見える久住の山頂も霞んでいる。そして、いつもカメラを向ける由布岳や阿蘇五岳の姿はない。
 ミヤマキリシマのシーズン直後とあって登山道は整備され、張り出した枝はきれいに落とされ、スズタケも刈り払われている。
そして、ゴロ石の道も何となく歩き易くなっている。
行政の方々かも知れないが、「山守の皆さん本当にご苦労さま」。
 初夏にかけての登山、10時過ぎともなると下山の人達とも結構多い。

f0201348_1824845.jpg 扇ケ鼻分岐点で「星生山に登ったことあるかなあ?」と後ろを振り返ると、「よく覚えていないけど、登ってないような気がする」と返事が返ってくる。
私も連れて行った記憶が無い。

f0201348_1854743.jpg 記憶が鮮明に蘇りつつあるところで、午後から崩れる天気予報に「ジャガイモ掘りに行こう!」と声がかかる。
この二日の好天で土は乾いているので、茎が枯れ落ちている「キタアカリ」だけは収穫しなければならないだろうと、渋々とブログを放置して出掛ける。

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10日程前に4・5本試し掘りをして今年の収穫見込みが期待はずれであることは分かっていたが、キタアカリは例年の1/4程度で粒も揃っていない。
今年は“べと病”のタマネギに次いで失敗作のジャガイモとなった。


f0201348_1895011.jpg 手間要らずの栽培で、台所では主婦の友として重宝される両横綱がピンチである。残りのアンデスとメイクイーン頼みである。
鳥獣へのお裾分けは良いとしても、農業の難しさを実体験している5年目の今年である。
ビギナーズラックと無菌の栽培環境で簡単な肥培管理で、誰でも3・4年は専門家に近い収量があるのかも知れない。

 囲碁本因坊戦第5戦を観戦しながら書いているが、肝心の手所で雨足が厳しくなり電波が中断する。

 尾根沿いに岩峰を迂回して登るコースへと入って行く。
途中短いが急坂もあり、山頂を望むと結構長いコースに見えるが、上を見ずに黙々と歩を進めると意外と短時間で登れる。
扇ケ鼻の山肌や星生山の西斜面には点々とミヤマキリシマが残っている。



                          (天女の蕾)
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-30 17:31 | 山登り | Comments(0)

「読書感想の積りが!」

 本棚に埃被っているものを引っ張り出して読んだり、メディアで喧伝され私なりに魅かれる本があれば図書館で借りて読んでいる。
娘の夏目漱石全集を片付けて、瀬戸内寂聴さんの源氏物語と他の作家の感性を比較したく、次の枕元は別作家の源氏物語と考えている。

f0201348_1024041.jpg しかし、その前に鎌倉以来日本人の心を串刺しにしている禅の本を読んでみたく本棚を漁る。
仏教に関する本は数冊あるが、梅雨しげき中で読みたいと思っているのは神秘主義者のドイツ人が記した“禅と弓道”に関する本である。
本の表題を忘れているし、翻訳者の名前も忘れているので意外と探すに大変である。前後に重複した本棚の埃は老境を嘲るように隠している。
 因果は不明であるが、忘れた頃に突然見つかるものである。ネット囲碁の最中に、ふと本棚に目を遣るとその本が私をじっと見ていた。
諺の通りすぐそばにあった、「無我と無私」。
 目次の無い1ページを捲ると、間違いなく私が探していた本である。
この本は5年以上前に通勤読書の本を探している時に、表題が気になって手に取ると、ベストセラー本の藤原正彦さんの監訳となっている。そして、翻訳が奥さんの美子さんである。
 あっという間に読み終えるカッパブックス風の装丁本であるが、深遠な内容に数回に渡り読み返していたので、読了するに2・3日要したように思う。
そして、垂涎のミヤマキリシマを遠ざける梅雨しげき日々をこの本が紛らわせてくれた。
戦前の日本人は武士道と禅の心を道徳教育の中で学び、人生の深淵で無意識のうちに利他に生きていたように思う。
 しかし、社会の規範となる道徳教育が占領軍と日教組により骨抜きにされ、その土台となっていた仏教の教えも忘れ去られ、家族関係やコミュニティーが崩れ色んな犯罪が頻発している。
日本の道徳は先祖崇拝であり、季節のメリハリある厳しくも豊かな自然に八百万の神々に感じていた筈である。

