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「ミヤマキリシマを訪ねて高岳へ」(2)

f0201348_18505196.jpg 食後にブログの更新でも思ってPCの前に座ると、「今週いっぱい雨は無さそうだからタマネギを収穫しよう」と突然に言いだすSD。
“べと”病に侵され玉は小さいし、先週の風雨で葉茎がかなり倒れているのでこのまま放置しても玉が軟弱になる可能性が高い。
と、すれば畑仕事を優先しなければならない。
午前中に収穫して、畑で少しでも乾燥させておけば明日にでも子供達にお裾分けできる。



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f0201348_18553247.jpg 馬鹿尾根の中間点からは仙酔峡と阿蘇の街並みを眼下にし、北西には久住高原から九重山群を一望する。
そして、横にはナイフリッジの虎ヶ峰と鷲ヶ峰、見上げると山稜にたなびく雲は一時も留まらず形を変えながら動いている。
そして、私たちの期待通りに青空の山頂になりそうである。f0201348_21153375.jpg
f0201348_18575427.jpg 垂直になった溶岩壁を前にして、後ろから若い男性が軽やかに近づいてくる。
山ボーイ的な雰囲気の20代の青年である。
しかし、挨拶はしっかりとして話す言葉も思いのほかに丁寧である。一眼レフを首にぶら下げている。
岸壁ロープを前にして、照れくさそうに「岩にぶっつけそうなのでザックにしまおうか思っています」とにっこりとする。
彼が二人目の一期一会で、山頂と下山時、そして下山後に仙酔峡での立ち話で嬉しい出会いとなる。
f0201348_1931810.jpg 急斜面の岸壁をジグザグと登って行くが、火山礫が火山灰に埋もれ適度に固まった足場は浮き石が無く意外と登り易い。
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斜面の先には霧島から3時間かけて来たという3人さんと若者1人である。f0201348_19102681.jpg
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f0201348_19191330.jpg 岡山の男性との団欒から、全く休むこともなく淡々と登り続け10時40分尾根に到達する。
尾根に近づくにつれ上昇気流を少しずつ強く感じていたが、上がった途端足元を掬われそうほどの強風が北から吹きつけてくる。
しかし、展望は素晴らしく何とも絶景である。高岳、中岳の山並みは手に取るように近くに見え、遠景の九重連山や祖母山系も楽しめる。
雲の中で天狗の舞台を諦めた一昨年とは段違いのパノラマである。



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f0201348_194017100.jpg 先に出た霧島の3人さんと男性1人、そして私達二人。
大鍋には数えるほどしかミヤマキリシマは咲いていない。花芽を見る限りでは、今年は井原山のミツバツツジ同様全くの裏年かも知れない。

f0201348_19421427.jpg  私達は当然のように北に切り立った尾根を強風に身を曝しながら天狗の舞台へ向かう。手で押さえないと帽子は吹き飛ばされる。
灌木の中を下って行くと、溶岩テーブルの直前で北側は崖崩れのように切れ込み、鷲ヶ峰から虎ヶ峰の切り立つような尾根を眼下にする。
f0201348_1945785.jpg  舞台の南側を迂回して行くと岩陰にイワカガミが頭を垂れている。
二つ目の花をカメラに収め舞台へ上がって行くと、遮るものは何も無く強風はまともである。



f0201348_2126413.jpg 強風に帽子を脱ぎ地面に石を乗せて置き、足を踏ん張らないとシャッタースピードが追いつかずぶれてしまう。
 祖母の山並みを背景とした根子岳の全貌できるのは嬉しい。舞台から伸びる尾根伝いに移動して景色を満喫する。
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-31 18:49 | 山登り | Comments(2)

「ミヤマキリシマを訪ねて高岳へ」(1)

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 山頂に立つ喜び、山野草の可憐な花に接する喜び、そして私にはもう一つ喜びがある。それは“出会い”である。
今回の山登りでも嬉しい出会いが二つあった。
f0201348_9144027.jpg お一方は、一昨年に横殴りの強風に曝され数回に渡り岩陰に停滞を余儀なくされた“馬鹿尾根”での一期一会である。
分岐点までの中間点から少し上がった所でお会いした81歳の男性。



