「イタリア紀行13」(アマルフィへ)

f0201348_19574491.jpg こちらに来て睡眠調整が上手くいかず、毎晩寝つきが悪く異常に早く目が覚める。かといって昼間に眠気を感じることも無い。
 妻は図太く、初日から恰も日本に居るかのように睡魔に襲われ、熟睡して午前6時ごろ目を覚ましている。体内時間はないのかと疑いたくなる。

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 今朝も4時前に目が覚め、寝付けないままに「昨晩のエスプレッソは温くて苦くて美味しくなかったな・・・」と瑣事に気を回しながらテラスに出ると、黎明の閑寂が果てしなく広がっている。

 今日の行程はナポリを経由して、ソレント半島を迂回して絶景との評価が高いアマルフィを経て、中世の海洋都市サレルノ泊である。

f0201348_21174323.jpg アルプス山脈に近いミラノから”かかと”に当たるアルベルベッロまでイタリア縦断、日々の移動時間は非常に長く今日もローマ郊外からアマルフィまで300km5時間の行程である。
 ナポリからソレント経由の道は細くナポリの郊外で小型バス2台に分乗することになっている。
 高校時代だったと思うが、地理で学んだ長靴の脊梁アペニン山脈を左手に見ながら高速道路を南下して行く。
f0201348_2119756.jpg イタリアの道路規格は日本よりやや狭いとのことである。そして、高速道路では点灯が義務なのかどうか分からないが、昼間から全車ライトを点けて走っている。
旧市街地の道路事情のせいか大型乗用車は殆ど見ないし、バスも大型は少なく前後の席間が非常に狭い。
しかし日本の通勤地獄よりましかも知れない。

 沿線には広大な牧草地が連なり、その向こうには冠雪した峰々が連なっている。
 1時間ほど南下して行くと、岩山の頂上にモンテ・カッシーノ修道院を見る。
ベネディクト派の修道院で古代から中世にかけ文芸の中心でもあったらしい。それ以上のことを紹介してくれたかも知れないが記憶に残っていない。

f0201348_21583014.jpg そして、1997年に世界遺産に登録されたカゼルタ王宮を車窓から遠目に見ながらアマルフィへと突っ走る。
ネットで改めて見ると、18世紀にヨーロッパで建てられた中で最も巨大な宮殿で、ベルサイユ宮殿と見紛うばかりの素晴らしい庭園を持つ宮殿である。
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f0201348_21201829.jpg 直ぐにアッピア街道を真っ二つにし、心地よい運転にうな垂れる頭。楽しみに貪欲な私達に決して眠気は襲ってこない。
間もなくして高速を下り休憩である。雪山の標高を聞くと3千m級の山並とのことである。
 ナポリが近づくとマニュアルなのか添乗員さんのサービスなのか分からないが、カンツォーネのCDが流れて来る。
”Time to say goodby”以外は、私が若かりし頃の曲である。
ポピュラーソングとして英語で歌われた曲が多く、全ての曲目を言い当てて驚く妻。
若い頃のことは良く覚えてる。老境は直近のことを都合よく忘れ若い人に迷惑を掛けることもあるが、今後も老化を楽しみたい。
 ナポリ近郊のオウト・グリルで小型バスへと分乗するために待ち合わせである。私たちが駐車場に入ってまもなく1台は横付けするように入ってくるが、もう1台が来ない。
その間、ジャンニに遠目に見える山のことを聞くと、「あれがベスビオ火山だよっ!」と教えてくれる。
富士山と一緒で5合目辺りまで車で行き登れるらしい。
 待つこと30分やっと中型のバスが入ってくる。勿論遅れた理由もなければ、何も無かったように出発して行く。
「ま-、しようがないか!?」と、飄逸な国民性に怒る気にもなれない。

「イタリア紀行14」(ソレントからアマルフィ)を見る時はこちら
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by 1944tourist2004jp | 2011-03-08 19:42 | その他 | Comments(0)


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