「犇」

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 隔日毎にウォーキングと畑仕事の白露、虫が鳴き朝夕の心地良い涼風に夏バテを癒したい季節である。
風水害による被害の無かった今年の水田は見事なまでに黄金色の穂波を広げ渺々として残照に揺れている。
このような景色を見ると、正に瑞穂の国であることを実感する。

f0201348_18384063.jpg 用水路は渾々として、水田は今週が刈り入れの真っ盛りと、トラクターのエンジンが何処そこで唸りをあげている。
 今年の夏野菜を反省すると、草刈りが捗らず雑草はカタツムリの天国となり、キューリは彼らの思うが儘に餌食となって私達の口には程々の量しか入らなかった。
瓜の様に瑞々しい地這えキューリに至っては太く成りきらず収穫は皆無に近かった。
また、ズッキーニやミニトマトも管理不足が祟り例年ほど食卓に上がってくることは無かった。
しかし、カラーピーマン他は水遣りが功を奏して平年以上の出来栄えで、ナスは4本しか定植しなかったが今でも日々3・4本の収穫があり、「焼きナス」として酒の肴に上がってくる。
また、ゴーヤやオクラも食べ切れずに調理冷凍保存し隙間が無いほどパックされている。
季節毎の旬の野菜がテーブルに上がって来ることに手を合わせたい気持である。




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そんな中、娘が「私は1泊2日の出張があるし、旦那も休みが取れないので子供達を預かってくれない」と嬉しいメイルが入る。
当日の夕方、4歳と2歳の孫を保育園に迎えに行き、2回目のお泊りで帰ってくる。

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そして、オムツ等のバッグの中に2冊の文庫本が忍んでいる。
伝言は無くとも、「暇つぶしに読んではどうですか」との私への心遣いであろう。
昨年の「沈まぬ太陽」に続いて、山崎豊子の「不毛地帯」である。
嵌り込むと全ての事が疎ましくブログは勿論、TVも二の次で、冬野菜の準備にも足が遠のく始末である。
 1・2巻と片付け喉から手が出るほどの3巻目に入りたいが、高速を1時間かけて3・4・5巻を借りに行くのも億劫なので町の図書館へと出かける。
老眼は必要ないが、余りの字の小ささに読書用ルーペを取り出すが余りのまどろっこしさに嫌気がさす。
苦労しながら読み続けるうちに思ったより早く目の方が順応し、ルーペ無しで違和感無くページが進んで行く。
しかし、老人の目は水晶体につながる毛様帯が劣化して機敏な伸縮が出来ず、TV等へと対象物が変わるとピントを合わせるのに時間が必要である。
 不毛地帯を読んでいて余りにも表現豊かな漢字に嘻々としてSDに紹介した「犇」を表題とした。馬でもだめ、豚でもだめ、まして鳥ではつまらない。如何にも鈍重な牛がぴったりと当て嵌まるから不思議である。
「蠢く」もそうであるが、漢字を考案した人の感性は超天才的である。





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 序でに感覚器官の劣化であるが、3日前ホームベーカリーからパンを取りだす時、釜に熱さを感じながら「大したこと無いな!」と思っていると、数分後には局所が真っ赤に腫れあがり痛みが走る。
汗顔の思いでSDに見せると、すぐにアロエを取って来てくれたが、時遅し2cm円の局所は赤茶けて今もって火ぶくれである。
老化の順番として昔から歯、目、?と言うが、皮膚感覚の劣化をも実感する高齢者になってしまっている。
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by 1944tourist2004jp | 2011-09-20 18:46 | その他 | Comments(2)
Commented by dojyou38 at 2011-09-21 13:13
お孫さんのお泊り 楽しかったことと思います。近くに孫が居ない私には羨ましい限り。

私も時々図書館で本を借りますが、特に古い本は字が小さいのが多く読むのに苦労しています。
Commented by 1944tourist2004jp at 2011-09-22 18:04
こんにちは
 幼児の頃まではあやし甲斐があるので、近くに居てくれると本当に楽しみです。
 完全な年金生活に入ってからは、金銭的にも勿体なくて専ら図書館通いです。
仰る通り字が小さいのでしんどい思いをしています。
「不毛地帯」の主人公の概略は知っていましたが、読了すると寂しくなるほど面白い本でした。


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