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f0201348_9175569.jpg  いつものように何気なく「お早うございます」の山の挨拶に始まり、ミヤマキリシマの開花情報や山頂の様子を聞くと、「高岳山頂のミヤマキリシマは残念ながらまだまだですね!」と丁寧な返事である。
そして、「中岳にも是非行きたかったんですが、火口から1km州は入山禁止で係員に止められUターンして下りところですよ」と仰る。
f0201348_921341.jpg 夕方のニュースで知ったが、“5月16から噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引上げられ、中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う噴石に警戒が必要となり、立ち入りが規制されている”とのことである。
 私より年長だろうと思い、その矍鑠とした足取りに「お元気ですね」と会話を継続すると、「幾つに見えますか?」と快活に尋ねられる。
それなりのお世辞も加え「70歳くらいですか」と答えると、「嬉しいですね。もっとですよ」と再質問らしい雰囲気で返ってくる。
「75歳くらいですか?」と本音で答えると、「まだまだ・・・・昭和5年生まれですよ、1930年です。81歳」と満面の笑顔が弾けそうである。
 山では結構なお年寄りにお会いしているが、この方は例外中の例外である。


f0201348_9253668.jpg 既に300名山に踏み入れ、現在は岡山の家を出て1ヶ月間、九州の山を鹿児島から登っているとのことであった。
そして、偶然にも私が“やまびこ会”でお世話になった九州の脊梁の話が飛び出してくる。
「白鳥山のシャクヤク良かったですね!」
私とほぼ同じ周回コースで、お互いに共有する新しい記憶に親しみを感じ色んな山へと話題が敷衍していく。
登山口から一度も休みを取らずに登り続けて来た私達にとって、適度な休息と素晴らしい出会いをくれた、無風の馬鹿尾根であった。

 昨年は九重と雲仙でミヤマキリシマを思う存分堪能したので、今年は阿蘇からと決めていた。
一昨年に続き仙酔峡を基点に高岳・中岳の周回コースを予定して、先ずは阿蘇神社で登山の無事をお願いし、台風明けの澄んだ青空に深呼吸しながら山へと入って行く。
f0201348_9283435.jpg 9時半にも拘わらず、仙酔峡の広い駐車場には大型バスや乗用車が駐車場に並んでいる。
今日は登山者よりミヤマキリシマ目当ての観光客が多く、疎らに咲いている園には嬉々とした老若男女で賑わっている。
 観光客に紛れるように“花酔い橋”を渡り、登山道へと歩を進める。
山登り半分ミヤマキリシマ観賞半分であるから、この裏年に落胆することはない。
9時50分出発、高岳・中岳周回コースで15時着と記し2回目の高岳へと溶岩と火山礫の尾根へと登って行く。


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by 1944tourist2004jp | 2011-05-31 09:10 | 山登り | Comments(0)

「雨の間を縫って畑仕事」

f0201348_1057478.jpg 想像だにしなかった”べと病”に侵襲された玉ねぎ。
葉茎は腰が弱くささやかな風雨に倒され対照群は殆ど枯れている。
「これ以上大きくなることはないだろう」と全て収穫する。大小様々で玉は昨年の2/3程度である。
全滅しなかっただけでもましである。また、料理して食べる分には涙腺の刺激も味も同じである。サラダにする赤玉ねぎも新鮮でしゃきしゃきとして美味しい。
コントロール群は緑の葉茎がそれなりに残っているのでもう一時収穫を待ちたい。

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 アンデスとメークイーンは殆ど花芽を出しているが、キタアカリはかなり遅れている。
追肥も施していないので如何なるものやら。

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 市販の苗を定植した夏野菜、キューリ、ミニトマト、ナス、ピーマンにも化成肥料をやっていないので、隣の畑に比べ成長が著しく悪い。

 栽培方法に疎い私は、風に倒されないようにと一途に支柱に気を配っていただけで下葉の整理に気が回らず、アブラムシが若葉に重なるように寄り集っている。
2週間ぶりに畑を見たSDは、下葉を払い風通しを良くしてストチュウを噴霧する。




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 路地播きしたナタマメ、ニガウリ、ヘチマ、オクラは勢いよく双葉を出している。また、ラッカセイも発芽率は100%に近い。
ナタマメ、ニガウリ、ヘチマはポットに移し替え家の日除けにと持ち帰る。
昨年はポットで苗づくりをしたが、素人は環境の良い路地で育成してプランターに移し替えた方が良さそうだ。


f0201348_1152043.jpg そして、家では全く芽の出なかった “ボリジ”が畑の隅っこに2本開花している。SDは剛毛に覆われた紫の花に感激すること一頻りであった。
まるで翁草に出合ったような感じである。
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来年からは種は播かずとも自生してくるはずである。

