<   2011年 04月 ( 21 )   > この月の画像一覧

「未踏の白口岳」(3)

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 紺青の空の下に見る大船山と平治岳、その山並みの奥に由布岳が聳える。

f0201348_2228325.jpg 赤川コースは別として、九重山群を南から眺望するのは初めてである。
ここ3年間、年に数回九重山群に入っているので概ね俯瞰することができる。


f0201348_22291732.jpg 下山予定時間から稲星山をピストンするのは難しい。
全く視界にない鳴子山へと灌木の道筋に分け入る。
鳴子山も私にとって初めて山である。
岩尾根伝いに歩き出すと、直ぐに男女4・5人に出くわす。
「アップダウンがあり過ぎるので、一番高いピークまで行って戻って来ました」と挨拶代わりである。
 岩尾根を迂回しながら上り下りし行くと、尾根の最後尾にななだらかな草原の鳴子山が飛び出している。



   (白口岳から見た鳴子山への尾根)
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f0201348_22304033.jpg 私が岩尾根の下を迂回しようとしている時、いつしか私に追いついた若い男性が岩上から話しかけて来る。
「鳴子山から本山登山道に下れますかね」と話し掛けて来る。「登山地図では?マークになっていたし、初めてのコースですから分かりません」と大きな声で反応すると、同時に「南の方から3人登って来るのが見えます。多分大丈夫ですね」と岩尾根から下りて来る。

f0201348_22311287.jpg 距離的には大したことはないが結構な登り下りと岩尾根を迂回して飛び出したような山頂に辿り着く。
山頂で雄大な山容に魅入りパノラマ写真を撮っているところへに先程の男性が上がって来る。

















 ほんの数分後に直下から男性が上がって来る。

顔を覚えられない私が頓珍漢に「佐世保の方でしたかね」と話し掛けると、「いえ宮崎ですよ」と訝しげに答えられる。
つい1時間程前に話した方の顔が記憶に残っていないとは情けない。愈々痴呆の始まりである。
数分遅れて女性お二人も上がって来る。

f0201348_2232326.jpg 大分市からの男性に直下コースを尋ねられ、詳細にまた注意点を指差しながらお話しする宮崎の男性。
やはり宮崎県人である。同時に山に関して豊かな知識と経験を持っていることに感心する。f0201348_22323212.jpg

ひょんなことから若い男性は昭和27年生まれと分かり、余りに若い顔貌に一同驚く。
5人での団欒の最中、私達2人に「どうぞ!」と甘党の私が好きそうなお菓子を手渡してくれる。


f0201348_2233184.jpg 下でお話しした時に「重そうなカメラをお持ちですね」と言われ、「山のブログに写真を添えるために景色や花を撮ってます」とブログを紹介済みだったので、躊躇なく山頂標識を前にして頂いたお菓子を置きカメラに収める。
皆さんと一緒に写真に収まり、楽しい山頂を後にする。
 私が最後の岩尾根から振り返ると、3人さんが並んでお昼を取っている。
声を掛ける変わりに望遠で撮らして頂いた。


「未踏の白口岳」(4)を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2011-04-30 22:33 | 山登り | Comments(2)

「未踏の白口岳」(2)

f0201348_17492573.jpg 林道らしき道から稲星山への指導標に従って雑木林の細い道へと入って行く。
木漏れ日の爽やかな小道に山野草を探すが、期待に反しスミレ以外の花は全く見つからない。
渓流から外れた岩肌に苔も生えず下草も乏しい。

今ではそれを少し寂しく感じるから、ガサツな私にとって大きな変化である。

f0201348_17495892.jpg  涸れ沢を渡り暫く登って行くと林道を横切る。
赤い登山服の女性が少しずつ見え隠れしてい来る。前に出た3人さんだろう。
 大木が岩を食わんばかりに抱え込んでいる。
屋久島の巨木のように岩の上に木が芽吹き地面へと根を下ろして行ったのか、浸食されるまえに岩の上に芽吹いた木が長年の風雨の浸食と伴に成長し、岩に腰かけるような大木の姿になったのか分からないが、男池でも経ケ岳でも色んな山で目にする。

