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「イタリア紀行1」(プロローグ)

f0201348_2131721.jpg 末娘がワーキングホリデイで使った後、納戸に放置されていたオレンジ色と黒のツートンカラーのがっちりとしたトランク。
旅行の準備に5年振りに開けると、少しのカビ臭さと伴にNZの豊かな自然の香りが映像に乗って漂って来る。
英会話の準備が滞る中に出発したが、1年間良く頑張ったものだと改めて感心する。
一人で生活している今、これ等の経験が潜在的な力となって生活力と価値観に役立っていることだろう。
 北島で生活の地慣らしをして、ベルギーの女性と入った南島の農家で、休みも無くこき使われ「私達は奴隷ではありません!」と彼女と共に飛び出した経験、農場、ホステル等での労働、軽飛行機で山々をトレッキングした喜びの垢が浸み込んでいる。
その間の一喜一憂を懐旧する二人。
 ヨーロッパには定年退職直後に行きたいと思っていたが、公務員の天下り先となっている(?)公益法人からのお誘いがあり、延び延びになっていた旅行である。

(アマルフィ近郊ポジターノ)

 卒後就職した会社を退職して、今は懐かしいソビエト航空アエロフロートのイリューシンで当てもなくコペンハーゲンへと旅立って以来のヨーロッパである。
心細い一人旅であった。その時は真冬の悪天候でモスクワのホテルで余儀なく1泊させられた。



f0201348_2128959.jpg デンマーク、ドイツ、オランダと通ってイギリスに渡り、半年ほど“フラット“を借りてロンドンに滞在したが、余りの日本人の多さに辟易としてダブリンへと渡り、郊外に住みアイルランドを一周する中で危険地帯となっていたベルファストにも1泊した。
帰国途中のパリで、ベルサイユ近郊のスチューデントホテルに1ヵ月ほど滞在して美術館巡りして帰って来た。
 帰国後、第1次のオイルショックの真っただ中で半年ほど仕事に就けず親に苦労を掛けた苦い思いでもある。
 今回は安いシーズンオフと円高を狙っての旅行であるが、「加速度的に揺れ動く世界の経済情勢と政情不安」を考えると、海外旅行は“急げ!”かも知れない。
 妻としては音楽の都ウィーンであったり、芸術の街パリであったかも知れないが、最終的には私の第1希望である古代遺跡のローマとルネッサンス等の芸術が国中に満ち溢れたイタリアを選んだ。
勿論贅沢は言えない年金生活のツアーである。
 今使っている登山用のザックは10年ほど前にNZとオーストラリアを旅行した時に買ったものであるが、私は今回も山の延長と思ってザックを背負って出掛けることにした。

                                                             (ミラノの大聖堂)
「イタリア紀行2」(出発)を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2011-02-20 06:58 | その他 | Comments(4)

「建国記念日に法事」

f0201348_15481773.jpg 妻と娘達は時々行っているようだが、私は何年振りだろうか。
一戦(?)を離脱した今、老境に似合う服も無く行く必要もない。5・6年振りかも知れない。
 馴染みの大きな駐車場はモール増設の拡張工事で入れない。
私がアウトレットを利用するのは靴だけである。
ウォーキングシューズであったり登山靴であったりと数回利用している。
 今回は世に名高い“女性の買い物”の付き添いである。
ウィンドウショッピングして歩くので最終的には全店を周ることになる。f0201348_15554046.jpg
 そして、昨日は4歳違いの兄の七回忌により末娘と3人で実家を訪ねる。

f0201348_15533532.jpg 玄関先の甘夏が、それと無くお袋や親族の無事を教えてくれているように、青空を背に撓に実って迎えてくれる。
 若くして梅林寺で修業されたご住職に合わせ“般若心経”を唱えるが、息継ぎが中々難しい。
生前の兄と親父の写真を前にして神妙に吟唱される中で、私は漢字何文字ごとに息継ぎされているのか数えたりと、瑣事に集中して行く。f0201348_1558160.jpg

 長い正座に慣れない私達は、その後のご焼香に膝で歩く始末である。
若いご住職も「私も長い正座は苦手です、捻挫する人もいるそうですから無理せずに」と優しく仰ってくれる。
f0201348_1622492.jpg ご住職とは早世されたお父さんの時代からのお付き合いがあり、法事の後に酒を飲んで囲碁を打ったり、また今のご住職が某有名私立高で野球をやっていたことも知っているので、いつの間にか野球談義へと移って行く。
 息子さんがお同じ高校の野球部に、投手として引っ張られ今年入学するとの喜ばしいお話も聞ける。
既に175cmの長身で将来が期待される。
「檀家寺の息子さんがいつしかプロ野球で活躍してくれると、私達も何となく身近に感じて嬉しいだろうな!」と思いながら会話が弾む。f0201348_16204684.jpg
 ご住職が帰られた後は、骨折が快癒して週4日デイケアーに通っているお袋を囲んで酒盛りが始まる。
子供達はビール、私と義兄は焼酎に分かれ3時間4時間と杯が重ねられていく。
帰りの運転はいつも犠牲になる妻。こればかりは申し訳ないが代わってやれない。
 「昨晩は6杯くらい飲んだのかな?」と控えめに問えば、「10杯は飲んでると思うよ!」とオーバーに見積もって答えてくる二日酔いの雪の朝である。
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by 1944tourist2004jp | 2011-02-12 16:23 | その他 | Comments(4)

