澄んだ青空にそのまま帰るのは勿体ない。
「1週間後には銀杏も散って見頃となる筈ですよ」と、毎年来ている方の話を信じて脊振神社に寄ることにする。
県道から山間へと曲がりくねった10数kmの寄り道である。
来てみると、社務所は閉っているし駐車場は空っぽである。
「清秋の空に誰も訪ねる人が居ないとは何と勿体ないことか!」と独り言を繰りながら石段を登って行く。
紅葉の色付きは流石に進んでいる。本殿の銅版を燃え立つ様に覆っている。
その一段上には黄金色に染まった銀杏が存在を誇らしげにしている。
先ずは、老境の方とお話しした「銀杏の降った小さな観音様」を撮りたくて寄って行くが、今日も三脚が無く不安定な足場と支えも無くぶれまくりの写真となってしまう。
観音様の前で、無茶なことはできない。
拝殿から奥へと入り、本殿に降りかかる紅葉に焦点を合わせていると、一人の男性がカメラを抱えて上がって来る。
「先週は少し青かったんですが、今日の色付きは素晴らしいですね!」と話しかけると、「今日が一番の見頃でしょう!ここは知られていない紅葉の名所ですよ」と、私と同じ思いを口にする。
私達が帰る頃に、やっと夫婦連れが3番目の観覧者として上がって来る。
冬野菜の第二弾として播種しているが、二日間水遣りを犠牲にして遊んでいたので昼食後は直ぐに畑に行く。
由々しき事態が起きている。
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