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 兼六園の”根上松”は盛り土した所に松を成長させ、大木となったところで盛った土を取り去った観賞松らしい。と、言うことはこの大木も百年歳近くなるのかも知れない。

 間もなくすると、前の三人さんに追いつく。

f0201348_1835561.jpg「今日はどちらへ登られんですか」と問いかけると、「鳴子山から稲星山です」と私より少し若い男性から返事が返ってくる。丁度一息就く頃で立ち話となる。

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f0201348_1863497.jpg 宮崎の小林から来られたとのことであった。
宮崎県で仕事をしていたこともあるので、それと無く県民性を知っている積りである。
宮崎の方に申し訳ないが、南国らしくおっとりとして親しみやすい人柄を“日向カボチャ”に準えて表現していたように思う。とにかくお人よしが多い。
車の運転も福岡県のように荒っぽくない。
 終息の早かった8・9年前の口蹄疫に始まり、今回の甚大な被害をもたらした口蹄疫、鳥インフルエンザ、そして新燃岳の噴火から東国原元知事の話しになってしまう。
降灰は相変わらずで霧島山麓は登山禁止になっているとのことであった。
鹿児島にも3年ほど住んでいたので鹿児島風イントネーションに違和感より親しみを感じる。

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 一頻り話が続いた後、何となく先へ行かして頂く。

f0201348_18134872.jpg 林道を突っ切ると本格的な登山道へと入って行く。涸れ沢を横切った後は大岩を縫うような直登が続く。
途中、下界を見下ろす程度の休息で淡々と登って行く。
険しい道筋にも黄色の花弁が点々として、切り立つ山肌に遠目には真っ盛りのマンサクの黄色が青空に映えて美しい。
星生山に劣らない程かも知れない。

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 頭上に張り出した岩肌と山腹を斜めに切られた細い道が続き、青空の鞍部が見通せる所へ来ると黒土に変わりと靴底に纏わりついて踏ん張りが悪い。
丸太の階段も雨で土砂が流され浮いている。
 
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2時間弱で稲星越に到着である。一人旅に花も無く、喉を潤すことも忘れ分岐点で初めて思いっきり水分を補給する。
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by 1944tourist2004jp | 2011-04-30 17:48 | 山登り | Comments(0)

「未踏の白口岳」(1)

f0201348_22145618.jpg 山から帰って来ると、SDがお隣さんと花談義である。
虫に食べられたモッコウバラに始まり、オダマキ、ワスレナグサ、ブルーベリー、そして今年も葉蔭からそっと物静かに顔を出しているスズランへと尽きることなく、また厭きることなく山帰りの夫を忘れた如く話している。
私もさっと家にはいる訳にいかず、挨拶して花の少なかった今日の山登りに思いを馳せながらピントを合わせる。
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 登山道具をざっと玄関の端に押しやり、汚れものと一緒に準備されていたお風呂に入る。
湯に浸ると達成感や安堵感と引き換えに疲労感が増幅される。
そして、私にとって風呂上がりのアルコールが程良く疲労を緩和して至福の時が流れる。
ビールに始まり焼酎へ移って行く。疲労物質の血中濃度量に比例して焼酎の量も増えるから面白い。「生理的に要求しているのかも知れない」と冗談を言いながら2杯、3杯と進む。TVを前にだらしなく進む。
今日の肴は私の好きな“タケノコの土佐煮”である。

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 九重山群は雪の中岳以来である。ミヤマキリシマの季節を前にして、特に目指す山も無く未踏になっている白口岳とする。
昨年、SDと牧ノ戸から入り天狗ケ城、中岳、稲星山、久住と周回した時に行きそびれた山でもある。
登山コースも新鮮な発見を期待して沢水展望台からスタートすることにした。

f0201348_2220066.jpg 9時過ぎに駐車場に入って行く。
九重ICから長者原、大曲、牧ノ戸峠と経由してきたが、連休の始まりで何処も満車状態にあったが、知名度が少し劣るマイナーな白口岳とあって、狭い駐車場に残り数台のスペースが残っている。
 私が準備していると、私より若いだろう男性が二人のご婦人を連れて、「お早うございます」と登山道へと向かって行く。
そこへ私の横のスペースに1台滑り込んで来る。ご夫婦のようだ。佐世保Noだ。
経ケ岳でお会いした佐世保の方の話題から、近辺の山の話しへと移り、お互いに登山準備の一時に話が弾む。
お二人は連休を利用して白口岳に登った後、法華院温泉泊まりとのことであった。

