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「初めての前岳」(2)

「初めての前岳」(2)_f0201348_19345948.jpg 畑の管理が疎かになっている。
乾燥が続くので毎日水遣りをしなければならないし、路地植えして順調に双葉が出て来ているので支柱を立ててやらないと、今にもぽっきりといきそうである。
そして、余りにも目立ち過ぎる菜園周囲の雑草刈りもしなければならない。
一人だと易きに流れて直ぐに手を抜きたくなる。
支柱は明日立てることにして、散水とレタス、キヌサヤ、スナックエンドウの収穫とトマトの脇目を取って終わる。
 
(ナタマメ)
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「初めての前岳」(2)_f0201348_19382339.jpg シャクナゲの花が路傍に次々と現れて来るが、やはり時期を過ぎて殆ど萎れている。少し乱視がかった目には美しく見えるが、液晶を通すと見たくないものまで見えて来る。しかし、全く無いよりはましである。

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「初めての前岳」(2)_f0201348_19522652.jpg 裏年のシャクナゲを背にする第1展望台の岩の上に立つと、花牟礼山の向こうに双耳峰の由布岳が淡く浮かび、眼下には庄内町の水を張った水田が区画ごとに初夏の日に白く輝いている。

展望は素晴らしい。「初めての前岳」(2)_f0201348_19532955.jpg

「初めての前岳」(2)_f0201348_19592846.jpg 怪しげな雰囲気の仙人岩、苔生した四方の岩上にはシャクナゲが点々と花を付けている。
濃緑の苔とピンクのシャクナゲ組み合わせは素晴らしいが、花が少ないし花弁に瑞々しさが無く誇らしげに咲いている雰囲気が無い。

「初めての前岳」(2)_f0201348_2054151.jpg 仙人岩を過ぎると南斜面に出て、高塚山から天狗岩を見通す。
シャクナゲの群生はまだ続くが、過ぎた花はその美しさゆえに可哀そうなほど生命感を失っている。
 それでも今を盛りとする木は無いかと上にも目配りしながら灌木の緩い登りを上がって行くと、1本だけ蕾を乗せたシャクナゲがあった。
そして、予想だにしない所に山頂標識が立っている。

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山の本で事前知識があったので特に落胆することも無いが、ピークを感じさせない山頂である。

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 高塚山まで行って男池から白水の周回を果たしたいが、帰りに“高塚愛宕地蔵尊”に寄る時間が無くなる。

 カメラをザックに仕舞い込み急坂を下りて行く。延々の登りに嫌気をさすことは無かったが、延々の下りにはほとほと嫌気がさしてしまった。
 膝ががくがくするし、途中短い脚で岩を跨ごうと無理して膝を打つし、膝を庇って付いた手首は痛いし散々であった。
今日も丁度3時間のピストン登山であった。

「初めての前岳」(2)_f0201348_2012439.jpg 水汲み場にはワゴン車が横付けされ30本以上の10Lポリタンクに老夫婦が炭酸水を黙々と満たしている。
私と同じ様に顔中白髭で髪も伸ばしっぱなしの旦那さんに声を掛けると70歳と言う。
 共通点が親しさを呼び込んで、私は身体を冷水で拭きながら、そして彼等は水を汲みながら、炭酸水から髭談義へと20分ほどの出会いを楽しむ。

「初めての前岳」(2)_f0201348_20131664.jpg 途中、“慈音の滝”に寄って、信号も交通量も少ない210号線を高塚様へと直走る。
駐車場は閑散としているが拝殿に上がって行くとやはり結構な人出である。己も含めて当然の如く老境の人達である。
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 初夏のような陽射しに、木陰のベンチで気持ち良さそうにまどろんでいる人も居る。
 私もそれなりに祈願して、お守りを買って下りて行く。
by 1944tourist2004jp | 2011-05-19 19:30 | 山登り


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