カテゴリ:趣味( 25 )

「囲碁天元戦第3局」

f0201348_22465298.jpg 認知症は直近の話題や体験を忘れ、一方古い過去については決して置き去りにしないと言われている。
私も時間的尺度は不透明であるが、直近の事を度々忘れ自己嫌悪に陥ることがある。忘れたことを認識しているので、まだ問題無しと思っているが、それなりに将来を不安に感じるものである。
認知症が進むと、現実の妻や子供達の顔を忘れ、鮮明に覚えている若き日の顔の思い出を頼りに他人と思い込む日が来ないとも限らない。

f0201348_22502488.jpg

f0201348_22505594.jpg

 ブログに残した特記事項を、「昨年の今頃はどうしていたのかな・・・」と時々振り返えるが、記憶力の劣化の所為か時間的誤差を相当感じている。
昨年12月は、同窓会の余韻を二日酔いの中で楽しみ、冬野菜の収穫と食卓の喜び、そして見逃せない特記事項はコザクラインコの逃亡である。
私達を親と思い込んでいることに慢心して、ケージの掃除をしている時に私が薄暮の野外へ逃してしまったことである。30分以上の捜索の結果、家から5・60m離れた家並みでSDの「○○ちゃん」と呼ぶ声に、聞き慣れた鳴き声で反応した時の嬉しさ。暗く見知らぬ家の軒上での不安な姿、私達の呼び声で手元に戻って来た我が家の奇蹟である。

f0201348_22533233.jpg そして、今年12月1日の特記事項は、趣味としている囲碁の天元戦の話題である。対戦は名人位を高尾九段に譲って尚6冠の井山裕太天元に19歳の気鋭の一力遼七段の挑戦手合い、1勝1敗後の第3局。
私は、過去3回ほど番碁の大盤解説を見に行ったが、いずれもホテルでの対局で解説場は溢れんばかりとなる。今日は宗像市ユリックスでの対局、大盤解説場は階段状になっているので大人数でも相当ゆとりがあり、前に行く必要はなく皆さん方齷齪と席取りはしない。
1時開場、三村九段と万波女流棋士の解説で2時から始まる。

f0201348_22545871.jpg 白番一力七段の優勢で中盤まで推移するが、白の大きな地の中で3・3に打ち込んで隅の生死を見ながら井山マジックで逆に白石を仕留め、秒読みに追われながらも無難に終盤を乗り切り中押し勝ちで井山天元2勝1敗とする。
 途中、“次の一手”問題に解説者が示すA案とB案、その他C案が提示され、参加者が選択し当てた者から抽選で、対局者や解説者が一筆認めた色紙やセンス等が記念品として渡されるが、私は今回も手ぶらで帰る。
一期一会、隣の丑年の年配者から話しかけられ、休息時間に囲碁談義に花を咲かせたが、その彼が高尾現名人のセンスを貰った。羨ましい限りであるが、一期一会で3時間半楽しんだ彼が貰ったのだから良しとしよう。


 今朝の新聞に九大の先生が苦心の末に発見したと言うか創出した原子、第113番目の原子名「ニホニウム」が認められたとのニュース、アジア人として初めて周期律表に日本由来の名前が載ったことは、ノーベル賞に匹敵する誇りかも知れない。



[PR]
by 1944tourist2004jp | 2016-12-01 22:55 | 趣味 | Comments(0)

「ひょっとこ愛好会を退会」

f0201348_21925100.jpg 23日の練習日をもって「Rひょっとこ愛好会」は解散し、次月よりH小校区公民館のサークル活動へと統合されることになった。
そして、私は今日25日のH公民館での練習日に、ここ数回最後尾を相前後して踊っていたY会長へ“日向ひょっとこ夏祭り”の写真にお礼の文章を添えて、サークル活動からも退くことをお話しする。
昨年の7月に始めて13か月後の今、先導する“キツネ”やお淑やかな“オカメ”と違い、後に続く“ひょっとこ”の魅力をやっと分かりかけてきたところである。
 ネットで保存会の模範演技や夏祭りetc.を観たり、また自分なりに「如何に観客に笑って貰い、子供達を喜ばせるか」と、踊りを工夫しながら練習していると、下手は下手なりに分かって来るものである。
また、狭い部屋で、しかも如何に効率的に練習すれば上達可能かと考えた1年でもある。分かったことは、練習方法によって1日に精々5分も練習すれば、名人に近づけなくとも底辺の仲間入りは可能だということである。
 夏祭りや老人ホーム慰問での俯瞰的な自分の踊りは、正調“ひょっとこ”から程遠いかも知れないが、「ご老人や子供達にそれなりに喜んで貰えた」との自負が、早合点と分かりつつも自信になった。