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 久住高原の後ろに阿蘇五岳を見ながら「お先に失礼します」と、先に出発された3人さんが向かった本山登山道へ足を踏み入れて行く。

 白口岳と決めて、ネットである方のブログを見ると「へろへろになりながら本山登山道を下る。大岩の急坂なコースは登りが良いだろう」と印象が綴られていた。
 この方のブログを参考にして本山登山道を登り、鳴子岳、白口岳、立中山から鍋割坂コースを下りることにした。


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by 1944tourist2004jp | 2011-04-29 22:13 | 山登り | Comments(2)

「オキナグサ」

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f0201348_19554087.jpg 花は愛でるが名前を覚えられない同年輩の方(!)のブログを拝見して、矢も盾もたまらず基山へと足を運ぶ。
低山なので全くの軽装である。
昨年同様運動靴も考えたが、昨日は軽く雨が降ったので滑るかも知れ無いと思い登山靴を積んで行く。f0201348_19564388.jpg










 昨年はJR原田駅の裏から史跡コースを辿ったので、今日は基山町の城戸から入って水門址から登ることにする。

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 直下の路肩に車を留めて舗装道路上がって行き、小さな橋を渡るともう路傍に広がる山野草の花が迎えてくれる。
10数m行くと左手に丸太で土留めした階段が誂えてある。ここから2・30m上がって行くと、もう1本の登山口がある。

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 標高差で100m程の階段を上がり平坦な道に入るが、直ぐに同じような急階段が山頂付近まで続く。
汗は噴き出すが距離が短いので休む程ではない。
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 今日は花観賞の山登りであるから、道筋の左右に気を配らなければならない。
数回に渡り名前を教えて貰った花が点々と咲き、艶々とした樹々の新葉も目につく。
途中、半袖のランニングシャツとなり膝の汚れを気にすることなく花の写真を撮って行く。

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 階段の上には青空が広がった山頂が待っている。私一人である。
”オキナグサ”を逃すまいと思い、羊が草原を食むように隈なく歩きながら記念碑の方へと上がって行く。
f0201348_2061894.jpg スミレ(詳細な分類は分からない)や春リンドウの隙間を縫って行くと、刺された数本の枯れ枝に囲まれるように”オキナグサ”が自生している。
井原山では石で囲んであったが、ここに石は無い。

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 這いつくばる様にして写真を撮っていると那珂川方面からの4人さんが上がって来る。
皆さん方も花を愛する人なのだろう、同じように両肘をついてマクロで撮っている。
挨拶は”オキナグサ”である。

f0201348_2095050.jpg 山頂の草原をジグザク行進しながら、時には地面に伏せて北峰方面へと向かう。

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f0201348_2015373.jpg いつもなら山頂の始まりは水を飲み、次に展望を楽しみながらパノラマ写真と来るが、今日は山野草の花である。
しかし、低山ながら眺望の優れた基山である、春霞に遠望は難しいが、宝満・古処山系、脊振山頂は確認できる。f0201348_95527.jpg











 私が浮浪児のようにうろちょろしている間に点々とお客さんが上がって来る中、点在するオキナグサを満喫して、展望なき北峰へと草原に歩を進める。

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 水門址への別の下山道へと来て、今日初めて腰をおろし水を含む。
 11時、成長盛りの高校時代には頻繁にした早飯である。
お握りをパクついていると、私が下山道としている所から10数人の団体さんが上がって来る。
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 3時間の花の低山散策。

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by 1944tourist2004jp | 2011-04-25 18:53 | 山登り | Comments(8)