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 国難に際し、その道徳と哲学を蔑にしているのが政治家達である。
私利私欲と党利党略、そして政官財の将来のみ見据えながら動いている政治家達。
国益と国民を放置して不毛の議論を尽くす政治家達。
 救いようのない自民党から選択の余地がないように民主党に政権を渡した愚かな国民、私もその一人であった。
昨年来、私はSDが驚くほどに政治討論番組にチャンネルを合わせることはなくなった。
 バブル時代にパックスジャポニカと内外に持ち上げられていた時代が懐かしくもあり、今考えれば余りにも民度が低過ぎた。
失われた10年と自然災害で低迷する日本を尻目に、頭に乗って外交展開して来る中国、ロシア、そして韓国。
キッシンジャー氏が「日本は色んな国難に対処出来る国」と、ある番組で仰っていたが戦後66年の骨抜き教育に、果たして無双たる国士は現れるのだろうか。

 本題の読書と「無我と無私」については次回にしよう。
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-25 23:21 | 雑感 | Comments(0)

「梅雨しげき日々」

f0201348_16471391.jpg 梅雨本番らしく山日和もなくネット競技三昧である。
競技と言っても囲碁、将棋、そして麻雀である。
 学生時代の寮生活では色んな人間関係と同時に、酒や勝負ごとも並行して教えられた。
外ではパチンコ、寮では麻雀や囲碁や花札等である。

(この水田の一角で家庭菜園をしている)

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 パチンコは五月蠅くて今もって行く気がしないし、花札も何かしら性に合わなかった。
冬はルンペンストーブを真っ赤にして下着1枚で麻雀や囲碁をしていた。
1年半の寮生活の後、適当に麻雀をする機会はあったが、囲碁を打つ機会は無くしてしまった。


                                                            (ズッキーニの花)




f0201348_1658591.jpg 定年を前に趣味を持とうと、室内では囲碁やアマチュア無線、屋外も一つと思いテニススクールにも通った。

(ボリジ)
                                    (ゴーヤ)
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 しかし、定年退職後7年経って趣味らしきことと言えば、山登りとブログ、家庭菜園、そして囲碁である。

f0201348_1772770.jpg そして、ここ1カ月はネット将棋に嵌り、飽きたころに囲碁や麻雀をしている。
全くのへぼ将棋で非常に弱いが、囲碁に比べ短時間で済むし考えれば下手なりに色んな手が浮かんでくる。
勿論、問題外のポカ手も平然と打っている。

(キューリ)
                                     (ナス)
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 現在、名人戦の真っ最中である。
脇息に腕して、和服姿で合い対峙する姿は凛として、正に真剣勝負そのものである。
森内永世名人が3連勝と名人位に王手をかけたところで、優勝回数で大山名人に迫ろうとする羽生名人が手を震わせながら3連勝とタイに持ち込む。

f0201348_17135698.jpg一昨年、渡辺竜王に3連勝後4連敗して永世竜王位を逃したが・・・・、今週ある7戦目は注目の的である。

(雑草の中に這い出したカボチャ)

 雨の中、キューリ、ピーマン、シソの葉を収穫して帰って来ると、娘から父の日のプレゼントに甘い好物が届いていた。
果物のアイスクリームの詰め合わせセットである。

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酒のつまみにする訳にはいかないが、長風呂の後に汗を流しながら口にするアイスはビールに劣らない。

 来週あたりはジャガイモの収穫を予定しているが、今年は多湿の畝に栽培したので、ヨトウ虫の幼虫に穴を開けられているかもしれない。


f0201348_17202288.jpg 冗漫なブログを書き終えた後は“やしきたかじんのどこまで言って委員会”を見て、ネット将棋を2時間ほどすることになる。

(5月25日授粉したキウイの実)
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-19 17:40 | その他 | Comments(6)