 その魅力を知り得た今、このまま残り少ない余生から捨て去る積りは毛頭無い。
そのきっかけを作って頂いたFさんには感謝するが、ご自分が習っている先、或いは保存会と揺れ動く朝三暮四的な指導で”3歩進んで2歩さがる”現状に限界を感じている。
保存会の方々は基本をマスターした上で面白可笑しくと枠からはみ出した踊りであることを理解しなければならない。
私が指導者に求めることは、保存会が出している基本動作のビデオのみで教え、随時個々の身体的個性を理解した上での踊りを尊重してあげるようにしないと、皆さん方嫌気がさしてくるのではないかと危惧している。観客を喜ばせ得る個性ある集団の愛好会であって欲しい。
 私は、「一つ借りをかえせたかな!」でも書いたように、「スポーツや芸術等全てに於いて基本が非常に大切であることは論を待つまでも無いが、田楽や祭礼の道化師的存在と知れば、私は観る方々を喜ばせるスタンスで個性を大事にしたいと思っている。72歳(!)の初心者にして生意気であるが、主張したい動作を織り交ぜながら黙然と練習の列に従っている」と、家では基本練習をして我が道を貫いていた。

 27日は市民祭り、人伝にどこかの愛好会が駅前広場に繰り出すらしい。


f0201348_218224.jpg そして、27日7時半予定の”ひょっとこ踊り”に間に合うようにと、7時過ぎに駅前大通りを交通封鎖した会場へと入って行く。
地元の太鼓愛好会の演奏3曲、透き通るような音色の横笛とコラボする和太鼓の壮大な音は、いつ聞いても胸を打つ、やはり日本人である。
 ひょっとこ踊りが始まるまでの間、出店など雑踏をうろちょろすると、自治会長時代の監査のKさん、今日お世話になった自衛隊広報課のKさん、そして”Rひょっとこ会”のFさん、そしてM1行政区で踊った時の区長のTさんにお会いする。
全て相手さんからのお声掛け、何とも目立つ髭である。
 予定より30分遅れてテンテコテンのリズムが鳴りだす。道路の中央を20名以上の方々がうねり踊る。毎年恒例の”ひょっとこ会”らしいが、観客の皆さん方は少しでも近づこうと踊り手へ接近していくが、何の違和感もなくお互いに握手したりおどけたりと楽しんでいる。祭りでの踊りはあくまでも観客が主役、踊り手も型に拘泥することなく余裕をもって踊りたいものである。
背中を見ると、如意輪寺の風鈴祭りで踊られた愛好会の方々であった。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2016-08-25 14:39 | 趣味 | Comments(2)

「平成28年3回目の夏祭り」

 来年の農作業の参考に書き残して置きたい。
f0201348_993517.jpg猛暑に隔日菜園で収穫と水遣り。ネットのキューリは3本とも既に枯れ落ち、今ではアップルゴーヤも日に2・3個と少なくなりつつある。代わって若干苦味のある濃緑色の細長いゴーヤが点々ネットにぶら下っている。
「日に2回収穫できる」オクラは10数本、そしてピーマン類は赤と黄色のカラーピーマンを細々と、ベーナスは思いの外に長く収穫できている。

 今日20日は今年3回目の夏祭り、同じ小校区の三沢神社である。
5時過ぎまでの暑い盛りは室内で、孫は夏休みの宿題と借りてきたDVD。SDが主婦としての仕事に追われている中、私はネットで時間潰しに囲碁や麻雀を楽しむ。
 先日、「勝負事は下駄を履くまでわからない」との言葉を実感した。私は相当沈んでいて、満願以外では“ケツ”を免れることの無い“オーラス”、

ここまで書いているところで※オリンピック男子400mリレー、米国を差し置いてジャマイカに序で堂々の銀メダル:ついつい応援の声が大きくなり過ぎたが許して貰おう!万歳!万歳!万歳!夢が広がるTOKYO五輪※

 リオ・オリンピックでの日本の活躍は目覚ましい。
金メダルを量産している柔道やレスリング、そして男子体操やバトミントンで「君が代」聞く機会が非常に多く、孫達も教えられること無く自分の国の栄誉と同時に“日の丸”掲揚と「君が代」を聞くことにより、愛国心が増すことだろう。
”愛国心”と言うと、直ぐにノイジィー・マイノリティーが目を剥くかも知れないが、親兄弟を愛するように国家を愛することに何の違和感もなく、己のアイデンティティーを確認するために必要なことである。