 帰途中、SDの友人宅に寄りキウイの雄花を貰う。
ガレージの上に這ったキウイ、昨年は100個ほど実ったが今年もかなり花芽を付けている。
授粉時期が少し遅れたがどうにかなるだろう。
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-26 10:53 | 家庭菜園 | Comments(4)

「花のはざまで」(鳥屋山2)

f0201348_11361995.jpg 本に紹介されていた”男道”へと男滝近辺を15分ほど探すが全く見当たらない。
仕方なく女道へと取って返し登っていくと行くと、直ぐに涸沢らしきゴロ石の道となる。
20mも進むと杉の植樹帯へと道が続いている。
 下りで”男道”を発見して急坂を下った先は、このゴロ石のほぼ中間点にあった。
登りでは少々発見しづらい右手の杉の根本にケルンがあった。

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 植樹林の後は竹林である。路傍には食べられそうなタケノコもまだ残っているし、所々イノシシに掘られたような跡もある。

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あっと言う間の竹林からまた杉林へと入って行く。そして、30分ほどで平尾根に着く。
 花の無い道程を更に30分ほど進んでいくと八号目の分岐点である。ジグザグと上がる右の道と鎖場の直進に分かれる。そして、左へ10mほど行くと展望が広がっている。
 太い2本の鎖を両手に10mほどの崖をよじ登ると緩い傾斜になり、程なくしてもう1本の道と合流する。

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f0201348_1148554.jpg 鞍部のような道を東進すると南北に展望が開けた山頂となる。丁度1時間である。
展望の山並みを名指しすることはできないが、北東に古処山系や英彦山、そして南西は耳納山麓なんだろう。f0201348_11501358.jpg


f0201348_12115658.jpg ここから奥の院へ女岩や男岩を通り、四つの瘤をアップダウンしながら15分ほどで突端に奥の院の社である。
途中、点々と石仏群が左右に佇み、奥の院に近づくにつれその柔和なお顔に拝礼する頻度が多くなる。古処山も多いが、この山は比べようがないほど石仏が多い。
樹林と石仏に囲まれた奥の院の社。

f0201348_11551825.jpg 余談となるが、小麦と牧畜地帯では森を破壊し聖人や哲人は悲劇の中に亡くなったが、水源である森を残した稲作地帯の仏陀は安らかにお亡くなりなった。

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小鳥の囀りは無く、また木立を揺らすような風音も無く、枯葉の中にこじんまりと佇んでいる。

f0201348_1253899.jpg山頂へと戻る途中、男岩と女岩に登ってみるが南西への展望は変わらない。

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 下りは8合目までジグザグの道に花は無いかと目を凝らして下りていくが残念なことに探しおおせない。

f0201348_1213576.jpg 山登りに絶好の日和ではないので、マイナーなこの山は私一人だろうと思っていたが、突然男女4人に出会う。
男性が「元気の良い女性群に引っ張られて来ました」と岩に腰を下ろし、挨拶代わりの言葉をかけてくる。
一方、女性からは「男道はどこでしょう?」と溌剌とした声で尋ねられる。「私も初めて来た山で、滝の近辺を捜しましたが見つけることはできませんでした」と応じる。彼女は2回目らしい。
 「甘夏をどうぞ」と5切れほど差し出してくれる。ひんやりとした甘酸っぱさが喉に浸み渡る。
昨夏の多良岳金泉寺ソーメンを頂いた時の甘夏と全く同じ味である。山登りには甘酸っぱい“かんきつ類”は相性がいいかも知れない。
その後、ミツバツツジやシャクナゲ談に花が咲き、ミヤマキリシマの九重で再会しましょうと別れる。
 数分もしないうちに、お地蔵さん4体が佇む10㎡ほどの空き地に出る。右へ杉林を下って行くが、よく見ると直進方向に道筋らしき踏み跡がある。
歩を進めるとまた数体のお地蔵さんが待っている。間違いなくこれが”男道”だろうと踏み入ると急涯にトラロープが張ってある。
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キャンプ場を下に見ながら5分も下ったろうか、ゴロ石の道で女道に出合う。
 駐車場まで下りてくると、先ほどの4人組の車が私の横に留っている。
男道をメモ書きしてバンパーに挟み2時間半の山登りが終わる。
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-23 11:34 | 山登り | Comments(2)

