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「まるまると太った虫たちとふっくらとした春菊」

「まるまると太った虫たちとふっくらとした春菊」_f0201348_10161910.jpg 昨晩、数年ぶりに同窓会のお誘いの文書を頂き、今朝の雨にブログの更新を思い立つ。
 札幌から遠く離れた地にある私達の学部同窓の数は少なく、県内で集まっても精々10数人である。最年長の私にとって若い人達の学研的話題には付いて行けないが、多様な話題は楽しく、締めはいつも肩を組んでお決まりの寮歌で学生時代を感懐する。
 歳を経るにつれて少なくなる酒席であるが、老人達の集いは四苦の後ろ三つの話題に収斂し、いつも寂しさが同伴している。


「まるまると太った虫たちとふっくらとした春菊」_f0201348_10373567.jpg 稲刈りの終わった田園の傍には、間もなく色付いて来る雑木林と団地の家並み。
青空にかっとした陽の照りを失くした晩秋の日々に、冬用の作業着に麦わら帽子と何とはなしにちぐはぐな景色である。
防虫ネットを持ち上げるほどに豊かに育った冬野菜。手作り菜園のお蔭でダイコン、カブ、シュンギク、コマツナ、ホーレンソウ、ミズナ、チンゲンサイ、カツオ菜、ワサビ菜、そしてレタスとブロッコリ-、全く料理をしない私であるがすらすらと名前が出てくる。己にとってその違和感が実に愉快である。
 そのような中で毎年貧相な姿が目立つニンジン、管理上何かを忘れているのかも知れない。
今年は、私が命名しているだけであるが「三無し農業」の方から教えて頂いた畦造りを実践しての収穫である。
天地返しをせず、30cmほど掘って先ず稲わらを敷きその上に細かく解した土を掛け、臭気の無い完熟堆肥と発酵鶏糞を混ぜ込んで若干の高畦に仕上げている。


「まるまると太った虫たちとふっくらとした春菊」_f0201348_10454310.jpg

 取り立ての野菜はどのように調理しても全て美味しいが、少し苦手で鍋専用と思っていたシュンギクのサラダの歯触りと苦みのない味は驚であり、新しい発見であった。農家の皆さんはこのような野菜ばかり食しているのだろう。
 今年のタマネギは、極早生を200と赤を100、10月29日と11月4日に分けて早々と植え付けしたので、後はキヌサヤとスナップエンドウの作業を残すだけである。


「まるまると太った虫たちとふっくらとした春菊」_f0201348_10441070.jpg ラグビーWCの余韻の一つであるが、先日ある新聞にエディー・ジョーンズHCのJAPAN-WAYに関する談話が載っていた。
歴史と風土に根差した国民性を深く分析し、パワーと体力が支配するスポーツで、選手と諍いがあっても信念を曲げずに想像できないほどに厳ししいトレーニングを課していたのが伺える。
「まるまると太った虫たちとふっくらとした春菊」_f0201348_10443638.jpg 大義を心から信じた時に最大の力を発揮できる国民性と、同時に安寧に陥りがちな弱点であることを感じ取り、安泰であることが進歩を阻害することとして、選手には手応えと挫折の双方を与え、幸せなチームでなく少々不安を抱えた向上心の高いチームを目指した4年間だったらしい。
そして、その結果が付和雷同的なメディアを興奮させたのである。

(シンクで直接水を飲み、水浴びをするコザクラインコ)
by 1944tourist2004jp | 2015-11-13 10:33 | 家庭菜園


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