 麻雀の話しに戻して、10巡目で「ホンイツ・ハツ・ドラ1のイーシャンテ」、そして私より持ち点が7千点ほど多い3番手の親がリーチ。これで万事休すと思っていると、私の“カミチャ”が2巡後に突然のツモと同時にシンバルのような音。見ると“国士無双”の役満である。お蔭で私は辛くも3番手となり、1800点台を維持することが出来た。




f0201348_9104134.jpg 陽も陰らない5時過ぎ、ビーチサンダルを引っ掛けひょっとこの衣装等を入れたナップサックを肩に、神社へと汗の20分。
到着すると直ぐに差し出されたお弁当を食べ、2演目後のフラダンスが終わるとひょっとこの衣装に着替える慌ただしさ。
 今日は”ひょっとこ大会”ではないので自由に、大袈裟に思う存分踊ることを心に決めて臨む新米ひょっとこ。おばさん達には腰を振り、子供達には“髭ダンス”風に両肩をすぼめながら近寄って行く。
 お母さんに抱かれて泣く幼児にはお面越しに「ごめんね!」と声を掛け、小学生には極力顔を近づけ喜びの雰囲気を共に味わう。
「肢の毛でおじいちゃんってすぐ分かったよ」と言う孫にも2回ほど大接近して終了。
22日には緑寿館に続いて、老人ホームで予定が組まれているがどうしても都合がつかない。

 晩酌のウィスキーの美味しい事!4杯でかなり酔いがまわり、400mリレー金メダルのビデオを数回観た後、ネット囲碁でぼろ負け。そして孫と花火。

f0201348_21254765.jpg


                                                  








f0201348_21275088.jpg












f0201348_9273769.jpg 翌日、「上野盛果園」へ孫を連れて行く。
毎年盆明けに訪れ親戚や友人へ送ることにしているが、今年の巨峰は暑さ続きで散水が大変とのことであった。
例年のことであるが品質は良く、小粒ながらとりわけ甘味は素晴らしい。
帰り際に巨峰ワインを頂く。有難うございました。


f0201348_9291059.jpg
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2016-08-21 09:49 | 趣味 | Comments(0)

「日向ひょっとこ夏祭り」

 日向市を9時に発ち帰福の約5時間半。会長と先生が運転を交代し、私は後ろで昨晩の“日向ひょっとこ夏祭り”について談笑する気楽なドライブである。気忙しい私の運転に比べ滑らかでスピードに変化が少ない非常に優しい運転である。私も見習わなければならない。
「来年はマイクロバスを仕立てて会長運転で10数名で行きましょう」と、昨夜の興奮の余韻を残すかのようなF先生の言葉に会長初め4人に異論があろう筈もない。


f0201348_9243157.jpg 

f0201348_925175.jpg
f0201348_9155854.jpg 未熟な私達の教室から8月5日の個人戦出場は無く、8月6日の集団パレードにF先生は“福岡ひょうきん族”の列に加わり、私達4人は個人出場枠の“にわか連“86人の中に名を連ねる。








f0201348_9162336.jpg


 夏の陽射しに一汗掻きながら待ち合わせのF先生宅まで15分のウォーキング、家並みの生垣から覗く百日紅の濃い紅色、淡いピンク、そして純白の花が蒼穹に映え、その美しさが蝉時雨を存分に忘れさせてくれる。約束の時間通り8時に日向市へと先生がハンドルを握る。

f0201348_9302133.jpg 熊本地震で途中通行止めになっているだろうことを想定しながら、日田市から一般道に入り小国経由で“やまなみハイウェー”の瀬ノ本高原、“荒城の月”の岡城を経て、岩峰「大崩山」への分岐道がある326号線を下って延岡市から日向市に入るルートを設定していた。

f0201348_9305893.jpg
f0201348_9311853.jpg

 案の定、松原ダム手前で通行止め。温泉地帯に張り巡らされた若干狭い道路を縫いながら、いつしか私がいつも九重連山に入る道路へと出る。
後は一本道。途中、行きがけの駄賃として502号線沿いにある“原尻の滝”に寄り昼食をとる。私は”椎茸のチーズフライ定食”に少なからず満足して後部座席に着く。老生の5人、途中トイレタイムで道の駅に寄り日向市へ一直線、14時20分に”ホテルメリッサ日向”に到着。


f0201348_9353492.jpg 高架となったモダンな日向駅前に在り、更に私の4階の角部屋から会場の舞台が一目に入る。

f0201348_937419.jpg そこから延々とした待ち時間。
6時のパレード開始まで駅前広場のひょっとこ関連の露店を廻り、パレード後の9時半の夕食懇親会までの繋ぎとして、ネムの木立に日陰を求めビールに焼きそばを添えて軽く腹拵え。

