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「イタリア紀行23」(ボンベイ1)

  (ベスビオ山をバックにしたジュピター神殿)
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 山あいに街並みが見えだして間もなく、眼下にサレルノの街並み広がって来る。アマルフィ海岸通りの遥か上を走る高速道路はソレント半島の付け根を横断してポンペイへと走っている。
 予定通り正午にポンペイ到着。

「イタリア紀行23」(ボンベイ1)_f0201348_14243691.jpg 先ずは腹ごしらえ、マリーナ門に近いレストランに案内される。
広いレストランであるが、余りにもテーブル数が多く中通路や席間がやけに狭い。席を選ぶことは無論のこと、順々に奥から詰めて行かなければならない。

「イタリア紀行23」(ボンベイ1)_f0201348_14252043.jpg ここでも当然白ワインである。
名産の「キリストの涙」をボトルごと頼みたいが、いくら旅行中とはいえ昼間からボトルは無いだろうと中ボトルに自粛する。



 トマトに乗せたモッツァレラチーズと青野菜、そしてちょっぴりビネガーの効いたイカとエビのフリッター、洒落た黒ラベルに茶色がかった緑のボトルはこの料理に雰囲気も風味もコラボして最高である。
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 若い娘ならいざ知らず、髭親父が料理の写真を撮ることに少し抵抗もあったが、日を重ねる毎に恥じらいも抵抗も無くなる。正に、旅の恥は掻き捨てよ。
 食事が終わる頃を見計らったように、男性二人がギターを抱えて入って来て軽快にカンツォーネを弾き語る。店のサービスかと思っていると、当然のことながら帽子を差し出してくる。
腹を満たして気分が良くなった刹那、当然の如く喜んでチップを差し上げる。




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「イタリア紀行23」(ボンベイ1)_f0201348_18305493.jpg マリーナ門からヴィーナス神殿の高い壁を右にして緩い登りに沿って行く。





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 古代遺跡を俯瞰すれば、その規模や整然とした区割りの市街地を一目にできるが、それは無理な注文。

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 48本の円柱を持つアポロン神殿。
無線ガイドを通じて色んな紹介をしてくれているのだろうが、若い頃に見た写真を現実にして、入ってくる言葉に集中できない。
アポロン神殿を左に折れて行く中、数頭の中型犬が寝そべっている。人の気配を無視するかのように只々惰眠を貪っている。
 町の中心地フォロに入って行くと、これまた教科書等でよく見るベスビオ火山をバックにするカメラスポット、ジュピター神殿である。
快晴とまではいかないが、たおやかに横たわるベスビオ山は雲を纏わず、雲間に覗く青空も殊に美しい。


「イタリア紀行23」(ボンベイ1)_f0201348_17241374.jpg ここでも同じ、添乗員さんが逐次紹介してくれるが、私は一人離れて光景を貪り写真に収める。
 皆さん方が記念写真を撮っている間、手持無沙汰のガイドさんに「何故観光客が多い所に犬が多いですか?」と聞くと、「観光客が餌をやるから自然と集まって来るようです」との返事が返ってくる。
また、火山爆発当時(79年)の人口を聞くと、「ローマ帝国時代の100万の人口に、ポンペイには1万5千人程度住んでいた」と教えてくれる。

「イタリア紀行24」(ポンペイからナポリへ)を見る時はこちら


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by 1944tourist2004jp | 2011-03-15 14:22 | その他


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