「ミヤマキリシマ」

f0201348_13551440.jpg 玲瓏の九重で遠望した平治岳、濃緑の山肌と真っ赤に染まった山頂。
近くで群生を観賞するのも良いが、山群を眺望するのも幸せな気分になる。
先月、その山頂を一目と法華院温泉に予約して九重に入った神奈川県からのご夫婦に出会ったが、本当に見せて上げたかった。
昨年は6月10日にSDと長者原から平治岳に、そして16日には牧ノ戸峠から扇ケ鼻と肥前ケ城を経由して中岳山頂からミヤマキリシマを堪能したが、今年は見頃の時期に雨が重なり悶々とした日々を送っている。

(昨年、平治岳山頂直前の岩場より)
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              (昨年、中岳より)


 出掛けるのは天気次第である。

f0201348_1616164.jpg植物にとって栄養環境が悪いと、子孫を残すためにより以上に花芽をつけ実らせると言う。


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井原山のコバノミツバツツジや阿蘇の高岳然り、昨年に比べ今年は植物にとって環境が良いのか、疲れか判らないが全体的に裏年のようである。

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 生物全体がそうなのかも知れない。
先日、“長寿遺伝子”に関するTV番組を見たが、飢餓の世界で子孫を残すためにミトコンドリアDNAの一部が突然変異して組み込まれたらしい。
体力同様脳も若返るらしい。
 誰でも持っている長寿遺伝子は、現状より30%ほど摂取カロリーを減らせば活性化するらしい。
アメリカでは活性化するためのサプリメントが既に販売されているとのことであった。
 何かの本で読んだが、飢餓時代の長かったある一部の民族は近代化による豊かな食生活と引き換えに糖尿病に罹患される方が多いことと符合する。



f0201348_14101134.jpg 腸内細菌と免疫の関係を見ても、生物は適度な飢餓状態と言うか少なくとも古来言われているように腹八分目にすることは長生きをし、成人病が減り、医療費も下がる一石三鳥である。
間接的にも絶滅危惧種指定のレッドリストを整理できるかも知れない。

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 TV週間天気予報を見ると来週も期待できないようである。
老境は仏様の教えを思い出すが、凡夫には中々実行が伴わない。
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-17 13:52 | 雑感 | Comments(2)

「泉水山から黒岩山へ」(3)

f0201348_18251460.jpg メインの山群に比較すると登山者は少ない。


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f0201348_18272571.jpg 私達を含め4組程度が山頂のミヤマキリシマに憩っている。
平治岳にように辺り一面に群生しているわけではないが、色鮮やかな花が無機質な枯笹の中からぽつん顔を出したり、露岩に彩りを与えたり何とも素晴らしい景趣である。
SDも想定外の満開に大いに満足しているようだ。

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f0201348_1829231.jpg 大崩ノ辻や黒岩山の山肌のミヤマキリシマを見ながら縦走路に就き、いくつかの露岩のピークを越え大崩ノ辻へ寄り道することなく黒岩山へと向かっていく。
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SDは山並みを背景とした花に立ち止まり、私はそれを写真に収めていく。
アップダウンに厳しさはなく、いつしか牧ノ戸峠との分岐点に至る。
f0201348_18354185.jpg 道筋は北へ灌木の中へと入って行く。
ごつごつとした露岩に気を配りながら15分ほど歩き、ピークの無い岩の山頂に立つと5月に登った阿蘇高岳が霞の上に幽かに顔をのぞかせている。

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傍らのツクシシャクナゲは強い陽射しに萎れているが色付いた花芽も付いている。そして、アセビは実のようにたわわに赤い花を咲かせている。












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 分岐点まで取って返し広い山頂大地の縁に来ると、眼下に展望台までの道筋がくっきりと見える。


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私達の前後に人影はないが、対面の沓掛山の道には団体さんなのか登山者が数珠つなぎになっている。


f0201348_18494463.jpg 下りにさしかかる所の岩にSDが目を留め、「何か動物を思わせるね」と話しかけて来る。
確かに。NZで見つかった数年に渡り着膨れした羊か、セントバーナード犬のように見える。
 標高差にして150超あるのかも知れない下りは、リンドウが点々として花に夢中になると滑り易く要注意である。