「大相撲の八百長に思う」

 白鵬の「それは『ない』ということしか言えないじゃないですか」との記者会見での言葉。
彼の地位と人間性を素直に発露した言葉と、私は肯定的に受け留めたい。
 素人の私が“無気力相撲”を八百長と感じたように、取り組みによっては国民の大半が承知の上で楽しんでいたと思う。
しかし、体力の全てを賭して瞬時に決まるガチンコ相撲は魅力的であり、全てが興行のプロレスとは質が全く違う。
 一日一番であるが、砂を舐めるような厳しい稽古の末に、巨漢同士が狭い土俵上で肉弾をぶっつける格闘技だけに怪我は付き物である。
部屋別総当りと言っても系列があり、艱難辛苦を乗り越えて来た兄弟力士の取り組に、時として温情が入るのも致し方ないのかも知れない。
そこで許されないのは利他を排して、且つ介在する金である。
 大半の力士が実力相応の地位にあることは間違いないと思うが、長く続ける大関や十両はそれぞれに名誉と生活の瀬戸際で勝負している様に感じることもある。
ここに最高位に立てない二流の人間性と卑しさが見え隠れする。
 文化芸術、学問、スポーツの世界で超一流に登り詰めた人達は天賦の才と血の滲むような努力から幾許かの妄念差し引き、時の運を足して後世に名を残している。
相撲の世界も然り、引退しか待っていない横綱もまた超一流だと信じたい。
 映画監督の篠田正浩さんが、現状を評して「水清よければ魚棲まず」と仰っていたが同感である。
過去を穿らずに、無気力相撲が野放しにならぬよう指導環境と待遇を改善して伝統文化を継承して欲しいと切に願っている。
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by 1944tourist2004jp | 2011-02-10 23:40 | Comments(2)

「同窓の新年会」

 二次会は遠慮して、22時発の特急電車の列に並ぶ。
席は無いだろうと諦めながら乗り込んで行くと、取っ付きの向かい合わせ4人席に空きがある。
ほろ酔い気分で腰を下ろすと、同席の3人はミニスカートの若い女性三人連れである。久し振りに天神に出て来ると垢ぬけしたお洒落な美しい女性が目につく。
学生時代に1週間ほど山に入って、下山した時に見た女性達と同じ印象である。
 服装に似合わず、彼女達は場所を弁えたような雰囲気で、傍に迷惑のかからない程度に話しているから嬉しいではないか。
気儘に話している二人の話題は聞かずとも聞こえて来る。もう一人の女性は黙想しているかのようにiPodに余念が無い。

 今年で4回目になる新年会は西中州の“博多々蔵”に設定されていた。
土曜日の夕方は相変わらず人混みの天神である。改札の方へ歩くと着物姿の妙齢の女性が歩いている。
今の時間からすると中州のママさんだろう。現役の頃は退社時間によく見かけていた懐かしい風景である。
 改札口で旧知の方に偶然出会う。2月も思いがけない再会が続いている
「今からこれですとよ!」と飲む素振りをする。「私も遅い新年会ですよ!」と、お互いに想定外の再会に目を丸くしてしまう。

 私が5分前に会場に入って行くと大半の後輩が揃っている。
「例年の通り○○さんの挨拶で始めたいと思います」と、4年続けて幹事をして頂いている後輩から断突の最年長の私に声が掛かる。
幹事さんに会の設定を深謝して、挨拶の材料を持ちえないので即乾杯に入る。
 1時間程旧交を温めながらお酒が進んで行き、一人ずつの近況報告に会は一段と和やかな雰囲気になって来る。
 偶々であるが私の横に遅れて座った後輩が「○○さんに是非お会いしたかったんですよ」と話しかけて来る。
私が定年を迎えた職場に勤める後輩である。
 後輩達と3時間の楽しい時間を過ごし、最後はいつものように万歳三唱の代わりに皆で肩を組んで「都ぞ弥生」に昔を偲ぶ。
「これだけはいつまでたっても歌えます」と誰かがそれとなく口にしていたが、九州の地で皆が共有している思いだろう。
 禁酒4日間のお陰で、胃も肝臓もアルコールを次々と消化してくれ悪酔いもせずにお開きとなった。
二次会は若者達に任せて、現役の頃こよなく愛した中州から離れる。
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by 1944tourist2004jp | 2011-02-06 23:40 | その他 | Comments(0)