           (観光客にひょっとこ踊りの指導)⇒
f0201348_9375223.jpg



 北は北海道から南は鹿児島まで、2千人超の参加者に噎せる会場。
1コース20~30mを7コース踊るが、概算1kmの道程に2千人の踊り手と観光客や応援の人出。予想を遥かに超えての待ち時間に、コース毎にボランティアによるスポーツ飲料と水のサービスを受けるが、茹だる汗と立ちん坊の下肢への負担はそのまま気分を徐々に削いでいく。

f0201348_12142615.jpg 一つの救いは私達4人の前には個人戦で2度の金メダルを獲得したNさんがいる。踊りの合間々々にコツを習い、踊りに魅了されながら、また経験談で決して飽きさせない彼である。
 反面、その名人が傍らに侍っているお蔭で、観客の私達への視線も笑いも拍手も無く、全てを毟り取られ唯々諾々と基本に徹しテンテコ テンテコ テンテコテン。
更に、”にわか連”には一番人気の子供達が後ろで可愛らしく踊っているので、視線の無さを肌身に感じる。やはり囃す観客あっての踊り手であるし、同時に「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」も実感する。
 73歳の名人の薀蓄ある言葉と踊りには余りあるほどの匠さが漂っている。私が一番足りないと感じている「切れと間」を踊りで見せてくれる。そして、指先から爪先まで神経の行き届いた一連の流れるような動きに30数年積み重ねた練習の日々を垣間見る。
また、彼のお面は自分流に特注した恵比寿様のようであり、軽くおどけ顔に品も備えている。そのお面はやはり彼にしか似合わない。
そのお面を撮りたく「宜しければお面を撮らせてくれませんか?」とお願いすると、観る人を喜ばせる精神そのまま、その場でお面だけではなく切り取ったように形(なり)をしてくれた。永六輔さんや曽野綾子さんの言葉通り、73歳にして世の中に借りを返している。
 偶々、彼が片手間で繁殖和牛を飼っているとの話から、共通点を見出した私は、先ず東国原前知事がTV番組(プレバト)で詠んだ俳句を先生が手直しした「ひまわりや 畜魂29万頭」の句を話すと、「いやー素晴らしいですね!」と、当時を感懐するような態で即座に反応して頂き話題が拡がって行く。
 競走馬に匹敵するように遺伝子検査によって厳しく守られる黒毛和種の系統や、家畜法定伝染病による殺処分と移動禁止の範囲を理解しているので、僅か数キロ離れて家族同然の牝牛の殺処分を免れた彼の気持ちを忖度するにつけ、その素直な喜びが手に取るように分かる。私も当時担当していた事業で、本県への侵襲時の実害とリスク管理システム作りに苦労したことを思い出す。


f0201348_101327.jpg

f0201348_102222.jpg


f0201348_1242741.jpg 最後は観客の待つメイン舞台を全員が踊りきって審査発表に入る。既に9時を過ぎている。朱に染まった最終の審査発表会場に名残り惜しさを落としながら、9時半となっていた懇親会の会場へと会長と人垣を分け出でる。
 N名人が”にわか連”の最優秀賞に輝いたことを特筆しておきたい。(残りの成績は「2016日向夏祭り」http://www.hyottoko.jp/で)





 10時前から“福岡ひょうきん族”の方々7名と合同懇親会、当然のように深夜まで大盛り上がり。
3日前に参加した自衛隊O駐屯地での「真夏の集い」で缶ビール2本飲んで、卑しくも72歳にして冷酒を4合飲み干し、目が覚めると玄関で寝ていた体たらくを思い出し、f0201348_15354299.jpgf0201348_1536050.jpgジョッキの後はお湯7に焼酎3をお隣の女性に作って頂き、二日酔いが出ない程度に杯を重ねた。
f0201348_15531972.jpg













 
 帰りはほぼ同じルートで竹田へ、途中11時前にSDから”萩野=金、瀬戸=銅”のメイルが入る。道の駅でレモンソフトクリームと”ゆでもち”(ひしゃいだ餡餅)をご馳走になり、往路より1時間ほど早い帰着となった。



f0201348_105432.jpg そして、4時間半後の7時からは先生の行政区での夏祭りの”ひょっとこ踊り”。
珍しく17人の大所帯、開始から間もなくの夕立に、会場を傍らの公民館へと疎開するが、スコールの如き雨上がりの良さで、区民の皆さん初め直ぐに元の公園へと取って返す。
 昨晩から来ているSDの妹もいる中、子供達を極力喜ばせながら、また日向夏祭りで消化不良になっていた分を倍返しにしながらの思う存分に10分間の踊りをする。

f0201348_1053355.jpg
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2016-08-08 09:47 | 趣味 | Comments(0)