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展望台で冷えた水と甘いお菓子といきたいが、水はぬるく甘いお菓子も持ってきていない。
 峠へ下りていくと、ミヤマキリシマだけのバスツアー客もいるのか駐車場の賑わいは凄い。
私達は道路手前から長者原へと森林浴風の遊歩道を50分程度かけ下って行く。


f0201348_1853974.jpg 途中、国道に出た所で朴の木に出会う。
花を見て名前はすっと出てこなかったが、昨年の春に“そよかぜ”さん方に同行した脊振山系の車谷近辺で見ていた。
SDが「良い香りね!」と言ってくるが、鼻骨骨折以来鼻の利かない私には仄かにしか匂ってこない。

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駐車場下りていくと、今年初めてのヤマボウシの木が真っ白い花を付けていた。

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 ベンチで帰る準備をしていると、出発時に出会ったご夫婦が前をよぎる。
私は分からなかったが、SDは直ぐに朝の人達と認め女性同士で会話が始まる。
彼らは田植後の休暇で愛犬を連れてのんびりと過ごしているとのことであった。

 今日は思わぬ景勝とミヤマキリシマに満足した5時間の周回登山であった。
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-10 18:13 | 山登り | Comments(6)

「泉水山から黒岩山へ」(2)

f0201348_1433872.jpg 緩い登りながら湿った黒土は滑りやすい。階段状に整備されているが、途中からは低木に助けを借りながら登って行く。

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山の本の通りアセビのトンネルを抜けると、下泉水山への道標がある。
ほんの10mほど右に歩を進めると岩峰に出る。

f0201348_14475784.jpg 360度の大パノラマが広がる。
低山ながらその景観の素晴らしさは九重山群のどの山にも負けていない。

 南に九重山群。




f0201348_14484837.jpg 西に目を転じると濃緑と萌黄色の織りなす絵のような尾根の向こうに上泉水山、

f0201348_14541888.jpg 北に独立峰の涌蓋山、東に由布岳が山並みの上に屹立している。
大袈裟だが二人して僥倖の喜びに浸る一時であった。


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f0201348_14572078.jpg 再びアセビのトンネルに戻り暫く歩くと、満開のミヤマキリシマが点々と現れ、南西に先日周回した山々が手に取るように広がっている。


f0201348_151553.jpg 直ぐに上泉水山への急坂が待っている。
今日2組目の出会いは急坂の登りと下りで、お互いに「すごい急坂ですね、気を付けて!」。

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 斜度はすごいが、段が設えてあり登り易く距離もない。


f0201348_1572583.jpg 登りきると南への展望が開けたミヤマキリシマの中でご夫婦が食事している。


 南斜面のミヤマキリシマは最高の見頃となっている。
枯れた笹の葉の上に顔を出す花、庭師の意図を感じさせるような岩にへばり付いた花、山塊を背景とした花、眺望もさることながら思わぬミヤマキリシマの満開に弁当も美味しい。

 山頂で楽しんでいる人達は大半牧ノ戸方面からであるがピストンなんだろうか。
私達は周回コースで縦走後の遊歩道の登りはしんどいと思い、牧ノ戸から長者原への下りを選んだが、牧ノ戸方面からの登山者は3.5kmの遊歩道の登りは大変だろうと人ごとながら心配する。



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by 1944tourist2004jp | 2011-06-10 14:32 | 山登り | Comments(0)

「泉水山から黒岩山へ」(1)

f0201348_110457.jpg ”すがもり越”から未踏になっている泉水山と黒岩山の山並みに、「ミヤマキリシマの満開を前に是非登りに来ますよ!」と語りかけた6月6日。
 風呂のカビ取りに汗を流し、半日だが孫達との付き合いもできた。
畑の管理はニガウリとナタマメのネット張りをしなければならないが、菜園仲間の6~8割方の希望収穫に違わぬように一応こなしている。
そして、今日は雨のはざまに登山日和、この機会を逃すわけにはいかないとSDを誘う。




