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「野焼き後の由布岳」(1)

「野焼き後の由布岳」(1)_f0201348_22333725.jpg 山の楽しみは人それぞれかも知れないが、万人が共有する感動は雄大な景色であったり、山野草の花であったり、また仲間との語らいと山頂でのお昼かも知れない。
そして、季節は勿論のこと歩く度にする新しい発見、それがほんの細やかなものでも一様に感激する。
 それともう一つ、大切にしたいものは出会いである。
基本的には環境や疲労を共有しているので話しは通じるが、一山で一人は直感的に再会したい方に出会う喜びがある。
今回も素晴らしい出会いがあった。
 彼岸で故郷へ帰るSDを送って、半年振りに美峰“由布岳”へと向かう。昨年の9月に東口から登った折、SDの躊躇もありにお鉢巡りができなかったので、私だけの宿題として残していた。

「野焼き後の由布岳」(1)_f0201348_1752196.jpg 話題は忘れたが、話しに夢中になり下りるべき湯布院ICを通り過ぎ、日出ICから後戻りしたことや、正面に比べ変化に富んだルートを思い出しながら、制限速度厳守で高速を走る。
 ガソリン代が高騰している今、年金生活は極力倹約しなければならない。登山口まで平均燃費は20km強で済んだ。帰りはたっぷりある時間を、気儘に一般道沿いにある観光地に足を延ばしながら帰ったので、最終の燃費は26km強で210kmの行程であった。
16万kmを超しているが、故障もなくよく走ってくれる。
「野焼き後の由布岳」(1)_f0201348_17554430.jpg 9時15分、3月14日に野焼きされた牧草地を分けるように伸びる登山道へ踏み入れて行く。
 合野越を過ぎて間もなく、福岡から来たという若い女性二人に追いつく。二人の脚力に違いがあるのか少し距離をおき、時々励ましの声が聞こえて来る。
「野焼き後の由布岳」(1)_f0201348_17542364.jpg ゴロ石をジグザグに登る道は冬枯れの喬木林で息苦しさを感じるほどに緑が無い。
落葉とは熊と同じように、厳しい寒さを省エネで乗り切るための一種の冬眠なのかも知れない。初夏の陽射しを和らげる瑞々しい樹冠を思うと、自然の生命力にあらためて感服する。緑を大切にしなければならない。

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「野焼き後の由布岳」(1)_f0201348_22365998.jpg素晴らしい道標をパチリ。


 灌木帯に入ると、花曇りの空に展望も期待通りである。
湯布院の街並み、その彼方に広がる九重山群、そして円錐形の涌蓋山は取り分け美しい。
「野焼き後の由布岳」(1)_f0201348_17572189.jpg

by 1944tourist2004jp | 2012-03-23 18:20 | 山登り


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