人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「錦秋の九重」(4)

「錦秋の九重」(4)_f0201348_18544349.jpg

 Heroさんと別れて、岩場を下っていると尾根に向けカメラを構える男性の後姿を見る。
普段なら特に気に留めることもないないが、目立つピンクの帽子に、つい「紅葉に馴染んでますね!」と声を掛ける。若干の間をおいて「そうでしょう!」と、如何にも乗りの良い声が返ってくるが後が続かない。
 翌日、投稿の為にKさんの掲示板を開くと、ずらりと並んだ写真の1枚に御池を背景にしたご夫婦の写真が投稿されていた。正に、Heroさんにお名前を伺った仲間のお一人”悠悠”さんであった。
両手を広げるようにして、今にも尾根を包み隠そうと押し寄せるガスに、最後のチャンスとばかりにシャッターを切る。
 段原でSDが下りに向け靴を履き直している時に「どうかしましたか?」と声を掛けながら通り過ぎて行った”悠悠”さん。坊ガツルへの下りは、彼らご夫婦と段原から山頂へミスリードされた4人のパーティーと相前後しながら下りていく。
 坊ガツルを目前にして、若い女性が脱兎の如く私達を追い抜き前のご夫婦に合流する。聞かずとも聞こえる切羽詰まったような会話では、ペースの速い娘さんが立中山方面へと道を外れ別れ別れになった後での、お互いに不安が積り積もった合流であった。
その三人さんに追い着いた所で、数年前に末娘と一緒に登った大船山登山の経験談を交えながら、改めて山の危険と無事の再会を共有する。
「錦秋の九重」(4)_f0201348_958310.jpg

「錦秋の九重」(4)_f0201348_19471046.jpg

「錦秋の九重」(4)_f0201348_9493826.jpg


「錦秋の九重」(4)_f0201348_19475789.jpg SDも常のペースをとり返す。
ガスに覆われた山群を見ながら、坊ガツルでの休息もそこそこにして、冬を間近にしたススキの平原を横切り、湯沢台の腹コースへと入って行く。
昨年の大船山紅葉狩りでもそうであったように、前を歩くSDのペースはまるでウォーキング並のハイスピードとなり予定より30分もは早く駐車場に着く。
山頂でのガスの張り出しといい、林道に出たときの糠雨といい、まことに運の良い紅葉狩り登山であった。





















「錦秋の九重」(4)_f0201348_19482635.jpg



「錦秋の九重」(4)_f0201348_206419.jpg

「錦秋の九重」(4)_f0201348_208375.jpg


「錦秋の九重」(4)_f0201348_19505435.jpg

「錦秋の九重」(4)_f0201348_19512525.jpg


「錦秋の九重」(4)_f0201348_20125644.jpg
by 1944tourist2004jp | 2012-10-18 19:52 | 山登り


<< 「天拝山」 「錦秋の九重」(3) >>