ある新聞の「編集手帳」に、1ヶ月ほど前に載っていた西洋の言葉「人は人生の前半で金と権力を得るために時間を使い、後半では金と権力を使って時間を得ようとする」、そしてつい先だって亡くなられた永六輔さんの言葉「生きていることは/誰かに借りをつくること、生きていくということは/その借りを返していくこと」。
取った駒を盤上から消し去るチェスと、取った駒を味方にして使える将棋の違いのように、発想の原点は牧畜文明と稲作文明にあるのではないだろうか。
色んな意味で印象深く、そして示唆に富んだ言葉を忘れないようにブログに書き残しておきたい。
純和風の言葉は色紙を頼まれた彼が書き残したものらしい。子供にも理解できる平明な言葉で万人の心に光明を灯した数多くの歌のように、余命の小さな幸せを綿で包んでくれるような語り言葉である。
集落意識が希薄化する中で、私もその一人であるが我儘な高齢者に是非聞いて欲しい言葉でもある。
本題に移ろう。7月17日、清影寺「如意輪寺」通称“かえる寺”で“風鈴まつり”があった。
”熊本地震復興イベント”と名を打って、法話に始まって、護摩厳修、南インド古典舞踊、フラダンス、ピアノとフルートの演奏、そしてバナナの叩き売り・南京玉簾・ひょっとこ踊り(私にとって釘づけの15分間)・白鷺会太鼓奉納と非常に内容豊富な祭であった。
立ち直りの一助となって欲しい義捐金が熊本に送られることだろう。
事前の準備と終日のお心遣い、「如意輪寺」さん、そして協働する町の皆さん方本当にお疲れ様でした。