「孫とお袋」

 長雨に打たれた畦に勢いよく誇る雑草。
僅か数日の炎天にガチガチと固まった畝は奮う鍬を跳ね返す。炎暑に1時間半の畑仕事は、思いの外に力仕事である。二人とも汗を絞り出すように休みなく動き回り、干し上がった身体を引きずるようにして帰る。

f0201348_0123237.jpg SDが花に水遣りをしている間、私は汗に臭う野良着を脱ぎ捨て、部屋のクーラーを“強”に設定し、冷蔵庫のビールを確かめて風呂場へ。
独り善がりと断りながら、ビールを何倍にも美味しく飲むために、滲み付いた臭いと垢を刺激の強い布でごしごしと洗い流した後、パンツ一丁でソファーに座り“プシュッ!”と心地良い音を火照る身体に染渡らせ、泡を気にせず大きめのグラスに注ぎ、髭を泡だらけにして喉が少し痛くなるほどに飲み干すこととしている。
ビールはグラス1杯を良しとして、続きは実家で貰った芋焼酎“一刻者”のお湯割りである。芋焼酎は芋麹に限る、しかし少々値がはる。

f0201348_06189.jpg
 昨日は孫の相撲大会を楽しんだ後、週5日デイケアでお世話になっているお袋を実家に訊ねる。

f0201348_0155014.jpg 3月30日生まれの孫は年長組で戦ったが、組んだ後に一気に押し出されてしまった。
「前と比べたら大分強くなったな!」と声を掛ける。沈黙の表情に悔しさは見せずとも、心を覗くことはできた。

f0201348_0163886.jpg


f0201348_018382.jpg ロンドン五輪の開会式を5時起きで見ていたので、「アルコールが入ると寝てしまうだろう」と、今晩の酒はSDに譲ることにして帰りも私がハンドルを握ることにした。

f0201348_020732.jpg

 実家に帰り戸をあけると、突然の鳴き声。小犬である。
“こころ”と言う名の犬を亡くして1年ほど。やはり寂しいのか突然のお迎えであった。何故かしらスペイン風の名前“ノーチェ”と名づけられていた。f0201348_0241359.jpg

 昨年の夏から晩秋にかけ著しく気力の衰えていたお袋も正月来元気を取り戻し、この暑さの中で周囲の心配を余所に手押し車を使わずに歩き廻っている。デイケア先でも食欲十分で行事もこなしているようだ。
お袋の訴えるままに対症療法的に医者から処方される薬について昨年来私が選別しているが、全てを飲ませずお袋の気持ちを考えて偽薬を混ぜるようお願いして帰る。

 後半10分過ぎまで実況中継で観戦したロンドン男子サッカーDグループの日本対モロッコ。
「よくて引分けか」と床に入ったが、朝一番にTVをつけると1:0で勝利、GD1位で決勝リーグ進出かも。スペインは日本ショックでホンジュラスに負けGL敗退。
[PR]
by 1944tourist2004jp | 2012-07-30 00:40 | その他 | Comments(6)
Commented by マトリョーシュカ姉妹 at 2012-07-30 20:26 x
ノーチェの写真、ありがとうございます。
こころが亡くなってから、まる3年と7カ月も経ったのです。時が過ぎるのは早いですね・・・
また、お転婆ノーチェに会いに来てくださいませ。
Commented by 1944tourist2004jp at 2012-07-30 21:09
こんばんは
 ”まる3年と7カ月”とは!!!
歳をとるごとに時が経つのは級数的に速くなるが、私の歳ともなると1年≒4年に感じることなのだろう。意外なところで自分の今を理解できた。
 次に行った時忘れてなければ良いが。
Commented by そよかぜ at 2012-07-31 07:05 x
おはようございます。
アチチの毎日に、睡眠不足で~す。
我が家の小さな畑もガチガチになっています。
元気なのはサツマイモぐらいですよ。

お孫ちゃんのお相撲さん姿 かわいいですね。
その表情がまたいい。
何をかいわんや ですね。

かわいいワンちゃんが仲間入りで、にぎやかになりますね。
Commented by 1944tourist2004jp at 2012-07-31 10:15
おはようございます。
 全く同じです。朝起きても夢遊病者ように虚ろな姿をさらけだしています。
暑さとロンドン五輪に負けて山も遠のいています。
今週孫を預かっていますので台風後、好天になれば九重でも連れて行こうかと思っています。
Commented by dojyou38 at 2012-08-01 09:38
お孫さん可愛いですね。
ビールの相手をしてもらうまでには相当ありそうですが、頑張りましょう。
<<お袋の気持ちを考えて偽薬を混ぜるようお願い・・>>
偽薬なる物があるのですね。聞いたことがあるような無いような・・・
医者は何でも薬をたくさん出したがりますね。
私も最近4種類から2種類に減らしてもらうのに苦労しました。
Commented by 1944tourist2004jp at 2012-08-01 12:13
dojyou38さんこんにちは。
 孫と酒を飲むまで15年。
生きていたとしても完全にボケていることでしょうが、3世代で飲めるなんて夢のようです。

 検査結果に改善が無いと薬が重複したり、強い薬を処方されますので、副作用を心配して医者から貰ったものを隠し、その代わりにビタミン剤とか胃腸薬を飲ませるようにしています。勿論医者には言いません。
そして、偽薬投与前後の食欲や気力、或いは血液検査結果に注目して飲ませるようにしています。
 義父が私達の近所の病院にパーキンソン病で入院した時、薬の副作用で鬱状態がひどくなったので、90歳超で若干の老衰もあり余りにも可愛そうで先生に相談して投薬を中止して貰ったことがありました。
その時の先生は、「私も年齢を考えた時迷っていたんですよ、はっきり言って頂き良かったです」と快諾して頂いた経験がありました。
お袋も処方された薬が分かるようで、数が少ないと「少ないね!」と言いますので、安心して貰うように私の責任で姉夫婦に”騙し薬”を頼んでいます。


<< 「孫とプールへ」 「寝不足の日々」 >>