「小岱山とヤマドリ」(1)

f0201348_21393966.jpg 年金生活に入ると、健康の維持と持て余す時間という2本の細い糸を上手く撚らなければ下り坂に加速度がつく。
私は山登りや家庭菜園で健康を、そして囲碁と本で脳細胞の減耗坂を緩やかにしている。
そして、それらの日々をブログにまとめて楽しんでいる。


f0201348_2191284.jpg 日が浅いにも拘らず山に関して少し過信し過ぎる私は、新聞に載っていた“みなみらんぼう”さんの言葉を肝に銘じなけねばならないと思っている。
『高齢者には“山は逃げなくても年が逃げて行く”。警察統計によると山岳遭難で最も多いのが60代だ。次いで70代、50代。
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“年が逃げる”と思えば、進む、引き返すの判断を誤ることがあるかも知れない。
あるピークを越したらゆっくりと安全に下山に向かわなければならない。これがルールである。
なんと人生のやり方と似ていることだろう。山との付き合い方は人の生き方にも似て。』と結んでいた。


f0201348_21162344.jpg 山日和の少ない2月、初めての登山は小岱山となる。山と花に感動を求めて逍遥する山友“ぼん天棒”さんの山である。

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 その隠れた魅力を探ってみたいという気分の前に、“岱”という漢字を読めなかった浅学な私がいた。
この山が無ければ“岱”と言う漢字に一生出会うことは無かったかも知れないし、“たい”と音読みすることすら知らなかったであろう。


f0201348_21251265.jpg 登る前にどうしても知りたかったその由来を漢和辞典に求めると、「泰山の古名で、五岳の一つ」と出ている。
そして、「泰山」を紐解くと「中国の名山で、天子が諸侯をここに会し封禅の儀式を行った」とある。要するに始皇帝や武帝が祭祀行った場所であり、天と山川を祀った山と紹介されている。これ等中国の故事に倣って、地域を統治する小代家が捩る様に“小岱山”と命名したのかも知れない。
山名に岳とか“山”を“さん”と音読みする山には必ず寺社が祀られていると聞いたことがあるが、果たして“小岱山”の山頂に祠はあるのだろうか。

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 下調べによると低山ながら眺望は素晴らしく、雲仙岳や阿蘇五岳まで見渡せると紹介されている。そして、“針の耳コース”がお勧めと出ていた。しかし、林道の路肩には2・3台の余地しかないらしい。
九州自動車道を一っ走り、南関ICよりカーナビに導かれるように登山口まで一直線。

f0201348_21303443.jpg そこで出迎えてくれたのが予想だにしなかったヤマドリである。“dojyou38”さんの山行ブログで見た鳥である。
爛々とした警戒の眼差しで私の周りを闊歩した後、恰も行く先を知っているかのように登山口案内標識に控える。

 林道から即かず離れずと1・2mの間隔を持って付いて来る。餌を啄んでいる風だが決して警戒は怠っていない。
偶然に焚かれたカメラのフラッシュにも怖じず素知らぬ振りで何かを啄んでいる。
警戒する時のジェスチャーかも知れない。
 私が登りを意識して彼(雄)に背を向けると、「自分のテリトリーを犯す奴」とばかりに目にも止まらぬ速さで威嚇するように頭に乗っかかって来た。危ない所でニット帽を掠められるところだった。
まるで軍鶏の雄と同じである。私の体臭は雄鳥を異様に興奮させるのかも知れない?
 野生動物への餌つけは法律で禁じられているので、唯々お互いに興味と警戒を意識しながら300mほど連れ沿って歩く。


シダの下草が繁茂し出す瘤の様な所まで来ると、相棒はテリトリー外なのか挨拶もせず姿を消してしまった。

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by 1944tourist2004jp | 2012-02-10 21:36 | 山登り | Comments(2)
Commented by dojyou38 at 2012-02-13 14:09
私も小岱山に1度登ったことがありますが、ヤマドリに出会えるなんて大変な僥倖でしたね。
それにしても300mも併歩したとは、ヤマドリのイメージが変わりました。
私が昨年11月霧立ち越で出会ったときは、カメラを構えた時はブッシュに逃げ込まれていました。
先日も霧立ち越で見ましたが、気が付いたときは10数m先から飛び去るところでした。
Commented by 1944tourist2004jp at 2012-02-13 15:54
 やはり登られていましたか。
低山ながら見晴らしの良い山のようで、ヤマドリとの再会も期待して好天の時にまた登ってみようかと思っています。
人に慣れているのかテリトリー意識が強いのか分かりませんが、本当に幸運でした。
針の耳コース9時頃には会えるのかもしれません。
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