「晴耕雨描」

 熱射病と隣り合わせの野良仕事。
水田と菜園に囲まれた私達の畑、貴重な夏野菜の葉や実を食い荒らす害虫を寄せ付けないために、そして近傍の畑にご迷惑を掛けないためにも雑草は適度に刈っていかなければならない。

f0201348_11123097.jpg 家庭菜園を始める時に、決して機械に頼らないこと、そして二人で協力することをモットーにしていたので、遠くに耕運機の呻る音、また草刈り機の唸る音を聞いても、黙々と鍬で畝を起こし鎌で雑草を掃わなければならない。
そして、栽培の知識と方針はSD、肉体労働は私との役割分担に何の違和感もなく続いている。
 借りている休耕田は4畝ほど。放置している70坪超も責任上草刈をしているが、一通り刈り終わる頃には”振出し”に戻る炎暑の”すごろく”。
おまけに、昨年来「三無し農業」を実践しているので、冬野菜の畝造りに向け、枯草も豊富にとっておかなければならない。老生にとっては健康に良い運動を通り過ぎ、過酷な農作業である。


f0201348_11394684.jpg


f0201348_2042306.jpg


f0201348_17174598.jpg 2時間弱の畑仕事に疲れ果てるようにして帰って来ると、一風呂浴びるのがやっとである。そこに出て来るしっかりと冷えた赤紫蘇ジュースを立て続けに2杯。口腔、食道、胃にしびれる冷たさを感じてやっと生き返る。


f0201348_17204573.jpg 昼からの雨に、ネット碁にも飽き絵でもと思い立ち、「野菜は旬でなければ」と表題を決め、取れたてのカラーピーマンとゴーヤを小盆に置く。
 水彩画を描くのは7・8年振りかも知れない。中々と手が進まないが、書き出すと適当&適当と5分程度で下書きをし、パレットから色を落していく。
至極当然であるが、「鮮やかさと立体感に乏しくない!」とSDから注文が出る。「下書きも無く一発勝負の素人の絵だ!あったり前田のクラッカー!」。


 プロとアマの違いについて、英文学者小田島雄志さんの駄洒落、「その道に苦労するのが玄人。その道を知ろうとするのが素人」と、今日の新聞に載っていた。






f0201348_7554533.jpg

f0201348_756166.jpg

f0201348_7561710.jpg                            


                           2枚目を今夏の絵手紙に””残暑お見舞い申し上げます”
f0201348_20285264.jpg
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2016-07-26 17:15 | 趣味 | Comments(2)

「クンシランが凍傷に」

 鳥類は生まれて(孵化)きた時に、最初に見た動物を親と認識するらしい。鳥類店で売るほどの雛として対面したにも拘らず、私達を親と思っていて二人がいなくなると、外まで聞こえる甲高い鳴き声を連発する“コザクラインコ”。
失敗に懲りて部屋で放して、朝食前に外で掃除することにしているが、今朝は僅か数分の作業で指先が痛くなるほどの冷たさを感じた。温度計を外に出すと2℃を切って、暗雲から今にも雪が落ちてきそうな気配である。と、言った傍から降りだし、あっという間に近隣の屋根が白くなる。
先ず、脳裏を翳めたのは「初午奉納の“ひょっとこ”が昨日で助かった」との思いである。しかし、1時間もしないうちに雨どいに音がしだす南国の地。

f0201348_14441290.jpg 1月末の寒気団襲来時に起きた我が家の”ぼけ”を認めておかなければならない。
「可哀そうなことした!」と嘆くこと頻り。花については、こよなく愛し、労を労とも思わず世話をして、常に用意周到なSDであるが、水道管凍結等の準備でど忘れしてしまったのか、はたまた加齢のなせるところなのか分からないが、屋内に入れ忘れた5鉢を無残にも寒冷と雪で凍傷にしてしまったのである。無事にしているのは玄関に入れていた2鉢。

f0201348_14423872.jpg

 末娘も帰って来た時に「随分可哀そうなことしたね!」と言うほどに、肉厚の葉は完全に萎れている。
私も写真を撮ってみてその”惨さ”を改めて感じたのであるが、「枯れてはいないので持ち直すだろう・・・」と慰めにもならない言葉を呟きながらPCの前に居場所を求める。一方、その惨劇(?)を凝視しながら,SDまで萎れきっている。

f0201348_1571822.jpg 「生物は本当に豊かで面白い!」と言ったらSD怒られそうであるが、寒冷や雪に負けず青々としている冬野菜を見るにつけ、その違いは何処にあるのだろうかと不思議でならない。
紅葉の機序はネットで分かったが、細胞膜の構造や細胞内液の氷点の違いなど、専門家に聞いてみたいものである。