「花のはざまで」(鳥屋山1)

f0201348_2242183.jpg “ミヤマキリシマ”までを如何に過ごそうか。
昨年は九重山群と雲仙でその燦燦とした花盛りを山登りの皆さんと愛でることができた。
そして、今年は阿蘇五岳の高岳にも行きたい。
一昨年の強風に曝された馬鹿尾根の思い出を是非ともミヤマキリシマに重ねたい。


f0201348_22482677.jpg 傍の花園も悪くないが、遠目に彩られた山頂や山肌の遠景こそ「これぞ九重のミヤマキリシマ」と独りよがりにほくそ笑んでいる。

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昨年通りに、万来の登山者を魅了した群生満開を期待したいが、裏年となったミツバツツジやシャクナゲと符合するのではとの若干の危惧もある。

f0201348_22555721.jpg 肥料を十分に与えない限り、毎年々々本体の成長を抜きにして栄養の全てを花に注ぎ込むことは無理だろう。
自然環境が悪い時こそ多くの子孫を残すために花芽を多く出す作業をするはずである。
人間の感覚と違って、ツツジ類にとって去年は厳しい気候だったのかも知れない。
そして、裏年となった今年はツツジやシャクナゲの例を見るように、素人の馬鹿読みかもしれないが気分良く休暇を取っているのかも知れない。

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 前置きはこの辺にして昨日の山行を載せたい。
午前中のみと限りある時間では近場しかない。
“鳥屋山=とやさん”と言う、くすぐられる名前の響きに導かれ朝倉市へと車通りの少ない国道へ乗り出す。
山の本では詳細なアプローチが無いため、カーナビ一辺倒で応用範囲が乏しくなった老境は当然のように間違える。f0201348_22573357.jpg
 無駄な時間を10分ほど費やして、無人の山間駐車場に8時半到着する。
ピストン2時間半の予定で、カメラとペットボトルを腰に1本ぶら下げて植林の舗装道路へと入っていく。
 渓流に沿って緩い坂を5分ほど登って行くと左にバンガロー群、そして階段を直進すると都高院の社である。
赤い前掛けをしたお地蔵が列をなしている。
 先ずは今日の登山の無事をお祈りして、男滝・女滝へと左に迂回していく。お地蔵さんが居並ぶ後ろに黒光りした岩壁が切り立っている。
流水の音はするが瀑布には程遠い。九重で滾滾と流れ落ちる滝を見たばかりである。
迂回し女滝を見ると、やや規模は小さく同じように空の滝である。
水量があればそれなりに見栄えがすることは確かであるが、それはいつの季節だろう。
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-22 23:02 | 山登り | Comments(0)

「初めての前岳」(2)

f0201348_19345948.jpg 畑の管理が疎かになっている。
乾燥が続くので毎日水遣りをしなければならないし、路地植えして順調に双葉が出て来ているので支柱を立ててやらないと、今にもぽっきりといきそうである。
そして、余りにも目立ち過ぎる菜園周囲の雑草刈りもしなければならない。
一人だと易きに流れて直ぐに手を抜きたくなる。
支柱は明日立てることにして、散水とレタス、キヌサヤ、スナックエンドウの収穫とトマトの脇目を取って終わる。
 
(ナタマメ)
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f0201348_19382339.jpg シャクナゲの花が路傍に次々と現れて来るが、やはり時期を過ぎて殆ど萎れている。少し乱視がかった目には美しく見えるが、液晶を通すと見たくないものまで見えて来る。しかし、全く無いよりはましである。

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f0201348_19522652.jpg 裏年のシャクナゲを背にする第1展望台の岩の上に立つと、花牟礼山の向こうに双耳峰の由布岳が淡く浮かび、眼下には庄内町の水を張った水田が区画ごとに初夏の日に白く輝いている。

