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「今年の英彦山は」(1)

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 錦秋の大船山に続いて「英彦山や如何に?」と、期待しながら出かける。SDは多事の霜降に、新調の登山靴を靴箱に押し入れたまま遠慮すると言う。
昨年は”鬼杉”から、変化に富んだ裏英彦山道の紅葉と道のりに時間を忘れ薬師峠に下りてきた。今年も同様、先ずは”鬼杉”に朝の拝礼をして、南岳、中岳、そして北岳から豊前坊への周回コースとする。

「今年の英彦山は」(1)_f0201348_8124371.jpg 朝焼けが山の端に神々しい黎明、豆乳にバナナとニガウリをミックスしたジュースとトーストをかけこみ7時前に出かける。5年前から始めた家庭菜園であるが、旬の野菜を食べるように7月から10月にかけニガウリのジュースとして愛飲している。
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 収穫直前の黄色に彩られた大豆畑、農面道路に一人二人と早朝ランニングの後姿を見る。細い道に彼等を避けながら渋滞の無い500号線へと入って行く。今年初めての経験であるが、握るハンドルの指先が寒さで少し痛い。透明感のある青空への放射冷却のせいだろう。外気温を見ると7℃、今年初めての冷え込みである。


「今年の英彦山は」(1)_f0201348_8313891.jpg 途中、何とも不釣り合いな花畑を見る。道路沿いに花盛りのコスモスは良しとしても、その後ろに並ぶ満開のヒマワリがそっぽを向くように陽を追っている。何とも想像し難く許されないような組み合わせに、つい笑ってしまうのは私だけであろうか。SDがどのような感想を述べるか想像しながら通り過ぎる。


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「今年の英彦山は」(1)_f0201348_8522979.jpg 予定通り8時前に別所駐車場に着くと、何と!私は2台目であった。
ずぼら丸出しで屈伸運動もそこそこに登山靴を肩に絡げて、運動靴のまま早足で石段の参道へと向かう。














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「今年の英彦山は」(1)_f0201348_983173.jpg 未だ開けやらぬ”睦心庵”の看板を見ながら、不規則な石段に歩調を合わせながら登って行く。”睦心庵”のご夫妻には2年前、お茶をご馳走になりながら30分ほど英彦山の色々を教えて頂いた。

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「紅葉には少し早すぎたかな」と思いながら奉幣殿に近付くと、突然バイクの唸るエンジン音が静けさを破る。「まさかこんな早朝に罰当たりが!」と思っていると、低気圧の突風で散乱した杉の小枝を噴き集める?モーター音であった。

「今年の英彦山は」(1)_f0201348_2283887.jpg エンジン音が切れた隙に、「英彦山観光協会の方ですか?」と余りにも頓珍漢な質問をする。「いいえ。宮の者です」との返答。
402段の参道を清掃するには相当な労力ではと想像しながら、紅葉の進捗状況や見所を聞くと、「昨年は赤茶けて酷かったんですが、今年は良いようですよ。少し早いかも知れないが山頂近辺は見頃でしょう」と、丁寧に教えて頂いた。

 鳥居の下で登山靴に履き替え、玉屋神社方面への道筋へと入って行く。
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by 1944tourist2004jp | 2012-10-24 22:13 | 山登り


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