f0201348_1573135.jpg
 「夏場の雑草は冬を越して、己の季節になると刈れども刈れども繁茂して私を困惑のどん底に落とし入れる」と言うことは、クンシランも根は生きていていずれ綺麗な花を咲かせてくれる筈である。が、私に確信はない。






f0201348_1831743.jpg 





         (平成27年4月28日)
f0201348_1834370.jpg


 ハンドルネーム“甘党&酔漢”が注目した新聞の記事。
その1は高梨沙羅のWCでの快挙である。今シーズン11戦10勝で2位が一回、現在9連勝中で日本時間深夜の大会に10連勝がかかる。第4戦の札幌大会からTV観戦しているが、別格の強さに毎回日の丸と君が代。他国の代表達も飽きる以前に、その強さに完全脱帽し尊敬の眼差しや態度が見える。
大倉山シャンツェの上に立った時の恐怖以外知らないジャンプの世界で、技術的なことは全く分からないが、飛び出しのタイミングと直ぐの前傾と飛行中のぶれない姿勢が自然条件を消化し距離を伸ばしている要因だろう。余りの痛快さに、飽きることなく炬燵に入って二人で喜ぶ女子ジャンプWC観戦である。
 今一つは、国が定める「アルコール健康障害対策推進基本計画」に基づき、各都道府県に専門医療機関や相談所を精神福祉センターや保健所を設けると言うものである。日本は本当に「至れり尽くせり」の国である。
自己責任で飲んでいる酒に国が関与する必要も無いと思う。シートベルトと全く同じ発想である。人生を大切にする常識的精神があれば済む話である。
表向きは飲み過ぎによる高血圧、糖尿病、がん、また依存症のリスクを啓発したいとのことらしいが、酒気帯び運転などで他人に多大な迷惑を掛けたり、DVで家族に困らせたり等の事件に結びつく問題は既存の窓口で処理できるのではないだろうか。と、解釈しているが、多様な意見があるのも理解できる。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2016-02-07 15:05 | 趣味 | Comments(2)

「ひょっとこ」

 「雪山逍遥」の2でも少し触れたが、今日2月6日の“初午祭”での“ひょっとこ”。
とある“稲荷神社”の奉納で、私が習っている愛好会にも依頼があり、その末席に侍ることになった。

f0201348_1515843.jpg 当日は、4月から始まるボランティア研修の初日と重なり、前日に研修先の歴史資料館に相談し、“機能と組織”については受講し、館内の研究、資料、展示室等の紹介は日を改めてさせて頂くことで納得して貰った。
そして、今日は正午の踊りに間に合うようSDに現地まで送って貰う。




f0201348_1523231.jpg




f0201348_15234135.jpg








f0201348_12444181.jpg




 11時過ぎ到着した時には、他のメンバーの皆さん方は勢揃いし、隣町の愛好会と冷気の漂うテント内で着替えが済んでいた。
今日の“初午奉納”の“ひょっとこ”踊りは、近隣の6愛好会(総勢89名)が参加する中、私達のグループは最大の22名となっていた。

f0201348_12405483.jpg 私は、地下足袋にパンツの上から褌を締め、薄地のひょっとこの衣装に借りた瓢箪を帯に落として震えながら順番を待つ。
 雪予報の天気に陽は閉ざされ、もろに風を受ける地点で、どん尻の出発となり皆さん方10分程度の待ち時間に一段と身が縮こまる。


f0201348_1519493.jpg

 “てんてこてん てんてこてん てんてこ てんてこ てんてこてん”のリズムに乗ってひょっとこの行列が動き出す。私はリズムを口遊みながら寒さを忘れ、観客に楽しんでもらえるよう、新米なりに大袈裟な身振りを前面に踊りを進める。

f0201348_15282897.jpg 沿道にカメラを構えるSDの姿をお面越しに見つけると、SDは私を視認できず「誰が誰か分からないと・・・!」といつもの声を張り上げた。私が顔をつき出し手振りを一段と派手にすると、お面とその毛深さをやっと認めカメラを向ける。

f0201348_15205396.jpg

 初踊りにもかかわらず冷静に踊りの波に乗れ、お客さんの笑い声や評価、子供達の「可愛いお面やね!」との声が聞こえてくる。
その度に観客に少し近づきサービス豊かに腰振りをすると、体が基礎を完全にマスターしていないせいでリズムが狂い、数歩歩くことがあった。
ともあれ、お面については子供達が怖がらず、また一番滑稽なお面を選んで大正解であった。
f0201348_15313028.jpg