展望は素晴らしい。f0201348_19532955.jpg

f0201348_19592846.jpg 怪しげな雰囲気の仙人岩、苔生した四方の岩上にはシャクナゲが点々と花を付けている。
濃緑の苔とピンクのシャクナゲ組み合わせは素晴らしいが、花が少ないし花弁に瑞々しさが無く誇らしげに咲いている雰囲気が無い。

f0201348_2054151.jpg 仙人岩を過ぎると南斜面に出て、高塚山から天狗岩を見通す。
シャクナゲの群生はまだ続くが、過ぎた花はその美しさゆえに可哀そうなほど生命感を失っている。
 それでも今を盛りとする木は無いかと上にも目配りしながら灌木の緩い登りを上がって行くと、1本だけ蕾を乗せたシャクナゲがあった。
そして、予想だにしない所に山頂標識が立っている。

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山の本で事前知識があったので特に落胆することも無いが、ピークを感じさせない山頂である。

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 高塚山まで行って男池から白水の周回を果たしたいが、帰りに“高塚愛宕地蔵尊”に寄る時間が無くなる。

 カメラをザックに仕舞い込み急坂を下りて行く。延々の登りに嫌気をさすことは無かったが、延々の下りにはほとほと嫌気がさしてしまった。
 膝ががくがくするし、途中短い脚で岩を跨ごうと無理して膝を打つし、膝を庇って付いた手首は痛いし散々であった。
今日も丁度3時間のピストン登山であった。

f0201348_2012439.jpg 水汲み場にはワゴン車が横付けされ30本以上の10Lポリタンクに老夫婦が炭酸水を黙々と満たしている。
私と同じ様に顔中白髭で髪も伸ばしっぱなしの旦那さんに声を掛けると70歳と言う。
 共通点が親しさを呼び込んで、私は身体を冷水で拭きながら、そして彼等は水を汲みながら、炭酸水から髭談義へと20分ほどの出会いを楽しむ。

f0201348_20131664.jpg 途中、“慈音の滝”に寄って、信号も交通量も少ない210号線を高塚様へと直走る。
駐車場は閑散としているが拝殿に上がって行くとやはり結構な人出である。己も含めて当然の如く老境の人達である。
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 初夏のような陽射しに、木陰のベンチで気持ち良さそうにまどろんでいる人も居る。
 私もそれなりに祈願して、お守りを買って下りて行く。
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-19 19:30 | 山登り | Comments(4)

「初めての前岳」(1)

f0201348_22375644.jpg 宿題を逃げることができなくなるまで先延ばしする私。
これは子供の頃からの習慣で直しようが無い。
老人病もあの世行きも先延ばしできればよいが、そうは問屋が卸すわけが無い。閻魔さまが待っているだろう。
横浜に行っているSDからの頼まれごとを放置して、ここぞとばかりに山へ出かける。

”鷹ノ巣岳”の尾根沿いに見たシャクナゲであるが、もっと凄いと聴いていた”前岳”へと向かう。

f0201348_22424561.jpg 登山口まで100km2時間の予定で出発する。
 途中、名水の滝と囲碁神社がある。マイナスイオンが健康に如何ほどの効果があるか知らないが、ご利益に与りたい神社同様、清涼な早朝に寄りたい。

 黒岳や平治岳への男池駐車場は流石に週の半ばとあって数えるほどしか留まっていいない。
数分で”名水の滝”に着く。


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f0201348_22414199.jpg ぼん天棒さんが素晴らしい冬の滝をブログに出していたように記憶する。
初夏に近い陽射しの中で見る滝は何故か魅力的でも印象的でもない。何か物足りない。
二筋の滝を男滝と女滝と見立てて、それらしい伝説でも仕立て上げればどうだろう!?!。


f0201348_22491956.jpg 次に寄った囲碁神社にはそれらしき言い伝えが添えられている。
私が説明するより観光協会が出している案内板を載せておこう。

 最近は負けが先行しているので「地を欲張らず、勝負に拘らない囲碁が打てますように!」と丁寧に祈願をする。

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f0201348_22541968.jpg 白水鉱泉駐車場へ予定通りの9時着。山登りだと駐車料金は不要である。
窓口にいる男性にシャクナゲの状況を聞くと、「今年は裏年だし、もう盛りも過ぎてます」と仰る。そして、群生が一斉に花芽を持つの5ないし6年に1度とのことであった。
 “鷹ノ巣岳”で盛りを拝んでいるので花が無ければ時期を失した己の責任、私にとって未踏の山であるからそれなりの喜びもある。
 水汲み場の直ぐ横から登って行く。
陽射しは樹林の葉を萌黄色に染め清々しい。
その清々しさも束の間で、平坦な樹林を軽い足取りで5分も歩くとクレイの急坂が待っている。そしてごろ石、岩と変化に富んだ登りが続く。地図上では1200m超まで直登でつらい登りが続くようである。
道標はしっかりしているし、山頂までの距離案内も100m間隔である。そして、急坂にロープや鎖は無いが手頃な所に根っこや岩があるので登り易い。

