「イタリア紀行17」(アマルフィからサレルノへ)

 海からの素晴らしい展望に溜息をついたり飽きもせずに佇立していると、熊本のご夫婦が冗談を言いながら仲間に入ってくる。
そして、また一組と冷風に笑顔を見せながらやって来る。
お互いに写真を撮り合って、私達が中心街へ戻ろうとすると、街を背景にして嬉しそうに新婚さんが仲良くやって来る。一言二言。

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 ドゥオーモ広場から細い路地を登って行くが手頃な店が無い。
再度、ドゥオーモ広場に戻り小さなお土産物店へ入る。
何処に行っても店に入るのが好きな女性。
(ここで買った材料が適材適時の今日のお昼ご飯である)
私は外で手持無沙汰にカメオの陳列されたお店を眺めながら待っている。
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 今晩宿泊予定のサレルノへと、急峻な山麓を縫うように走る狭い道を2台の小型バスが直走る。
 ソレントから峠らしき所を越えた所に信号を見て、アマルフィ海岸に信号を見ていない。
写真タイムには困ったが、交通安全の美名の下に交通渋滞や燃費を考えずにむやみやたらと信号を増やす日本の道路行政も一考ありだ。
サレルノに近くなって初めて現れた信号に写真を重ねる。
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 やがて海洋都市のサレルノ港から街並みが見えて来る。中世にジェノヴァや、ヴェネツィア、ピサと競った海洋都市だけあって想像にも増して大きな町である。
f0201348_21434922.jpg 海辺に沿ってヤシの長い遊歩道が延び、線路(今は走って無い?)を挟んでメインロードから緩やかな斜面となった奥行きの浅いサレルノの街、街灯が照らす街並みの美しさは決して他に引けをとらない。
食後の散策は決りである。
 ここで第二番目の勘違い。
添乗員さん曰く「バスに置いた荷物は明朝までそのまま取り出すことはできません」。
カメラの電池はスペアを持っているので問題ないが、ビデオは予備が無い。
明日のマテーラからアルベロベッロは極力節約しなければならない。

f0201348_21484148.jpg カードをかざすタイプのキーロック方式、ドアを開けるとオーシャンビューの部屋は白が基調で、広く清潔でベランダに出ると薄暮の海原が広がっている。
今旅行で最高のグランド・ホテル・サレルノである。
 可能な限り皆さん全員と食事を同席したいと思って、A階の披露宴式場の様なレストランへと入って行く。
最奥のテーブルに新婚さんと、初めて同席する糸島市からのお二人が座っている。
糸島のお二人は中年の新婚と見紛うばかりに、いつも仲睦まじく手を繋いでいる。
そして、冬にしては一風変わったエジプト風のペアルックの帽子を被っている。

 私達はいつものように地元産の白ワインのボトル、新婚さんは赤ワイン、糸島のお二人も白ワインの小瓶で乾杯。
糸島のご主人から「初めてですから自己紹介させて頂きます」に始まり、「父は有名な切り絵の作家で、亡くなった後に私達は地元でギャラリーを開います」と色々と語ってくれる。
絵画に興味のある私は当然のように”切り絵”に身を乗り出す。
と、態々と席を立ってご自分の部屋に戻り、ギャラリーのパンフレットを4人に手渡してくれる。
また、偶然にも新婚さんお二人の出身大学で仕事をされているとのことで次々と話しが敷衍して行く。
ユニークな似た者ご夫婦が主役となったテーブルである。
パスタとシャケの食事が少し寂しそうにしている。
 偶々、先日法事をしたばかりの兄がその大学でラグビーをやっていたと話しをすると、新郎さんも「長崎の高校時代に3年間センターをしていました」と話しが相通じ、旅行の最後までラグビーが取り持つ縁で仲良くなる。
 糸島のお二人が去った後、4人で話していると別テーブルのジャンニ(運転手)が赤ワインを持ってやって来る。
f0201348_21521379.jpg 気分の良い食後は町の散策である。
海沿いのプロムナードを長らく歩き、明るい街並みへと足を延して行く。

ここでもよく分かるが、イタリアの街はどこでも路上駐車がとにかく多い。そして、車間距離がやたらと狭いので他人事ながら出る時のことを心配してしまう。

f0201348_21543167.jpg 私は只歩くだけで満足であるが。女性にとってウィンドウショッピングは男には分からない喜びなのかも知れない。
シーズンを外れた商品のディスカウントが50%、イタリアの垢ぬけした冬服を見て「こんなお洒落な洋服で安いね!」とお土産に買いたそうである。
男は現実を忘れずトランクの容量をいつも考えている。
 最終的に軽いお土産を買って、1時間程のサレルノ繁華街散策を楽しみホテルへと帰る。

「イタリア紀行18」(洞窟住居マテーラへ)を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2011-03-10 20:08 | その他 | Comments(2)
Commented by sutehu at 2011-03-31 15:11
こんにちは。旅行から早いものでもう1カ月経ってしまいました。
本当に画像が美しいですね~。
私の撮った写真とは比べ物になりません。
実物よりもむしろきれいです。
サレルノの街をあれから散策されたようですね。
ホテルの窓から写されたお写真の景色が見えました。
私たちは疲れてしまってずっと広いホテルの部屋にいました。
グランドホテルサレルノは一番良いホテルでしたね。
私はイタリアへは2度目でしたが、アマルフィが一番の思い出になりました。
本当に美しい街でしたね。おそらくもう行く事はないと思いますが、生涯の思い出になりました。
特産品のレモンチェッロは度数が高くてとても甘かったです。
おみやげにシチリア産とソレント産のレモンチェッロも購入しましたが、アマルフィ産のが一番だったです。
追伸ですが、将棋に興味がありますかとのご質問ですが、もしかしてsutehuというIDの事でしょうか。
sutehuとは一昨年の夏13歳9カ月で亡くなった愛犬の黒ラブの名前です。
本当はステファニーと言う名ですが、ステフと呼んでいました。
今はウエストハイランドホワイトテリア2頭とチワワ、そして娘の友人の犬を一時的に預かっています。

Commented by 1944tourist2004jp at 2011-03-31 18:06
こんにちはsutehuさん、
 ステファニーの略称でしたか、大変失礼しました。黒ラブとは人懐こくて泳ぎ好きのラブラドールですか。
犬が4頭とは賑やかですね。
いずれも室内犬と思いますがお世話も大変でしょう、好きだからこそ出来ることですね。
 2度目のイタリアと言うことで、レモンチェッロも産地ごとに賞味していたんですね、流石です。白ワイン一辺倒の私達は、レモンチェッロも小瓶をローマで買って子供達に上げました。
 トレビの泉にはコイン2個だったんですね!
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