「早すぎた観梅」(2)

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 前を行くSDから「歩数を数えてくれない」と声がトンネルに内を伝わってくる。煩悩多き私を戒めるかのように偶然にも108歩。恐るべしSD。

f0201348_18373462.jpg 明るい陽射しに戻ると、そこには綺麗に剪定されたキウイ畑が広がる。
反転するように右へ登って行くとトンネルの真上に出て、素晴らしい日当たりの丘に小玉の“光陽”が一面に栽培され、光友の集落を一望する。
f0201348_1844596.jpg 僅かに開いた花へと飛び交う虫を見ていると、日照時間につれて土の温もりで種が萌え蕾が花開き、蜜を待つように蠢きだす虫や鳥。
立春とは台地が眠りから覚め生命が動き始める節季であることを実感する。f0201348_19202790.jpg


f0201348_1901781.jpg 植樹して5年目から収穫に入り、樹齢25年程度で植えかえられるらしく太い木が数本切られている。


 雑木の中に銅板葺きの”社”らしき建物が目に入り、手でも合わせようかと近づいて行くと、四方から4本の真鍮メッキの鉄棒に支えられている。

f0201348_18522999.jpgこぢんまりとした佇まいの社であるが、背は高く軒には見事な彫刻が施され、狭いながらも参道には狛犬が4体配置されている。





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 露店のご主人に聞いたところ、「地の有力者で、家庭内に不幸が続くため金毘羅さんに詣でたところすっきりと治まったので、分祀して貰い個人の財力で建てた」とのことであった。
今でこそ朽ちようとしているが、昔は村祭りもあったとのことであった。
この”匠の技”に惚れ惚れとする隠れた社、他人事ながら維持管理費を町で出せないものだろうか。


 梅林に戻って行くと、道を尋ねた老夫婦が逆方向から上がって来るところであった。お互い春の姿に変身して、一言二言と観梅について言葉を交わす。

f0201348_1914551.jpg 周回コースを下って行くと、梅林の間隙でカラシナを栽培しているご老体に出会い、梅の話しから「日曜日には大宰府天満宮の“曲水の宴”のビデオ撮り行きますよ」と嬉しそうに話しが弾んで行く。
そして、白い“光陽”の中に赤い梅の花がさしている“南高”の方を指さして「あの辺りが私の梅林ですよ」と紹介してくれる。
暫しの団欒の後、「道の駅で“みねばあちゃん”の名前で“カラシ菜漬”を出しているので宜しく」と微笑む。

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15分程度の距離を30分ほどかけて歩き、先ほどの露店へと戻って来る。
キウイや漬物を買って梅林の散策から広場へ戻る途中、三脚を立て高級そうな一眼レフを覗きこんでいる先達に出くわす。

f0201348_1991737.jpg ご夫婦してバシャッバシャッとシャッター音が忙しく鳴っている。
液晶部分に光が反射しないように工夫された箱を見て、ここは是非話しをお伺いしたいと声を掛ける。
快く見せてくれる。内側の黒い厚紙を利用した手作りでコンパクトに畳める仕組みになっている。
 景色や花を液晶で確認しながら撮りたい場面で、明るさに負ける液晶を諦めファインダーを覗くことが再三であるが、この手作り暗室箱があると非常に便利である。
先達と暫し今日のカメラ設定についてお話をして別れる。
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by 1944tourist2004jp | 2012-03-01 19:48 | その他 | Comments(0)


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