「花とのお付き合い」

f0201348_185223.jpg 朝食後、雨の様相に歩いて10分程度の距離にあるに畑へと早々に出かける。
にび色の空を後ろに山吹色が色鮮やかに映えている。
如何にも和ませてくれる風情で誇ることなく咲いている。朝一番の花としては非常に幸先が良い。

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 先だって定植した夏野菜の苗が、吹き抜ける風に添え木をしっかりと掴まえているか確かめたいし、その後の“べと病”タマネギも心配である。
葉茎は嫋々として玉も心なしか小さく弾力性が無い。今年は諦めた。
夏野菜の苗は広い圃場の風に負けず根付いているようだ。

 f0201348_1872397.jpg 山登りする前は花にとんと興味無く、名前も知らなければ咲く時期も知らなかった。
それが草花を愛でる山友さんとの交友ができ、ブログに添える花の写真を撮り初めて、山の景色だけでなく花や樹に興味が湧いて来た。
そして、山に限らず色んな所に咲いている花に目が留まる様になってきた。
 snowdropは元々花好きでプランターや鉢に花作りをしていたので、山の花についても山友さんに付いて行けるが、私は還暦を過ぎての花との付き合い、当然ながら無知を曝け出すことになる。
平たくなった脳の表面に花の名前が入る余地は無く中々浸みこんで行かない。
また、姿や葉と名前が一致しないのも困ったものである。
 図書館へと走る間、街路樹として利用されているアメリカハナミズキが白やピンクに頃よく色付いている。
最近は「花の名前が出て来るようになったね!」とSDが白髭を冷やかして来る。
 風来坊さんの「“チャンチン”を見に行きました」とのブログを見て、現役の頃に通い慣れた所にあるピンクの葉が目に飛び込んで来なかったとは情けない。如何に自然を疎んじた生活を送っていたことか。

 昨年の“子供の日”に孫達と行った植物園で見た時は、緑の中に一段と高くピンクに染まったチャンチンを見て、瞬間ビビアン・リーを思い浮かべて夢中でカメラに収めた。

f0201348_1810623.jpg 直近で買った本と言えば“自然農・栽培の手引き”である。
定年後は余程のことが無い限り本を買うことは無い。
 今日の図書館は、KAZUO ISHIGUROの “わたしを離さないで”を借りるためである。
TVで彼の特集を観て、是非1冊は読んでおきたいとの思いが募り直ぐの行動である。
彼の存在については少なからず知っていたが本を読んだことはない。
 翻訳本の小さい字には果てしなく苦労するだろう。
できれば返却日までには読み終えたいと枕元に置いている。
そして、読了の暁にはDVDでも借りて原作と比較しながら観賞したい。


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by 1944tourist2004jp | 2011-04-24 18:03 | その他 | Comments(4)

「花筋の井原山」(3)

「花筋の井原山」(1)から見る時はこちら


f0201348_1357399.jpg 急勾配だが距離が短いので少しは楽である。
妻は一定のペースを保ち「休みたい」とも言わず黙々とついて来る。
風穴からの黒岳を経験しているので、私も「休もうか」と声掛けすることなく30分の道のりを一気に上がって行く。
 コバノミツバツツジのシーズンを前にして、登山道の下草が刈り払われている。
12時の山頂には夫婦連れが多く、展望の開けた場所で点々と食事中である。
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 私は山頂からの眺望を確かめることも無く少し下りて行く。
食事中のご夫婦に言葉を掛け、1年振りに会う「オキナグサ」にピントを合わせる。
見ようによっては若干グロテスクである。茎には白い繊毛が密集して、真っ赤に開いた口は食虫植物のように感じないこともない。

f0201348_1432073.jpg 先客が立ち去った後、佐賀県側に開けた岩の上で昼食に入る。タケノコの卵あえと茹でたブロッコリーに鰹節とポン酢を掛けたおかずにお握り。
私にはお握り2個がほど良い。f0201348_1441587.jpg

f0201348_1464949.jpg 30分ほど休憩を取り下山を促している時、野河内の登山道で一緒になった高齢の男性がフーフーと息を切らしながら上がって来る。
「お先に」と挨拶して、刈り取られたササに滑りそうになりながら分岐点から急坂を下って行く。f0201348_1472560.jpg

