「英彦山一筆書き」(4)

f0201348_12551259.jpg ここからは桜の季節に睦心庵の奥さんに紹介されたコースを奉幣殿へ、そして僅かになぞって参道の石段を鳥居まで下って上仏来山(かんぷくやま)へと向かう。

f0201348_12554327.jpg九大生物学研究所方面へと進み、その入口手前を金石地蔵尊の方へ下りアカマツ林へと入って行く。
途中展望の利く所へ出ると、「向こうの尾根の流れの岩肌は別所駐車場の展望台になりますよ」と、私には想像もつかないような所まで教えてくれるから嬉しいではないか。

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f0201348_12593356.jpg 多少のアップダウンを繰り返し最後の短い急坂を上りきると、木立に囲まれた200㎡ほどの広場に出る。
下は落葉が敷き詰められ辺縁には雪が残り、その真ん中には祠が取り残されたように寂しげである。

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隔離された静寂な空間に目を瞑ると、祠の前にある石が磐座のように見え何となく心が落ち着くから不思議な山頂である。二人ともザックを下ろし喉を潤す。

f0201348_133723.jpg  踵を返すように双戸窟へと向かう。
双戸窟は平家の女官が隠れた所らしく宝物殿に木簡として残っているらしい。
 トレースの無い所をかき分け忘れた頃に見つかる赤テープを目印に踏み入れて行く。短い距離ながら私一人では到底辿り着けそうもない所である。

f0201348_1335035.jpg 無名窟を通り過ぎ、英彦山群と急峻な壁を見せる白岳を眺望しながら尾根沿いに進むと、隠されるように岩の斜面に窟がある。
大きな眼を見開いた人間の顔のように見える。「双戸窟より双眸窟の方が」と思わないでもなかった。正面からはその全貌をなお且つ隠すように松が1本が立っている。
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英彦山には人知れぬ多くの窟と石仏がまだまだ眠っているらしい。

f0201348_13115051.jpg 窟から少し下った所に「修験者や座主の墓所があるから行ってみましょう」と更に奥へと入って行く。やっと読める墓碑群には信女や童女等の戒名が刻まれ正に一時代前の墓地である。

f0201348_13124242.jpg 無名窟近辺からまた別の道を通って玉屋神社へのルートに出る。ここから奉幣殿まで短い距離をなぞり、宝物殿“英彦山修験者館”から自然歩道に出て別所駐車場へと帰る。
概ね一筆書きの英彦山山行であった。
ケルンさんには幾重にもお礼申し上げたい7時間超であった。

(ケルンさんに教えて頂いたイイギリ)

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 今日の寒波と冠雪の山並みに、難所ケ滝の大氷柱群を前にして歓声を上げるdojyou38さん方を見るようだ。
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by 1944tourist2004jp | 2012-02-02 13:14 | 山登り | Comments(2)
Commented by dojyou38 at 2012-02-07 21:43
良い出会いがあって本当に素晴らしい雪の英彦山でしたね。
英彦山には何度か行ったことありますが冬は未経験です。
それにしても、英彦山には様々なルートがあるようですが、
私には挑戦できそうにありません。
Commented by 1944tourist2004jp at 2012-02-08 10:02
 冊子を見せて貰ったら、地図に載っていないルートが沢山ありました。
 GPSを持っていないので私も単独行では無理です。
裏英彦山道でも赤リボンを見つけれず、
2・3回道から外れることがありました。
九重山群が一番分かりやすいですね。
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