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「築城基地航空祭」

「築城基地航空祭」_f0201348_14494127.jpg 今朝の新聞の片隅に、酒好きにとって意外な朗報が載っていた。
ビールの苦み成分である“イソα酸”が脳内の免疫細胞の“ミクログリア”を活性化して、アルツハイマー病の原因である“アミロイド-β”の除去、或いは認知症の改善に役立つとのことである
食品由来で副作用も無く将来的には薬品化されるだろうとの補足もあった。序に、量的には缶ビール1本/日で十分らしい。当然のことながら飲み過ぎには「ご注意を!」と、私への忠言もあった。

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 昨日、11月27日は「築城基地航空祭」。
居住地に在る自衛隊施設団のモニターをし始めて8か月、今年は熊本地震への支援で計画されていた行事もそれなりに省略されたと聞いているが、自衛隊に全く接点の無かった私にとって、行事に参加する度に感じる隊員の丁寧な言葉使いと丁重な心遣いが何事にも代えがたい。ヘリコプターの試乗や生で見る装備、PKOや災害支援etc.全ての情報が新鮮で大いに満足している。


「築城基地航空祭」_f0201348_14583150.jpg 終日の雨天予報に山登りのレインウェアーを身に着け、SDの運転で集合時間の15分前に駐屯地へ一番乗り。
顔見知りのモニターの皆さんが家族や友達を連れ、総勢16人の参加者がマイクロバスに乗り込む。8時の定刻をやや過ぎ2人の広報隊員が雨に煙る連山を真正面に見ながら築城基地へとバスのハンドルを握る。

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 概ね2時間の距離であるが、私は最前席で単行本「変身」を開く。このところ池波正太郎もそうだが、本箱から末娘の読んでいた東野圭吾シリーズを引っ張り出してきて読んでいる。池井戸潤と同様に肩がこらず、物語が次々に展開していくので一気に読んでしまう。
時々顔を上げ雨の街並みを見るが、新しいトンネルやバイパス以外は何度も通った道で、その度に破線のように過去を感懐する。
混雑する道路を迂回するバイパスやトンネルのお蔭で30分以上の節約に、また案内の自衛官によると天候のせいで敬遠され嘘のように混雑が無いとのことであった。2時間強バスに揺られ10時過ぎ現地到着。

「築城基地航空祭」_f0201348_153032.jpg フェンス越しに基地を見たことはあるが、中に入るのは初めてである。想像もつかない広さである。
広報官に効率よい見学の順路を聞き、祭りには欠かせない出店や近隣の町の特産品販売コーナー、航空祭記念切手の郵便局、そして基地自衛官による案内所等が混然とする中、滑走路沿いに米粒のように並んだ人並みを見ながらエプロンへと向かう。レインウェアーに傘を差して万全の積りであったが、足元の運動靴は音が出るほどに水が入り込む。出がけに一度考えた長靴であったが今となっては如何ともし難い。

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「築城基地航空祭」_f0201348_157617.jpg エプロンの西端にはパトリオットやアパッチなど聞き慣れた装備が展示してあり、頓狂で初歩的な質問を自衛官に浴びせながらF-2が並んでいる滑走路へと向かう。ジェット機の模擬訓練の離着陸を見るため撮るためにできた人垣に遠慮しながら、スマートにそして端然と並ぶF-2をカメラに納め、エプロンを迂回するように東側に並ぶYS11等の軍用機を横目にしながら、F-2を展示している格納庫へと向かう。

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 30分以上の行列に加わりコックピットを眼前に見るが、第一印象は余りの狭さに「狭所恐怖症」との言葉しか浮かばなかった。以前に聞いた「パイロットは小柄ですよ・・・」との話が肯ける。
2機以上で編隊を組んで飛ぶだろうし、緊張の中にレ一ダ一画面や基地、編隊機との交信で寂しさを紛らわせることはできるだろうし、宇宙に接する真っ青な高度を飛ぶ爽快さは孤独を消化してくれるのではないだろうか。
コックピットの前で自衛官に写真を撮って頂き数分の見学を終え、別の格納庫でF-1のむき出しになったジェットエンジンの展示等を見るとあっという間の2時間、約束の12時にマイクロバスに戻るとボリュームたっぷりのお昼の弁当が用意されていた。

「築城基地航空祭」_f0201348_15112165.jpg 雨も上がり、「13時25分の“模擬空対地射爆撃” が予定通り行われると言うことなので、これを観覧して道路が混む前に帰りましょう」と、案内の自衛官が皆さん方に事前確認をする。
 立錐の余地もない滑走路には近づけず、エプロンで4機編隊の模擬訓練飛行を楽しむ。
雨雲がかかる近傍の低い山並みを背景に、遅れて来るエンジンの爆音を残しながら急上昇し、旋回しながら10数秒後には雲間に隠れ、数分後には2機編隊や4機編隊で爆音を引きずりながら現れる。一瞬のスピードと臓腑を抉るような爆音が一層の臨場感をもたらし、魅入るばかりの観客に驚きの喚声は無い。
 雨に一眼レフを逡巡したこと後悔しながら、望遠が期待通りに利かないミラーレスで編隊飛行を収める。
約束の13時45分にマイクロバスに戻ると、窓外に“ウィスキーパパ”による曲芸飛行が始まる。
暫く曲芸飛行を楽しんで2時過ぎに基地を後にする。

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by 1944tourist2004jp | 2016-11-28 15:16 | その他


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