f0201348_148248.jpg 登りでお会いした男性、花にのめり込んで20年らしい。「道から少し外れた所にヤマルリソウがありますよ」と教えてくれる。
そこへ新たな初老の男性が加わり花談義である。未熟な私達を中にして二人して色々と教えてくれる。二人とも感激するほどに花に詳しい。f0201348_1493074.jpg

f0201348_14105112.jpg アンの滝への分岐点を少し過ぎた所で女性が熱心にイチリンソウを眺めている。「一つの茎から2輪出ていますよ」と教えられる。
花弁が7枚あったりと意外と自由に咲いている花達である。f0201348_141606.jpg


f0201348_14113273.jpg 水無鍾乳洞から3km程の単調な林道を45分。
花筋の井原山に来る時は「水無鍾乳洞からに限る」と二人の意見が一致する。
 5月のコバノミツバツツジの花盛りには、昨年同様木場岳から井原山、雷山と縦走する予定。f0201348_1417430.jpg

f0201348_14194921.jpg 硬い枯葉を突き刺すように逞しく咲き誇ろうとしているホソバナコバイモを見つけて妻に呼び止められる。
ぼん天棒さんのブログでもキツネノカミソリの凄まじい成長写真を見せて貰った。

 私達が登山口に着くと、前を高齢の男性が歩いている。
登りで追い越し、苦しそうに30分遅く山頂に立った男性である。「早かったですね!」と呼び掛けると、「ピストンは嫌で雷山方面に少し下りて平坦なコースで帰って来ました」と意気揚々とした言葉が返ってくる。
聞くところによると、高齢ながら井原山・雷山を知り尽くした方だった。

f0201348_14291513.jpg 花好きの人は誰でもそうであるが、隠れた花やちっぽけな花を必ずと言ってよいほど発見する。
”好きこそ物の上手なれ”なのか、意気込みなのか、はたまた神の恵みなのか知らないが、同じ道筋を歩いても必ず見つけ出すから凄い。
私は家でもそうであるが子供のように目的物を見つけ出せない性質というか目の持ち主である。当然のように花も中々目に留まらない。
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by 1944tourist2004jp | 2011-04-22 13:55 | 山登り | Comments(8)

「花筋の井原山」(2)

f0201348_10472356.jpg 橋を渡り駐車場へと上がって行くと、10時にも拘わらず未だ6・7台の車しか留まっていない。
“糸島の山歩き“なるリーフレットを登山口の情報ボックスから貰い下へ行こうとすると、「野河内からですか、元気ですね!」と同年代のご夫婦が話しかけて来る。二言三言会話してそれぞれに丸太橋を渡って行く。

f0201348_10592863.jpg 程なくすると高齢の男性が岩上にある影の薄い花に焦点を合わせている。
「何ですか?」と話し掛けると。
「チャルメルソウです」と虫めがねを手渡してくれる。細い茎がスーッと伸び、先の方にチリチリとした綿毛のように花弁がついている。
初めて聞く名前である。私のカメラではピントが中々合わず、苦労算段の末にどうにか分かる程度の写真が撮れる。

f0201348_1112125.jpg 彼は私達がピストンで下って来た時にも、登りで逢った付近で三脚を固定して花を撮っていた。
駐車場まで相前後して下り、花の見分け方を教えてくれたり、ご自分が撮った写真を液晶でアップして見せてくれたりと初対面にも拘らず色々と教えて頂いた。
マクロの花写真はやはり素晴らしい。彼は春日市の方で、20年来花の写真を撮り続けているとのことで、情報が入れば色んな所へと足を運んでいるようだ。
駐車場の丸太橋前で、撮りの残しがあったのか黙して渓流へ取って返した。

