「中秋の名月」

f0201348_10415342.jpg 南紀・東海・関東・東北を直撃した”強い”台風17号、前日より九州北部もその余波で下り坂の天気。
 例年ベランダに出てそれなりのお供えで名月を愛でるSDは、朝から喉に魚の骨が閊えたように晴れぬ顔をしている。スーパーから出た後に「団子の粉を買うのを忘れた」と、如何にも「戻って!」と言わんばかりに窓外へ独り言。
「どうせ雲で隠されて見えないだろう」と生半可に慰めても、心ここに非ずとばかりにうわの空で聞いている。
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 夕食の後、「出ているよ!」と駆け込んでくる。しかし、数秒後には月明かりに染められた雲の間に間に消えていく。

f0201348_10441651.jpg 日本人の精細な感性は、厳然と仕切られた四季の美しさと脅威により古より培われてきたのだろう。そして、その一つとして世界に類を見ない意志疎通の手段として歌が詠まれてきたのかも知れない。
また、富貴を問わず中秋の名月をどれほど待ち望んでいただろう。出れば喜び、出なければ悲しみ。吉凶の占いの一つにしていたかも知れない。と、見え隠れする満月を見ながら浅学の老成は思った。
 SDは親からの教えをいつまでも心に留めている。団子はないが、慌ただしく菜園からの恵みをお供えとしてベランダに並べ短時間ながら見ることができた。そして、最後に「座って日本酒でも飲みたかったね!」。


 日記帳代わりにしているマイブログ。菜園の作業日程、山登り、我が家、そして世情について如何に感じていたか振り返るのは実に楽しい。






                                (「昨年のブログ:月見」を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2012-10-01 10:56 | その他 | Comments(0)
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