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「孫と春先の山へ」(1)

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 スギ花粉にPM2.5、また老生ならではの野暮用も点々と重ねり、今月に入って山への機会を持てず鬱々とした日々であったが、昨日卒業式の関係で3連休となった孫が遊びに来ていたので山へ連れて行くことにした。
年少時に福岡市を一望する大楠と歴史豊かな立花山へ、年長時の一昨年は久住山群の盟主久住山、年々肢力も力強く登ってくれるようになってきたが、「山登りしたいな!」との言葉が何よりも嬉しい。

「孫と春先の山へ」(1)_f0201348_9375598.jpg そして、昨日は山群最高峰の中岳に登る。毎年この時期は霜柱や雪解けで尾根伝いの山路は泥濘になることは経験済みであったが、今回は酷い目にあってしまった。


「孫と春先の山へ」(1)_f0201348_10373157.jpg 泥濘を気にせず、残雪の中を殊更に入りたがる孫のサッカー靴はぐじゅぐじゅとなり、ズボンの内側も股下まで泥だらけとなる。私も下りで尻もちつくこと3度、左右のお尻と膝にべっとり勲章をつけて下りる羽目となった。滑ることも無く靴の汚れだけで済んだのは、常に用心深いSDだけであった。

 9時過ぎの長者原の混み合う雰囲気に、牧ノ戸峠もそれ以上と想像できたが、好天の日曜日ともなれば広い駐車場も流石に数台分の余裕しか残っていなかった。
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 沢山いる登山者の中に売店前のベンチに腰を下ろしていると、正体不明の風貌をしている私に30歳前後と思しき長身の女性が一人、「今日はアイゼンが必要でしょうか」と、気恥ずかしそうに話し掛けてきた。
山男然とした髭面を見ての事だろうと納得しながら、「一応大丈夫の積りで来たんですが、準備だけはしてますよ」と話すと、「有難うございました」と登山口の方へ長い脚を運んで行った。
彼女とはピストン登山の中で数回に渡って挨拶を交わすことになる。

「孫と春先の山へ」(1)_f0201348_10431973.jpg 昨晩、ここまで書いて疲れの後の心地良い焼酎の酔いに面倒くさくなって、炬燵の上にある読みかけの本を開く。

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「孫と春先の山へ」(1)_f0201348_10465571.jpg 「永遠の零」や「海賊と呼ばれた男」の百田直樹の自叙伝ではなかろうかと思われる「錨を上げよ」である。分厚い本2巻であるが、話が次から次へと展開していくのでTVもPCゲームもそっち除けのここ2・3日、残り300ページ程度となっているので尚更のことである。読了できなかったが、就寝は午前1時になってしまった。
 そして今朝、昨晩にざっと洗い流した登山靴を見ると、足首の方まで泥だらけで靴紐も相当汚れていた。改めて山路の泥濘を知る思いでブラシで流し陰干しをしていると、”大崩山”に同行した組内の方が「総会」の委任状を持って来た。
by 1944tourist2004jp | 2014-03-17 10:48 | 山登り


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