 社殿の下を50mほど”てんてこてん てんてこてん”、そして本殿への坂道は狭く観客もいないので歩き、再び拝殿前を20mほど”てんてこ てんてこ てんてこてん”。
寒空の下、待ち時間も合わせ約の30分、私自身も”ひょっとこ踊り”を大いに堪能する。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2016-02-06 15:34 | 趣味 | Comments(0)

「その後の畑とラグビーW杯」

f0201348_1815846.jpg 水温む季節、秋の柔かい陽射しに短パンTシャツでも良し、夏用の薄い長ズボンと長袖のシャツも良し。
深い雑草にオクラ、ピーマンやナスがやっと実りをつけている異常な菜園に手刈りで汗を流す老生の細腕。

f0201348_1821713.jpg 一昨年来、畑の土手に花開く彼岸花もいじらしく雑草の中に真紅の花をつけている。
丈もあり、鎌も跳ね返すような萱に比べ、余りにもたおやかで触れただけで折れる茎を傷つけないように、先ずは根元の周りの雑草を鋏で刈り取り、その後鎌で払っていく。
 思う存分の3日間、肉体労働の日々の晩酌は特に美味い。

f0201348_1831890.jpg 毛布には少し早く、厚手のタオルケットに深夜0時からのラグビーワールドカップB組対南アフリカ戦を予約して心地良く寝入る。
そして、今朝6時半の起床後、コザクラインコのケイジを清掃してTVオンすると、7時のニュースで過去2回優勝して、現在世界ランク3位の南アに逆転勝ちとの速報。

f0201348_12181521.jpg 昨日、娘婿のご両親と孫達を挟んで会食中、ラグビー好きの3人の話に当然のようにW杯の話題が出る。
体力と実力の差が如実に出るラグビー。過去の7大会に1勝しかしていない日本に、“惨敗”との言葉は出なかったが、勝ち目はないだろうとの結論であった。私自身も「せめて30点差の敗戦でOKなのではないかな」と思っていた。南アが日本を侮っていたかどうか分からないが、初戦に優勝候補の南アに競り勝ち、応援する方も俄然やる気が出てきた。



f0201348_12175925.jpg
 オーストラリア人のエディー・ジョーンズHCはやはり本物だった。以前彼を紹介するNHKの番組には、日本人とのハーフで奥さんも日本人と紹介されていた。
ラグビーの指導者としての道は日本で始まり、その後本国のクラブチームを世界に導き、前々回のW杯の南ア監督に招聘され優勝に導いた彼である。その後、指導者としての第1歩をお世話になった日本への恩返しとして日本代表のHCを引きうけたとのことであった。

 前半から拮抗する試合展開にSDも引き込まれていく。29対32の劣勢の終了間際の数分、相手陣内奥深く南アを釘づけにして、中、右、左と突っ込みルーズボールを出し続け、最後は左に飛ばしパスし、相手のタックルを引きずりながらコーナーフラッグを蹴飛ばすようにトライ。
34対32・・・涙に潤む大逆転勝利であった。29対29でノーサイドが迫る中、南アは得意のモール戦術を放棄し安易にペナルティーゴールを選んだことに敗因があるとしか思えない。残るスコットランド、サモア、アメリカ戦でもJAPANWAYを貫き通して、あわよくばベストエイトに進んで欲しい。
 今大会後にエディー・ジョーンズHCは慰留されながらは退くことになっている。W杯日本大会時のHC戻って来て欲しいものである。
 イギリスのブックメーカーのオッズは、何ともつけがたく番外だったかも知れないが、さぞかし驚いていることだろう。
(事後に知ったことであるが、南ア戦前は1000倍、ラグビー界の歴史的大事件後は250倍)
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2015-09-20 12:30 | 趣味 | Comments(0)

「第38期囲碁名人戦第4局」(2)

 12時前に大盤解説の会場受付に行くと、三村智保九段が正に会場へと入って行こうとしていた。TVのNHK杯でお馴染みの顔だけに頭を下げると、彼も若干訝しげに返礼してくれた。旧知かも知れないが咄嗟のことで思い出せずにいる時、誰もが見せる笑顔だった。

f0201348_11481841.jpg 「第一日目のBS解説は確か羽根九段だったが」と思い、置かれていた対局案内の新聞を手にすると、解説は北九州市出身の三村智保九段、聞き手は中島美絵子女流二段と紹介されていた。彼女は棋界一の色白美人である。
 1時半開場に最前列の右手に座る。「もう一席正面寄りだと理想的だった」と思うが、上々だろう。
挨拶は立会人の大竹英雄永世碁聖(福岡出身)である。現在、日本棋院の理事長もしている彼の冗談を交えた挨拶に、120名(主催者発表)を越す見学者も拍手喝采。