f0201348_22574424.jpg シャクナゲは花を持っていないか、
f0201348_2258960.jpg花が付いているものも殆ど萎れ縁の方が枯れている。

f0201348_22582834.jpg諦め半分で登っていると、高度にして1000mほどの所に白いシャクナゲが咲いている。
少し萎れているが枯れてはいない。未だ写真に耐えられる姿をしている?
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-18 22:36 | 山登り | Comments(2)

「寂しい井原山」

f0201348_18141921.jpg 土・日で留める所をあくせくと探すよりは、年金生活のアドヴァンテージをフル活用しての月曜日だろう。
 木場岳の登山口に行くと、案の定路肩駐の車は全く居ない。
満開の時を失したとは言え、”コバノミツバツツジ”の季節である。
200mほど戻って別荘地帯を抜け植樹林帯へ入って行く。

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 早朝の柔らかい木漏れ日が登山道に長く伸び自然に歩幅も広がる。
20分もすると林道に出て鉄塔の下を廻り込み本格的な登りになって行く。

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 連休の賑わいを物語る様に道筋はかなり踏み込まれている。
今日は昨年の喧騒は無く、階段を上がり終わった所から点々としていたミツバツツジも咲いていない。
樹間に山頂を見渡せる縦走路の尾根筋近くまで来ると、萎れた花や茶色がかった花弁が付いている。滅諦の井原山を予感させる。
 9時前に山頂についてすることは“オキナグサ”のその後を見ることである。
開花後、真白い髭になるからその名称が付いたと云われるが、まだ私の白髭には敵いそうにない。
 ミツバツツジもオキナグサも寂しい老後である。

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f0201348_1826939.jpg 山肌にミツバツツジの彩りは無く、人気も無く、遠くの山並みも春霞(黄砂かも知れない)にモノクロ風で、全く寂しい井原山である。

 9時に山頂を出て雷山への周回コースに入って行く。
キトク橋・アンノ滝分岐点から、風来坊さんに先導して頂いた洗谷の分岐点。
花は無くとも山行の思い出があると気を取り直す。
 ヤマフジの紫に主役を渡す中、30分ほど歩いた道筋の突当たりに咲き誇っているミツバツツジ。
f0201348_1821212.jpg 時期遅れなのか、裏年なのか、先週の風雨せいなのか判らないが、寂しい山群ながら1本だけ熟れ頃の花を残してくれていた。
 ピーク944を下って暫くすると、ご夫婦連れに出会う。
ピンクに染まっていない井原山の話しをすると、「7日に登った時には未だ蕾の状態だったから今日は意気込んで来ました」と残念そうである。
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 目的も無く雷山山頂まで来るが展望は相変わらず。10時のおやつ代わりにアンパンを頬張って10時過ぎには下りに就く。
二組目の出会いもご夫婦で、ツツジを期待しての山登りであった。
淡々と下りて行く以外無い。林道入口の丸太橋には丁度10時半。
そして路肩駐車していた所へ。
雷山登山口に3台、私の車の後ろに6台、そして反対側にも5台と私と同じ思いで山に来た人達か。
 今日は僅か2時間半の山登りであった。


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「帰り道に見つけた英彦山の枝垂れ桜の様なフジ」
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-16 18:11 | 山登り | Comments(4)

「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)

「シャクナゲの鷹ノ巣山」(1)から見る時はこちら

f0201348_120295.jpg 結構厳しい尾根筋とアップダウン。
その間に和むようなシャクナゲが咲いている。そして、想像していたより少ない黄砂に青空も見える。
空や樹幹、そして岩肌をキャンバスに彩られる淡いピンクから濃いいピンクまで、そして蕾から満開までと色々である。

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f0201348_1225278.jpg 最後の岩峰を下り細尾根に出ると三ノ岳を見上げる。
右に10m程度の岩肌を突き出した小石に掴まりながら下りると、今度は南に迂回するように急坂を登って行く。