                                         (6月6日すがもり越から)



f0201348_10504542.jpg ブログ更新中、筋肉疲労に先月末に漬けた“ラッキョウ”を肴に相変わらずの晩酌が加速する。

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f0201348_1183730.jpg 完全ではないが塩加減と甘酢が舌に程良い刺激を与え、10日目の未熟なラッキョウが疲れを癒していく。
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f0201348_1111227.jpg 現役時代は添えられたラッキョウを何の味わいも無く食べていたが、今では水洗いや生ラッキョウの薄皮剥き等を手伝っているので、知らず知らずのうちにその味を噛みしめるようになった。
今年も息子や孫達のために8kg漬けたが、恐らく1年ともたないだろう。

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 一方、ブログは捗らずいつの間にか午前様。振れば音がしそうに空虚な脳は気持ちよくお休みになる。


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 今日も少し”ぐうたら登山”で、長者原10時過ぎ到着。
山並みハイウェーを挟んだ広い駐車場は、平日としては想像以上の人の賑わいである。
色んな車種、色んな県ナンバー、ミヤマキリシマの九重山群は相変わらずの人気である。
 コスモス荘に近い駐車場に入って行くと、如何にも長期滞在らしき雰囲気の若者がのんびりと過ごしている。
泉水山への指導標までに若干戸惑う中で、室内犬を連れた同年代風のご夫婦に出会う。
お二人とは不思議なことに5時間後の3時半に遊歩道を下って来た時に偶然の再会が待っていた。

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 丸太であつらえた階段を登って行くと源流に跨る橋を渡り、自然林から牧草地へと出て境界に沿って登って行く。
f0201348_11221954.jpgそして、今日初めての花を見つける。
SDから即座に名前が出てくるが私は初対面、結構色んな種類の山野草が点在する登山道である。

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一代前の九州百名山には西に急坂を上って南進するように道が表示されているが、露岩の際から牧草地に沿って右へ北登する。(阿蘇・九重の5万分の1地図には正確に表示されている)

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 南東には三俣山と山頂周辺が薄らと赤く染まった平治岳、そして北東には飯田高原の遥か彼方に、にび色に霞む由布岳が佇んでいる。
素晴らしい展望である。登山道直下の草地では雄大な景色を一望しながら、女性3人の早い昼食会が始まっている。
 防火草地に沿って再び西登して行くと涌蓋山が真正面に聳えて来る。
SDに一目山からの涌蓋山山行について紹介しながら草地の際を登って行く。
間もなくすると泉水山への入口を案内する指導標に出会い、陽の閉ざされた自然林へと入って行く。
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-10 10:48 | 山登り | Comments(0)

「今年のミヤマキリシマは」(2)

f0201348_15213567.jpg 天狗ケ城との鞍部に付くと、久住山頂へ向かう時に挨拶したご夫婦がのんびりと登っている。
「神奈川から真っ赤に染まる山を見に来ましたが・・・」と残念そうである。
中岳山頂から見る平治岳の山肌は薄らと彩られているが昨年とは雲泥の差がある。

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(昨年の6月16日の平治岳)

今年も中旬に満開を迎えるのかも知れない。

南への展望に4月の思い出を重ね、岩場を下山して行く。
下山時に先のお二人に「山登り楽しんで下さい」と挨拶すると、「今晩は法華院温泉でゆっくりして、明日大船山に挑戦して帰ります」とお二人とも元気そうである。
「お気をつけて」と交互に交わし上下へ別れる。


f0201348_1429431.jpg 天狗ケ城は一昨年SDと登った時の羽蟻の大軍を思い出す。
羽蟻の孵化は6月上旬では寒すぎるのか全く居ない。
そして、今年の雪の九重で風来坊さん達を鞍部から見送って下山した直近の思い出もある。