f0201348_113510.jpg 路傍に目を凝らしながらゆっくりと登っていると、「ニリンソウ綺麗ですね!コースの見頃と聞いてやって来たんですよ」と、下りのご婦人が声を掛けて来る。伊万里から来られたとのことであった。
 花についての話しが一段落して、足元を見るとサンダル履きである。つい先だって英彦山で出会った“サンダルおじさん”と対をなすご婦人かと思い問いかけると。
「これはミズノが出しているトレッキングサンダルです。山登りも旅行もこれで済ませていますが本当に楽です」と、お勧めするかのように笑顔で紹介してくれる。
いつも登山靴で足を気にしている妻は大いに乗り気である。
余程気に入ってるのか「以前は1万円程でしたが、6千円程度になっていますよ」と紹介してくれる。
「明日から熊野古道です」と別れの言葉を残して下って行った。

f0201348_1144777.jpg ニリンソウ、ネコノメソウ、エンゴサク、ヒトリシズカetc.と花盛りの登山道に、下りの人達と花の情報交換をしながら、ペースはぐぐっとブレーキがかかり急勾配の取り付きに中々着かない。
「常にフォーマット状態ですね!」云われて久しいが、中々皺に刻みこまれない花の名前である。


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 昨年、目の保養をしてくれたキツネノカミソリであったが今年も期待できそうなほどに道の両脇に靄然としている。








 急崖の下に雪が残っている。英彦山でも見たが今年の降雪は思いの外に多かったのかも知れない。


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by 1944tourist2004jp | 2011-04-22 10:45 | 山登り | Comments(0)

「花筋の井原山」(1)

f0201348_23335031.jpg 山帰り畑に寄ると、雨後の昨日に定植した夏野菜が非常事態に陥っている。
マルチの隙間から風が入りマルチ全体が波打っている。丈の低いキューリは葉が見え隠れして、まるでマルチに嬲られている様な雰囲気である。
「Oh、my GOD!」
 疲れた身体にスコップはしんどい。二人でマルチ用のペグを1苗ごとに刺し込みやっと抑える。事ある毎に勉強させられる家庭菜園である。

f0201348_2335236.jpg “風来坊”さんと“ぼん天棒”さんのブログをカンニングしながら井原山へと妻を連れ出す。
正に昨年の今頃、“コヨーテ”さんに導かれ雷山から井原山を縦走した時、“そよかぜ”さん方の花への飽くなき心入れを間近に見て、山登りに添える野草の花に少し芽生えた私である。

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 “キツネノカミソリ”の時期に水無鍾乳洞の駐車場から入山したので、今日は渓谷美も期待して初めての野河内登山口から入ることにした。
 渓流を見て少し歩くと直ぐに分岐点に出る。井原山への登山道は野河内渓谷と懸隔して渓流音から遠ざかり、下に竹林を見ながら林道を登って行く。f0201348_23391481.jpg















山肌を切り割いた林道の貧弱な土肌に、スミレやシャガが時を惜しむように咲き、登山者を迎えてくれている。
その中に時を忘れたかのようにリンドウが紛れている。
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迎えてくれた野の花は一時で、渓流音は遠のき寂寞とした竹林、植樹林の林道が続く。
左右の山肌に点々と残る淡いピンクの山桜。

f0201348_23422362.jpg 途中、先に出た男性を追い抜く。「私はいつもこの道路でへばるんですよ」とゆっくりとした足取りである。
舗装林道に変わり渓流音が近付いて来ると、水無鍾乳洞の駐車場が目に入る。
想定外の1時間であった。
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f0201348_8465924.jpg 地盤を掬われ今にも倒れそうな大木。
近い将来倒木となり片付けられているかも知れない。
「花筋の井原山」(2)を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2011-04-21 23:32 | 山登り | Comments(0)

「タマネギ生育や如何に」

f0201348_1954307.jpg “べと病”を見つけて10日、少し前から葉茎の先が枯れていたから4月の初めには発病していたのだろう。
11日から1畝は枯れた葉茎や、胞子を持っていそうな歪で黒っぽい粉の噴いた葉茎を逐次切り取っている。

f0201348_1955128.jpg もう一畝はコントロール群として自家調合した液体を3回に分けて噴霧した。
両畝とも玉が大きくなることは期待できないとしても、“べと病”による枯燥化が拡大しないことだけを期待しての10日間であった。
 葉茎は太く、そして長く、濃緑に生き生きとし下の菜園のタマネギとは比べようもないが、枯れ方はどうにか沈静化している。
これから先は自然に任せてこのまま待ちたい。

