人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「孫と九重山群へ」(3)

「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_8321253.jpg 西峰で束の間の休息を取り、直ぐに本峰へと緩斜面を下り、灌木の中を登りに就く。孫の脚は軽やかに息が上がることもない。そして、30分弱で1744mの山頂に登り着く。

「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_835750.jpg


「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_8324327.jpg


「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_8363671.jpg山頂から四方に広がる深山の峰々、山の喜びを少しでも感じて欲しいと思い、彼が過去に登った久住山や中岳、そして明日登る大船山を指さし、乾いた喉に一口二口と冷水を流し込む。
 四方に広がる壮大な眺望を5分ほど楽しみ諏蛾守越の石室へ。浮石に気を配りながら”ぶつぶつ”との独り言も無く、山の地図に紹介されている所要時間とほぼ同じスピードで、白く眩い北千里浜を囲む山群の佳景を楽しみながら下りて行く。


「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_8381678.jpg
「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_837317.jpg


「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_8435220.jpg 40分ほどで石室に下って来ると、私とほぼ同年代の男性が孫と思われる女の子を連れて並んで座っていた。お互いに今回の山登りルートを語り合いながら一期一会を楽しむ。
 SD渾身の冷えた赤紫蘇ジュースを飲んだ後、残していたお握りを食べ14時40分に法華院温泉へと向かう。
ガレ場を下り、砂礫の千里浜から蒼穹の山群に圧倒されながら、灌木の湿った下りを丁度1時間で温泉に到着。


「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_8443522.jpg


「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_8453411.jpg 諏蛾守越を後にすると、私の少し辛辣な激励もあり不平を垂らすこと無く大人のペースで歩調が流れる。少なからず心配していた明日の強行軍も杞憂であったとの思いを反省する。
 温泉の18号室に落ち着き、先ずは3人ともかけ流しに抱かれながら汗を流す。
孫が「逆上せるから上がろう!」と言うのを数回引止め、数人の男性と山談義をしながら適温の湯を精一杯に満喫する。


「孫と九重山群へ」(3)_f0201348_849647.jpg


















 6時の夕食まで、涼しい部屋に早々と敷布団を敷き、その上でゆったりと身体を伸ばし孫から今日の山登りについての感想を聞く。

 空腹の夕食に出てきたヤマメの”から揚げ”を齧り付いた瞬間、門歯の1本が抜け落ち、“バカボンの親爺”風面相に孫の笑いが止まらない。
因みに、見た目にさほど頓着しない私であるが、余りの老相が気になって帰宅の翌日に行きつけの歯科医院にて門歯を元通りにして貰った。
 部屋に戻った後、孫は宿題のプリント3枚片付け、私達は明日の準備をすると、疲労と言う健康的な睡眠薬で直ぐにご就寝となる。

 6時45分からの朝食に6時起床。
夕食と同じ席に着くと、お隣さんご夫婦は薩摩弁独特のイントネーションに話が弾み、話しかける暇を見つけえず。お二人さんとは部屋も真向いで、大船山の登りと山頂で数回顔を合わせることになった。
by 1944tourist2004jp | 2015-08-13 08:50 | 山登り


<< 「孫と九重山群へ」(4) 「孫と九重山群へ」(2) >>