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「未踏の白口岳」(3)

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 紺青の空の下に見る大船山と平治岳、その山並みの奥に由布岳が聳える。

 「未踏の白口岳」(3)_f0201348_2228325.jpg 赤川コースは別として、九重山群を南から眺望するのは初めてである。
ここ3年間、年に数回九重山群に入っているので概ね俯瞰することができる。


 「未踏の白口岳」(3)_f0201348_22291732.jpg 下山予定時間から稲星山をピストンするのは難しい。
全く視界にない鳴子山へと灌木の道筋に分け入る。
鳴子山も私にとって初めて山である。
岩尾根伝いに歩き出すと、直ぐに男女4・5人に出くわす。
「アップダウンがあり過ぎるので、一番高いピークまで行って戻って来ました」と挨拶代わりである。
 岩尾根を迂回しながら上り下りし行くと、尾根の最後尾にななだらかな草原の鳴子山が飛び出している。



   (白口岳から見た鳴子山への尾根)
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 「未踏の白口岳」(3)_f0201348_22304033.jpg 私が岩尾根の下を迂回しようとしている時、いつしか私に追いついた若い男性が岩上から話しかけて来る。
「鳴子山から本山登山道に下れますかね」と話し掛けて来る。「登山地図では?マークになっていたし、初めてのコースですから分かりません」と大きな声で反応すると、同時に「南の方から3人登って来るのが見えます。多分大丈夫ですね」と岩尾根から下りて来る。

 「未踏の白口岳」(3)_f0201348_22311287.jpg 距離的には大したことはないが結構な登り下りと岩尾根を迂回して飛び出したような山頂に辿り着く。
山頂で雄大な山容に魅入りパノラマ写真を撮っているところへに先程の男性が上がって来る。

















 ほんの数分後に直下から男性が上がって来る。

顔を覚えられない私が頓珍漢に「佐世保の方でしたかね」と話し掛けると、「いえ宮崎ですよ」と訝しげに答えられる。
つい1時間程前に話した方の顔が記憶に残っていないとは情けない。愈々痴呆の始まりである。
数分遅れて女性お二人も上がって来る。

 「未踏の白口岳」(3)_f0201348_2232326.jpg 大分市からの男性に直下コースを尋ねられ、詳細にまた注意点を指差しながらお話しする宮崎の男性。
やはり宮崎県人である。同時に山に関して豊かな知識と経験を持っていることに感心する。 「未踏の白口岳」(3)_f0201348_22323212.jpg

ひょんなことから若い男性は昭和27年生まれと分かり、余りに若い顔貌に一同驚く。
5人での団欒の最中、私達2人に「どうぞ!」と甘党の私が好きそうなお菓子を手渡してくれる。


 「未踏の白口岳」(3)_f0201348_2233184.jpg 下でお話しした時に「重そうなカメラをお持ちですね」と言われ、「山のブログに写真を添えるために景色や花を撮ってます」とブログを紹介済みだったので、躊躇なく山頂標識を前にして頂いたお菓子を置きカメラに収める。
皆さんと一緒に写真に収まり、楽しい山頂を後にする。
 私が最後の岩尾根から振り返ると、3人さんが並んでお昼を取っている。
声を掛ける変わりに望遠で撮らして頂いた。


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by 1944tourist2004jp | 2011-04-30 22:33 | 山登り


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