「イタリア紀行22」(アペニン山脈を越えてボンベイへ)

 右目で地震速報、左目でキーボードと上手く出来ればよいが、同時に脳を働かせる能力は持ち合わせていない。
また、被災者の方々を見ていると、楽しかった旅ブログを書き綴ることに、何故か大変申し訳なく何となく罪の意識を感ぜざるを得ない。

f0201348_1852592.jpg 昨晩の細雪は路上になく幽かに車の天井に残っている。
ロビーに下りて行くと、年配のイタリア人男性が3人ソファーに座っている。
出発までの時間に男性達の横に座って待つ。手持無沙汰でもあり「ボンジョルノ」と挨拶した後、少し英語で話しかけるが、肩をすくめて解らないとの笑顔で返して来る。
 仕方なく日程表へ目を落とす。
今日は今ツアー最長のローマまで移動である。
先ず、アルベロベッロからアドリア海沿いにバーリまで行き、再びアペニン山脈を越えてポンペイまで320km4時間強のバス移動。その後、ナポリを車窓観光をして、また230km3時間強でローマ入りとなる。

f0201348_2223278.jpg バス移動を私達は余り気にしていないが、正に“ゆとりバス”のお陰である。
 曇空を見ながらホテルを出発するが、いつぞや雨が本格的に降り出す。
この旅で雨が降るのはミラノに着いた夕方の小雨以来である。
「最大の見所ポンペイで傘をさすことになるかな!」。
 2時間もすると、糠雨の中にバスは休息の為ドライブインへと入って行く。草原の真っただ中、四方に建物は全く無く、広い駐車場も2・3台停まっているだけである。

f0201348_2245760.jpgf0201348_2245176.jpg バスを最後に下りて入口へ向かっていくと、紳士然とした男性が中型犬をあやしている。私達も18年間飼っていたシェットランドを数年前に亡くしていたので何となくあやしたくなる。

犬も知っているのもので、私達が近付くと肢に纏わりついて来る。首や胸を撫でていると一層甘えて来る。その数分間を男性も笑顔で見守っている。
 私が店内を歩いていると先程の男性が奥さんを連れて店を出ようとする。「チャオ!」。私も出ようとすると、背の高い数人の若い男性が入って来て、「チャイニーズ?」と尋ねて来る。「ジャポネーゼ!」答えると、いかつい顔に笑顔をつくって「チャオ」と中に入って行った。

f0201348_22181181.jpg サレルノからマテーラへの峠越えと違って山の合間を縫って走るが遠望できる景色に寒さを感じない。出発時に高度修正をしていないので正しいかどうか分からないが、最高地点は標高670mとなっている。
15分ほどで400mまで下りて来る。私だけかも知れないが、素晴らしい制動のエンジンブレーキ音が心地よく響いて来る。
ティレニア海側に下りて行く頃から空が明るくなってくる。
晴れ間広がるにつれ、改めて“晴れ夫婦”を自任する。

「イタリア紀行23」(ポンペイ1)を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2011-03-14 23:01 | その他 | Comments(0)
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