「大晦日から」

f0201348_042404.jpg 「一面真っ白よ!」と、起こされた大晦日の朝、昨年と全く同じ掛け声である。
カーテンをサーッと開ける音に眩く日脚が部屋に伸びて来る。
今少しの惰眠を貪りたいと思い掛け布団を引き上げるが、一度醒めると二度寝は難しい。
雪の朝はとにかく明るい。f0201348_0503849.jpg
 伏し目がちに白いカーテンを引くと澄み渡るような青空が広がり、見慣れた近隣の色瓦を真白に覆っている。
 昨日から帰って来ている末娘と妻は台所で忙しくお節料理の準備をしている。
最近は出来合いの料理で済ます所が増えているらしいが、我が家にその雰囲気は無く親子して無心に料理を作っている。


娘が妻に料理を習い我が家の味が引き継がれるのは私も嬉しい。

 本年中に読み終えたいと思っていた源氏物語、栞は9巻目の初めにうな垂れて2日過ごしている。
f0201348_0545346.jpg一人我儘に本を読む勇気も無く、寒気の中に残していた外回りの掃除に入る。
3時間ほどかけて箒掛けと玄関周りを洗い流し、私の持ち分は完了とばかりに炬燵に入って本を開く。
 夕方遅くにお互いの持ち分を片付けやっと夕飯である。
食後、娘は友達と初詣に行くと言って車で出かける。
残された私達も零時を前にして初詣へと出かける。f0201348_2111046.jpg
 ウオーキングする道沿いに仲哀天皇とお后の神功皇后を祀った神社があり、いつも手を合わせているのでここ数年の初詣はその御勢大霊石神社としている。






 寒空に肩を寄せ合う様にして20分ほどの距離を歩いて行くが、暗い夜道にすれ違う人は居ず、薄暗い街灯と懐中電灯で所々が凍って滑りそうにな足元に気を配る。
頭上にはぽっかりと抜けたように澄んだ星空が見える。
 田園地帯に入って行くと風を遮るものがなく、電線を切るような音に寒さが一段と応え耳が痛くなって来る。f0201348_2121294.jpg














 境内では消防団の方々が参道の両側で、灯りと暖の為に孟宗竹を燃やしている。
鄙びた神社だが、零時を過ぎた参道には参拝者の列が30m程に伸びている。
人生の節目以外に宗教を身近に感じない私達であるが、正月には家族の健康と安泰を祈って止まない。
帰りに真言宗のお寺に参って、家に着くと既に1時を回っている。
 お参りする前に風呂に入っていたので、妻が年越し蕎麦の準備をしている間、炬燵に入って源氏物語の10巻へと進んで行く。
お蕎麦を食べ読み終えると既に3時である。


f0201348_9412938.jpg 3人で迎える正月。
元旦は一家でのんびりとして過ごしたい。
終日、雪が積もるでもなくちらほらと降り、おせち料理を前にして盃を空かすことなく男にとって最高の正月である。
 30日についたのし餅を切るに、丁度手頃な硬さの二日目でもある。
今日も既に2時を過ぎている。

 2日は孫達がやって来る。
お節料理を準備する中、私はラグビ-大学選手権大会に魅入る。
準決勝で帝京大は競り合いながら36対22で決勝に進み、早稲田と明治は対抗戦以上に開いて74対10と実力以上の大差で決する。
 4時過ぎからずっと飲み続けて深夜に娘達は帰るが、上の孫は泊まると言ってきかず、私達と寝ることになる。
 明日はお袋に新年の挨拶をするため、孫一人を連れて実家を訪ねなければならない。
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by 1944tourist2004jp | 2011-01-03 02:37 | その他 | Comments(4)
Commented by 風来坊 at 2011-01-03 05:00 x
明けましておめでとうございます、甘党さん。
お孫さんとの楽しいお正月を過ごされていらっしゃるようですね。
雑煮とおせち料理が美味しそうです・・・。
今年もよろしくお願いいたします。
Commented by 1944tourist2004jp at 2011-01-03 10:31
風来坊さん、早々のコメントありがとうございました。
 「明けましておめでとうございます、今年も宜しくお願いします」
二日間ずっと飲み続けています。
飲んでるうちは楽しくて良いんですが、二日酔いは辛いですね。
Commented by ぼん天棒 at 2011-01-03 16:29 x
甘党さん
明けましておめでとうございます

予感的中していました
酔漢様でしたね

ぼん天棒も普段より飲んでいました
が、程とすところはホロホロと酔う気持ちです
今夜は飲み助が来ますので楽しい酒を飲めます

昨年の甘党さんとの出会いは良い思い出になりました
今年も宜しくお願いします

Commented by 1944tourist2004jp at 2011-01-03 22:02
文章が好きです、ぼん天棒さん。
 今晩も酔っ払っています。
実家に帰って思う存分飲んで、そして話して楽しい正月です。
しかし、決して忘れない「ぼん天棒」さんの印象。
 来年も楽しい山登りをしましょう。


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