鼻炎に耐えながら畑へと向かう。
アキノキリンソウが休耕田に咲き誇っている中、畦伝いに我が菜園へと下りて行く。
俄かに鼻を啜り、くしゃみを連発する。
「マスクをしていけば」と言われるが、準備と作業に没頭しているときちんと忘れている。
流石に老境である。
若い頃は夢中になることがあっても、すべきことを忘れることはなかったが、年相応に脳に隙間ができつつあるようだ。
これまた、紅葉の山と天気予報に気もそぞろで、二人ともタマネギのことをすっかり忘れていた。
家庭菜園のブログを開くと、昨年は11月8日に
タマネギを定植している。
早速畝立をしなければならない。
葉は枯れていないが予定を変更して、落花生を取り急ぎ掘り起こすことにする。
これは平山温泉に行った折、酒のつまみにと思って買ってきた残りを栽培したものである。
9月の終り頃にカラスか四足か判らないが、掘り起こされて殻が散乱していたこともあった。
しかし、ネット被せたお陰で被害も無くなりレジ袋に1杯半程度と嬉しい収穫である。
間引きした赤カブ、白カブ、ダイコンも袋一杯にあるので、新鮮なオーガニック野菜が食卓に上がってくるだろう。
今年は正月以来1日も休まずに肝臓と胃腸を酷使し続けたので、先の6日間は5勝1敗と禁酒に勝たせた。
今しばらくの間、節酒とスプラウトで疲れた内臓を労い、年末年始に備えなければならない。
と、酔漢は語っている。