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「久住山の赤川コース」(4)

「久住山の赤川コース」(4)_f0201348_12245791.jpg 長居の理由も無く、妻に下山を促す。
登りの人達を避けるように端の方に足を向けると、如何にも小さな男の子が父親に手を引かれるように下りている。
 転びそうになるとぐっと父親の手が助ける。
しかし、ごろ石の下りは父親の足も掬う。
孫より1歳年上の4歳である。
沓掛山の途中では負んぶしたらしいが、残りは手を引かれて一人で歩いて来たとのことである。「久住山の赤川コース」(4)_f0201348_1226732.jpg







 「いずれ孫を連れて来たいな!来年は可能かも?」と黙念する二人である。
昨年は300m級の山に一度連れて行ったが、格別愚図ることも無く頂上に立つことができた。
「久住山の赤川コース」(4)_f0201348_1227468.jpg リンドウを路傍にして星生崎の岩壁を見ながら西千里浜を通り扇ケ鼻へと歩を進める。
 グループ登山の若者達が下って来る中、傍らに花を見つけては妻が名前を教えてくれるが、「聞いたはことあるな!」と返事するのが精々である。
「久住山の赤川コース」(4)_f0201348_122925100.jpg 特に休むことも無く1時半頃山頂に着くと、初老の夫婦と奥のピークには男性が一人寛いでいる。
 山頂標識を前に「写真をお願いします」と頼まれた男性は、赤川登山口から私達と同じルートを来たとのことであった。
「久住山の赤川コース」(4)_f0201348_13151489.jpgこの男性とは下山後、赤川温泉の浴槽でお話しする機会があった。
 雪の山頂から雲海に浮かぶ阿蘇五岳を思い出しながら、独立峰の涌蓋山から九重全群に過去の山登りを二人で懐かしむ。
「久住山の赤川コース」(4)_f0201348_13162168.jpg そして、14時に下山を開始する。
ミヤマキリシマなどの灌木の急坂に足を滑らせながら、150mの高度差を一気に下って行く。
「久住山の赤川コース」(4)_f0201348_13182279.jpg その後が予想外に大変であった。
下界への展望は素晴らしいが、カヤとササの下草が暑い夏に繁茂し、微かに登山道を教えてくれるが、ストックで藪をかき分け滑り易い黒土の隘路で、木の根と段差に足を取られながら下りて行く。
見通しの効かない地面に神経を使いながら、高度差200mを延々と下って、やっと日陰の道に入ると、間もなく久住山との分岐点である。
 駐車場に戻って来たのは3時過ぎ、今日は6時間の山登りである。
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by 1944tourist2004jp | 2010-09-20 10:46 | 山登り


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