あっという間の万年山登山に少しもの足らず、帰路から逸れて瑞巌寺の石仏に頭を垂れ、龍門の滝と慈恩の滝へと向かう。
龍門の滝は、子供達が小学生の頃に家族で行ったことがある。
我が家の愛犬が元気な頃で、露天の前に繋がれた野犬風の大人しい犬を子供達が長らく相手していたのを思い出す。
我が家の愛犬は牧羊犬ながら”桃太郎”と名づけられ18歳まで生きた。
最後は人間同様認知症になり、半年ほど面倒見た後、偶然にも家族全員に看取られて12月30日にあの世へ行ってしまった。
人の世を知ってか知らずか、休みに入る直前の大晦日に黄檗宗のお寺で火葬して頂いた。
龍門の滝には観光客も閑散として、私だけが山帰りの寒そうな姿で滝を久し振りに堪能する。
龍門の滝に行く途中にあるが瑞巌寺の石仏に寄る。
宮城県の松島にある瑞巌寺はつとに有名であるが、まさか大分県の玖珠にも同名のお寺があるとはついぞ知らなかった。
瑞巌寺磨崖仏と云って、半肉彫りされた五体の石仏が静かに並んでいる。無心のまま手を合わす。
そして、一路210号線に出て、天ケ瀬温泉の手前にある慈恩の滝へと向かう。
流石にここは観光客も多く、皆さん立つ位置を工夫しながらカメラを構えている。
私も一人前に構図を考えながら撮り始める。
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