 3月4日に植え付けたジャガイモは、ここ1週間でやっと芽吹いて来た。

f0201348_1956297.jpg日毎に土を盛り上げ、表土にひび割れを作り新芽が続々と覗き始めている。
紫のアンデスに比べ、メークインとキタアカリは何故か勢いが奥ゆかしく、盛り上げ方も質素にして発芽も遅い。
今年は霜を避けて定植を3月にずらしたので致し方ないだろう。


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f0201348_1957213.jpg スナックエンドウとキヌサヤは淡い緑の葉の中に真白な可愛らしい花が点々として嬉しい限りである。
ネットに登れるようにしているが上でなく横に広がっている。風来坊さんのように枝を払わず雄竹を添えて這わせるのが一番良いのかも知れない。
柔らかい皮のまま食べられる豆類は茹でて酒のつまみに良し、炒めて良し、スープに良しと楽しみ満杯である。

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f0201348_19583952.jpg 今日から本格的に夏野菜の畝作りに取り掛かる。
友達に「自然農・栽培の手引き」なる本を紹介して頂いたので、夏野菜の栽培は可能な限り“自然の営み”に逆らわず素直に野菜作りをしていきたい。

 畑の周りに咲いているの花の一部を載せておこう。

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by 1944tourist2004jp | 2011-04-18 19:51 | 家庭菜園 | Comments(4)

「英彦山」(5)

「英彦山」(1)から見る時はこちら

f0201348_12381394.jpg 後の予定は高住神社から自然遊歩道を銅の鳥居へと向かうことになる。
望雲台の分岐点から直ぐの所に奇異な岩が2本屹立している。逆鉾岩と筆立岩である。
 凝灰角礫岩で火砕流が固まった後、長年月の浸食によってできた岩で、岩上にはヒノキ、ツクシシャクナゲ、ゲンカイツツジ等が生育していると紹介されている。

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 暫く下って行くと、タムシバを撮れずに残念がっていたご夫婦が、地を這う様にして5mmほどの白い花を接写レンズで撮っている。
こよなく山野草の花を愛するが故に山登りするのか、山登りしているうちに可憐な花の魅力に取り付かれたのか判らないが、いずれにしても自然を愛することは素晴らしいことである。
私も”そよかぜ”さん達の影響を受けて花の写真を撮る様になったが、名前は何回聞いても未だに覚えず頓珍漢な名前を言って笑われている。


f0201348_12401588.jpg  豊前坊まで下りて来ると作務衣姿の若い男性がご神水の所で仕事されている。
雪解けの伏流水は、火照って疲れた身体を冷やし癒してくれる。
平谷黒木トンネルの湧水と同じように、サラッとした美味しい水である。



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 廃仏毀釈により”豊前坊”から”高住神社”となったが、”豊前坊天狗神”として浸透しているらしい。
また、ここの神様は農耕と牛馬の守護神であること、お社の背後に屹立する岩上の木が天狗の様相をしていること、英彦山の花等色んな話を聞かせてくれるから有り難い。

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f0201348_12425334.jpg 樹齢900年の天狗杉に見送られて、杉林の自然遊歩道へと森林浴風に染まって行く。
もう100年すると”屋久杉”並みの称号を得る筈である。

f0201348_12433336.jpg スキー場を過ぎた所で間伐作業をされている男性お二人が休んでいた。
「英彦山観光協会」の方々で、登山道の整備や山頂のブナの植林等、一帯の環境整備をされているとのことであった。
また奥さんがブログ”英彦山からの便り”を掲載しているので是非覗いて下さいと教えてくれた。
 40分程度で別所のバス停に到着。
駐在所で何故か若いお巡りさんからピーナッツを二人分頂いて、参道から銅の鳥居へ。
到着は4時過ぎで、7時間半の行程であった 。



       


    (斜面は桜とブナを残して雑木を切り払ってある)
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by 1944tourist2004jp | 2011-04-16 12:36 | 山登り | Comments(4)