「臥龍梅」

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 2時46分、全国各地で東日本大震災の被害者に黙祷が捧げられている時、私達はそば屋さんで10割そばに箸を入れていた。知っていれば暫し黙祷したことだろうが、地震発生の時間までは考えが及ばなかった。一夜明けて改めてご冥福をお祈りしたい。

f0201348_1363667.jpg 末娘が「久し振りに平山温泉に行かない」と言う。突然の腰痛に動きが鈍っている私は勿論のこと、SDも諸手を挙げて賛成である。
「開花の遅れている梅も見頃では!」と、Dojyou38さんのブログを拝見していたこともあり“臥龍梅”が反射的に眼裏に浮かぶ。

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 南関ICを下り少し遠回りするように山あいの道路を走ると、青空の里山に其処彼処と紅梅や白梅が咲き、農家の庭先にも手入れの行き届いた梅が美しい。

f0201348_13161181.jpg 直下までやって来ると、“梅まつり”の旗に半被姿の人達が忙しく駐車の案内をしている。
ほど良く離れた公民館の駐車場へと導かれて行くと、運よく出入り口に近い場所から車が出て行く。
係員が「750mほどありますがマイクロバスのご利用は如何ですか?」と、私の顔貌に老僕を感じたのか声を掛けて来る。

f0201348_13102675.jpg 普光寺までの鄙路に農産品や盆梅の露天に人集りしている。
傍の瀟洒なお宅には、三池山に向かって築山があり見事な枝垂れの梅が興趣をそそるように手入れされている。
 軽い坂道を上がって行くと、お寺の入り口に出て自然石の長い階段が龍のうねりのように続いている。
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f0201348_13213430.jpg 登り着くと先ずは紅梅を従えるように梵鐘が客を迎えてくれる。寺院の本堂らしき建物は無く平屋の事務所らしき建物が目に入る。
何処で手を合わせるのかと思いきや、2本の見事な梅の後ろの建物の中に簡素の賽銭箱が置いてある。
4月から名古屋への転勤が決まりそうな末娘の健康と安全を祈願して手を合わせ、頭を下げる。

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f0201348_1323317.jpg  “臥龍”の謂れについて、三国志の諸葛孔明に由来する言葉であり、転じてわが国では長じて天下をとった徳川家康に冠せられる言葉のようである。家康が幼少の頃今川家に人質として禅寺“清見寺”に暮らしその無聊の徒然を送っている頃、庭の一隅に一枝の梅を接木したものが、三百年の月日を経て大木に成長し、毎年春三月には凛とした風情で花を咲かせ、さながら龍が臥したような見事な枝振りもあいまって「臥龍梅」と呼ばれるようになったとのことであった。

f0201348_13251642.jpg 人出も手頃に、寂しくも無く、そして忙しくも無い梅園を30分ほど散策し下って行く。
途中にある“弁慶の足跡”について真偽のほどは別として、“臥せる龍に弁慶の足跡”とは突飛で中々味のある発想と配置である。
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by 1944tourist2004jp | 2012-03-12 13:38 | その他 | Comments(2)
Commented by dojyou38 at 2012-03-13 23:55
普光寺の「臥龍梅」見事に咲いていますね。
私たちが三池山に登った時はまだ硬い蕾でした。
弁慶の足跡も見られましたか、何が切っ掛けでこのようなものが置かれたんでしょうね。
Commented by 1944tourist2004jp at 2012-03-14 08:01
おはようございます
 五部咲きとの事でしたが、私には何となく見ごろの美しいさがありました。
dojyou38さんのブログを拝見して、是非三池山にも登りたかったんですが、次の機会にと思っています。
 弁慶の足跡というより、折角なら履いた靴でもよかったように思いました。


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