f0201348_14372165.jpg中岳を見ると先ほどのお二人さんが余裕ある時間を山頂で堪能している。
年甲斐もなくお互い手を振って暗黙の会話である。

f0201348_14401094.jpg 御池まで下りて来ると、熊本からの老人会風のパーティーが登って来る。
放置されたザックに気付かなかったのか、身軽な私を訝しそうにすれ違う。
はたまた、鼻髭の老境がサングラスをかけ、シャツの前をはだけただらしない格好に違和感を覚えたのかも知らない。
久住山からの団体さんと合流するような形で久住分かれに下りて来る。
無人の北千里へと急坂を用心深く下って行く。
長い岩やゴロ石の下りには、真新しい黄色のペンキ痕がこれでもかと言うほどに道案内してくれる。
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f0201348_1443873.jpg 雪景色とは全く違う風景である。
硫黄山を左手にしながら北千里浜に呼吸を整えながら、諏蛾守越へと最後の登りに挑む。

f0201348_14443477.jpg 流石に三俣山へのエネルギーは残っていない。
石室で最後の水分を補給し、ポケット入れていた飴玉を頬張る。
三俣山の山肌のガレバと緑の境に赤い線を描いたようにミヤマキリシマが咲いている。
低木なだけに高木の無いガレバしか成長の機会が無いのかも知れないし、意外とガレバが最適な環境なのかも知れない。等々いい加減な推測をしながら落石防止壁に沿って下っていく。

f0201348_14522947.jpg 真正面には未踏の黒岩山から下泉水への山並みが迫ってくる。ふと傍らをみると紫色の鮮やかなオダマキが場違いのように咲いている。嬉しい発見である。
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f0201348_14553528.jpg 大曲の駐車場には3時半到着。
朝は最後の1台で入った私だったが、今は残りは2台となっている。
今日は丁度4時間半の周回登山であった。
 そして、如何にもしんどい舗装道路の登り。
今日も帰りは瀬の本高原で久住の水を汲んで帰途に就く。
 
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-07 14:17 | 山登り | Comments(0)

「今年のミヤマキリシマは」(1)

f0201348_1203672.jpg 「明日天気が良かったら山登りしようかな」と、山も時間も決めずに床に入る。

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そして、昨日の朝「8時過ぎているよ・・・、良い天気みたいよ!」と起こされる。

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慌ただしい身支度に、「お握り2個頼む!」とSDをせっつく。
時間は豊富に金は乏しい年金生活者としては、通勤割引の時間帯に高速に乗りたい。
朝食のパンも積み込んで30分ほどで準備OK。

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「ミヤマキリシマの開花状況を確かめておきたい」との気持ちで九重へと向かう。
パンを頬張りながら無意識に顎を撫でると髭が無い。30年以上生やし続けている鼻と顎髭。
私のクールビズの積りで顎だけをさっぱりと剃り落しスーパーマリオに変身。

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 どこに登るか、先ずは星生山から後は足の赴くまま11時に入山して行く。
路傍に点々と咲いているが、高度をますにつれ蕾は固く色づきも悪い。下は5分咲き、上はまだまだという感じである。


 星生山の山頂に上がってくると先客さんで賑わっている。
西斜面は3分程度だし、対面の扇ガ鼻の山肌に色づきの気配は殆ど感じられない。
話す相手も見つからず四方を写真に収め、岩稜を星生崎へと歩き出す。
嬉々とした声に見下ろすと、西千里浜の登山道には三々五々と登山客が行き来している。

f0201348_125636.jpg 岩峰の突先から仰ぎ見る“久住山”やはりは山群の盟峰である。
雄大な山容はここからが最高である。今日も山頂は賑わっているようだ。






 久住分かれから山頂への広いゴロ石の登りに、下りて来る団体さんに道を譲るように端の方を登って行く。
中岳との分岐点にザックを置き、水とカメラをぶら下げて一気に登って行く。
15分程度である。

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 20数人の山頂に長居する場所もなく、四方に展望を楽しんで直ぐに下る。


f0201348_1293687.jpg 思いつき登山はこれで十分であるが、4月に本山登山道から登った鳴子山や白口岳の山稜を確かめたいと中岳へと向かう。
 空池を見下ろす久住分かれへの分岐点にザックを置き、御池の縁から中岳へと休むこともなく淡々と登って行く。


f0201348_12133131.jpg 悪い癖であるが、一人だと水分補給の間も惜しむように急ぎ足になる。
昼を食べる場所と時間も逃し、帰りの車の中でお握りを食べる始末である。
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-07 11:31 | 山登り | Comments(0)