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 そこに岩壁が行く道を遮る。ロープに頼る以外にない。
大岩の隘路にザックが閊える。ザックは岩壁の前に置いてカメラだけぶら下げてくれば良かったと後悔するが遅い。

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f0201348_139690.jpg 大岩を登りきると東から西へと視界が広がる。西側の絶壁の方に迂回した山頂への道は英彦山の山群を一望させてくれる。
しかし、ここから灌木の中に展望はままならない。

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f0201348_12111242.jpg 尾根から見上げる山頂と打って変わって眺望は乏しく、はたまた岩峰にもあらず取り得の無い山頂である。
丁度2時間の行程であった。
 もう一度山群の大パノラマを確かめながら取って返すと、見逃したシャクナゲ1本満開を迎えている。

 登りでは気付かなかったが、岩間の太い補助ロープのカバーが10cmほど剥げ中の撚り紐が剥き出しになっている。今直ぐに切れることは無いだろうが岩角に当たり危険である。
九州自然歩道で知り合った英彦山観光協会(山守の人達)にでも電話しよう。

f0201348_12145738.jpg 下りは三ノ岳直下から南斜面の巻き道に下って行く。
斜面は落葉と苔生した岩と喬木だが樹間は広く見通しは良い。しかし、日当りが悪いせいかシャクナゲは全く無い。
 時々テープを見逃すが単純に西を目指せば直ぐにテープを発見する。
取り立てて魅かれるような写真スポットも無く淡々と斜面を西進すると、一の岳との最初の分岐点に出る。

 砂利林道に出ると男性が一人、そしてもう一人、シャクナゲの状況を挨拶替わりに駐車場へ来ると、三ノ岳から1時間。
もう一度望雲台を写真に収め高住神社の方へ向かう。直ぐの油木ダムからの道路を見ると、一ノ岳を後ろに薄紫の藤が盛りを迎えている。

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 車を三叉路の路肩に停め歩いて行く。今年は大藤も見てなかったが、幸いにもこんな素晴らしい所で観賞できるとは。



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f0201348_12191965.jpg 銅の鳥居を通り暫く下って行くと、民家も無くバス停も無い路傍にお婆さんが座っている。
声を掛けると「農協まで殺虫剤を買いに行く途中です」とい言う。
多分知り合いに拾って貰う積りであったろうが、英彦山駅まで乗せて上げる。一日一善である。






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by 1944tourist2004jp | 2011-05-14 12:19 | 山登り | Comments(4)

「シャクナゲの鷹ノ巣山」(2)

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 飲み会の後は、話し足りなかった分を補充するように必ず友人と二駅を歩いて帰ることにしている。
山帰りの今日は腓腹筋と四頭筋に少し疲れを感じる。
友人は慢性的に腰が悪いが、医者からは歩いた方が良いと言われ躊躇無く4km超の歩きを選ぶ。
これ又、いつものように中間にあるコンビニで彼はコーヒー、私は甘いジュース。
冷たい風とジュースが飲み過ぎの火照った身体を心地よく中和してくれる。
 帰宅後PCの前に座り書きかけのブログを更新して、囲碁を打つが大きな見損じで中押し負けに、零時過ぎに就寝~。

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 今朝は起きて見ると二日酔いは無い。
料理してくれる人が居ないので、自ら準備しなければならない。パンにママレード、自家菜園のサニーレタス、カスピ海ヨーグルト、そして最後にコーヒーで締める。
コーヒー以外は全て自家生産である。

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 山の話しに戻ろう。

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鞍部からはやせ尾根が続く、規模は小さいが結構ハードな山である。
振り返ると突き出した岩の向こうに、新緑のこんもりとした一の岳がやっと見える。

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 ここからは十分に開花したシャクナゲが尾根伝いに点々として来る。その都度立ち止りカメラに収める。
時には行き着けないような崖下に陽の光を通し淡いピンクの花が緑に映えている。
 幾つもの岩のピークを登り下りしながらどれが二ノ岳か分からない。
岩峰から振り返ると、一ノ岳の向こうには英彦山の産霊神社から中岳、北岳への稜線が一段高く聳え、南には急峻な山肌の刈又山、そして東には三ノ岳の岩肌が指呼の間になりつつある。


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「シャクナゲの鷹ノ巣山」(3)を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2011-05-14 10:06 | 山登り | Comments(0)