「読書感想の積りが!」

 本棚に埃被っているものを引っ張り出して読んだり、メディアで喧伝され私なりに魅かれる本があれば図書館で借りて読んでいる。
娘の夏目漱石全集を片付けて、瀬戸内寂聴さんの源氏物語と他の作家の感性を比較したく、次の枕元は別作家の源氏物語と考えている。

f0201348_1024041.jpg しかし、その前に鎌倉以来日本人の心を串刺しにしている禅の本を読んでみたく本棚を漁る。
仏教に関する本は数冊あるが、梅雨しげき中で読みたいと思っているのは神秘主義者のドイツ人が記した“禅と弓道”に関する本である。
本の表題を忘れているし、翻訳者の名前も忘れているので意外と探すに大変である。前後に重複した本棚の埃は老境を嘲るように隠している。
 因果は不明であるが、忘れた頃に突然見つかるものである。ネット囲碁の最中に、ふと本棚に目を遣るとその本が私をじっと見ていた。
諺の通りすぐそばにあった、「無我と無私」。
 目次の無い1ページを捲ると、間違いなく私が探していた本である。
この本は5年以上前に通勤読書の本を探している時に、表題が気になって手に取ると、ベストセラー本の藤原正彦さんの監訳となっている。そして、翻訳が奥さんの美子さんである。
 あっという間に読み終えるカッパブックス風の装丁本であるが、深遠な内容に数回に渡り読み返していたので、読了するに2・3日要したように思う。
そして、垂涎のミヤマキリシマを遠ざける梅雨しげき日々をこの本が紛らわせてくれた。
戦前の日本人は武士道と禅の心を道徳教育の中で学び、人生の深淵で無意識のうちに利他に生きていたように思う。
 しかし、社会の規範となる道徳教育が占領軍と日教組により骨抜きにされ、その土台となっていた仏教の教えも忘れ去られ、家族関係やコミュニティーが崩れ色んな犯罪が頻発している。
日本の道徳は先祖崇拝であり、季節のメリハリある厳しくも豊かな自然に八百万の神々に感じていた筈である。

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 国難に際し、その道徳と哲学を蔑にしているのが政治家達である。
私利私欲と党利党略、そして政官財の将来のみ見据えながら動いている政治家達。
国益と国民を放置して不毛の議論を尽くす政治家達。
 救いようのない自民党から選択の余地がないように民主党に政権を渡した愚かな国民、私もその一人であった。
昨年来、私はSDが驚くほどに政治討論番組にチャンネルを合わせることはなくなった。
 バブル時代にパックスジャポニカと内外に持ち上げられていた時代が懐かしくもあり、今考えれば余りにも民度が低過ぎた。
失われた10年と自然災害で低迷する日本を尻目に、頭に乗って外交展開して来る中国、ロシア、そして韓国。
キッシンジャー氏が「日本は色んな国難に対処出来る国」と、ある番組で仰っていたが戦後66年の骨抜き教育に、果たして無双たる国士は現れるのだろうか。

 本題の読書と「無我と無私」については次回にしよう。
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by 1944tourist2004jp | 2011-06-25 23:21 | 雑感 | Comments(0)
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