最後尾の私達が山頂に着くと、先遣の人達は3坪程度の山頂の端に陣取って、既にお湯を沸かしてお昼を食べている。
黄砂なのか雲なのか判らないが眺望は消され、私も皆さん方に混じって淡々と昼食の準備をする。
お湯を沸かしていると「ビールをどうぞ」と缶ビールが廻って来る。
アルコールをこよなく愛する私であるが、山頂では決して口にしないと決めているので「下りで足がふらついてはまずいので、下山して思い切り飲みますよ!」と丁重にお断りをする。
集合写真を撮って、12時10分には二手に分かれて下山を開始する。
距離の短い急勾配コースと、そしてリーダーを含め4人がピストンで下山していく。
リーダーを先頭に下りて行くが相当なスピードにお一人遅れだす。
「山もよく知っているし、体力もあるので大丈夫!」とリーダーは気にせず下りて行く。
足に自信のある私も途中々々で撮り残しのスポットに焦点を当てながら長いアップダウンを下って行く。
1時間弱で登山口に着いた後、私はハイランドパークを見下ろす展望台に上がって、青空の下でパークを一望し、樹林帯の遠くに浮かぶ渡神山を見て、2基の風車の下へと足を運ぶ。
私達が着いた時には既に停まっていた四輪駆動車の二人連れが登山帰りの姿で下りて来る。
「どちらへ行かれたんですか?」と尋ねると、「釈迦ケ岳」に登って来ましたよ」と、疲れた様子も無く運動靴に履き替えている。
同年代とみて、紅葉の山について10分程度情報交換のお話をする。
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