f0201348_12142361.jpg 続いて解説者と聞き手の登壇、想定範囲の両者の立つ位置。美人を見ながらの楽しい大盤解説会となる。
 山下名人の小学校時代の泣き顔は夙に有名であるが、井山5冠共々2年で小学生名人となった逸材である。今回は井山5冠が名人、棋聖、本因坊の大3冠になるかどうかの番碁である。山下名人には申し訳ないが、私としては世界戦でも優勝した井山5冠の勝利を願っている。場の雰囲気も同じような息遣いである。

f0201348_1285621.jpg 第1日目の形勢不明の展開から、新聞解説で来ていた高尾紳路九段の「下辺の攻防で名人(黒)に誤算があったと思います。現在、形勢は挑戦者(白)に傾きつつあります」へ。
以降、挑戦者の大石を剛腕の名人が殺しに行く展開となるが、三村九段の「プロの大石は死なない」との解説通り、上辺へもつれ込んでどうにか凌ぎの展開となったところで6時15分、残念ながら閉会となる。

f0201348_12105551.jpg

f0201348_13184418.jpg BS放送の深夜ダイジェストに結果を見る。196手で井山5冠中押し勝ち、3勝1敗で趙治勲九段以来二人目の大三冠の可能性が濃厚となってきた。
将棋の世界では、田中寅彦九段が書き下ろした「神様の愛した青年」羽生善治が7冠全てを制したことがあるが、これは奇跡に近いことでやはり難しいだろう。
 最後に、下辺における「次に一手」では正解を出したが、抽選によって10名の中に選ばれず、山下名人と井山五冠の色紙が中島美絵子二段から私に手渡されることはなかった。
第5局は娘が札幌に旅立つ16、17の両日、甲府市で打たれる。

(朝日新聞デジタルより)
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2013-10-11 12:17 | 趣味 | Comments(0)

「第38期囲碁名人戦第4局」(1)

 田園からは黄金色の稲穂が去り、山の木々も紅葉の準備に入る寒露。
落花生と黒豆の収穫を残すだけとなった畑に早朝出かけると、露に深く撓んだ畔草に膝元がぐっしょりと濡れる。50坪ほどの狭い畑に、ここ半月ほどで冬野菜の為の畝が3列並んだ。耕運機ならぬ人力作業とあって畝の歪みは如何ともしがたい。しかし、掘り起こした塊土を手で解しただけあって表土は見事な出来栄えである。
昨年は播種を半月ほど先取りして喜んでいると、見るも無残な虫食いの若葉の畝となり全てをご和算にしたので今年は適期の種蒔としたい。


f0201348_109626.jpg その束の間の休みに「囲碁名人戦」の大盤解説会へと出かける。
平成10年5月に久留米市の「ふかほり邸」で開催された、羽根本因坊と挑戦者山下天元の「本因坊戦」第2局続く2回目の大盤解説会である。

                                                                  「本因坊戦第2局」を見る時はこちら



f0201348_1042324.jpg 先着100名となっている会場「アゴーラ・山の上ホテル」へ、10月中旬にしては余りにも蒸し暑く濁ったような曇天に、午後1時半開場に漏れては”大変だ!”と、10時半ホテル着予定で5号線を走る。


(背景は福岡ドームと福岡タワー、そして遠望するのは能古島と志賀島)

f0201348_107688.jpg 結婚式等で3回ほど出かけているので道筋は問題ないが、近道をしようと狭い路地に入ると余りの渋滞、「急がば廻れ瀬戸の唐橋か・・・」と、独り言を呟きながら予定より15分ほど遅れて到着する。
 市内を展望する高台にあるホテルの地下駐車場に入って行くとまだまだ余裕があった。
ロビーには対局中継のTVが2代設置してあり、10数人の老境の白髪と禿頭の男性が熟視している。








f0201348_13281199.jpg 大盤会場の「舞鶴の間」に控えていた係員に訊ねると、整理券は12時から出すとのことで仕方なくロビーに戻る。
仲間同士の素人解説を耳にしながら、待ち時間の為に準備していた本を開く。
ドイツ人が弓道を通じて禅を見出す「無我と無死」と言う本である。僅か百数十頁の読み易い本で、既に2回読んでいる。作者は1924年から6年間東北帝国大学で哲学の教鞭をとられた先生である。

 前回のブログで紹介していた東京工業大学の特任教授のノーベル賞の受賞は持ち越されてしまった。アメリカのトムソン・ロイターの学術論文引用ではかなりの確率で受賞予想されていただけに本当に残念であった。
昨年、”iPS細胞”の京都大学再生医科学研究所の山中伸弥教授が医学・生理学賞を受賞しているので、続けて日本人が選ばれることは難しかったのかも知れない。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2013-10-11 10:28 | 趣味 | Comments(0)