「幸せに感じること」 

 1月は色んな所での偶然の出会いに、お年玉を貰ったかのような気分に浸っていた。しかし、2月に入ってネット購買で騙されて一気に長く続いた正月気分も吹っ飛んだ。
 デジカメのバッテリーをネットで調べると純正部品の30%程度の値で出品されている。
モデルno.を確認して注文すると、純正かどうか不明だが日本製との受注メイルが入って来たので安心して送金する。
 2日後に宅急便で送られて来たバッテリーに疑いの欠片も持たず、充電後に装填してonにすると、「リチウム電池を挿入して下さい」と表示され起動しない。
取り出した電池のモデルno.は間違いないが、“made in CHINA”と書かれている。要するにリチウム電池の擬い物である。
 大した金額ではないが騙された悔しさで、残していたメイルから注文品と違うことを根拠に代金の返還メイルを送る。そして、消費者相談をPSすると、あっさりと「返還に応じます」と返信が来た。
良心的なネット販売業者にとって、本当に迷惑千万な輩である。
 このような事件があった日、買い物の車の中で「今、俺が幸せに感じていること分かるかな?」と問えば、「ふふふっ!」と鼻で笑われた。
時を置かずして「孫と会っている時とか、美しい雪山の一部に成りきっている時とか」と予想していたが返事が無い。
仕方なく、私の方から「一に便座が暖かいこと、二に就寝時に蒲団が暖かいこと」と言うと、本格的に哄笑された。
 今朝の新聞、”温水洗浄便座「ウオシュレット」の累積出荷台数が3千万台を突破した”との偶然の記事に肩を叩かれ、この2日間の出来事を書く気になった。
慣れると旧来のトイレが如何に不便で老人にとって厳しい排泄環境(?)であったかよく分かる。
ここ10年来暖かい便座に座っているが、歳を重ねる毎に、また寒が厳しい今冬などは特に有り難い。
毎朝のトイレが本当に嬉しく楽である!
 また、就寝前に布団乾燥機を5分ほど付けて置くと、布団全体が暖かくこの上なく寝心地が良い。これまた天国に連れて行ってくれる。
以前は電気カーペットの上に布団を敷いていたが、乾燥機の方が断然経済的で暖まる。
 このような瑣事に幸せを実感しながら着実に歳を重ねている。
晩酌無しが今日で3日目、5日には毎年行われている学窓の新年会があるので、胃と肝臓には気持ち良く待機して貰わなければならない。
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by 1944tourist2004jp | 2011-02-03 22:55 | 雑感 | Comments(0)

「2月1日」

 二日間泊まった孫達が帰った後、喧騒から平穏に戻った部屋で二人が炬燵に入っている。また、元通りに二人だけの生活の始まりである。
しかし、決して悄然として寡黙になることはない。
 昨日は少し怠けていたウォーキングに出て、久し振りに10kmを速足で歩いたが特に辛いことも無い。
遠くに眺める山並みは夕陽に白く輝き、私の心を見透かしている。雪深き山の心地良さが私に纏わりついて来る。
 そして、寒が緩んだ今日は久し振りに畑へと出かける。10日以上は遠退いていた筈である。
鍋物他で食卓を賑わしてくれた冬野菜も一段落して、こじんまりとしたニンジンや小振りのチシャを細々と持ち帰る。
 第2弾としてダイコン、カブ、ミズナ、コマツナを播いてマルチを掛けているが寒さが続いたせいか成長は思わしくない。
第1弾が思いの外に大収穫だったのでついつい期待してしまう。
 焦る必要は無いかも知れないがキヌサヤとスナックエンドウの成長が思わしくない。
ネットの下で背伸びしながら巻きつこうと頑張ってくれているが、若葉は少し抜けたように退色して茎に登る意欲が感じられない。
春先の朝食のスープに入れたりと貴重な食材である。大事に育てたい。
「もし駄目なら、3月に入って再度播種しても良い」と妻は言う。
 2月から3月にかけて、我が菜園の東の横綱春ジャガの植え付けがある。そろそろ畝作りを始めなければならない。
私達の家庭菜園は畝数が限られているので、連作障害の出易いジャガイモは3年間隔で2畝ずつ回すのがやっとである。
また、休耕田を利用しているので水田に水を張っている時期は、雨が降らずとも畝間に水が浸潤して来て、水捌けが悪いと直ぐに溜まってしまう。水捌けが悪いとヨトウムシ等の被害が多い。
菜園を始めて4年目になるが、今年は2度目の湿っぽい畝での栽培である。
「畝を高くした分、数を減らした方がよいかも知れない」と考えながら、鍬に力が籠って来る。
 今日は酒の買い置きが無くなったので晩酌が無い。寂しいが肝臓の為に我慢しよう。
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by 1944tourist2004jp | 2011-02-01 22:27 | Comments(2)